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DETONATOR代表の江尻氏が「業界に思う事と未来」というコラムを公開。高額賞金大会,プロライセンス制度に言及
コラムでは冒頭で「高額賞金制=プロライセンス制度のような構図で語られていますが、それは競技性ゲームへの造詣が深くない方々が決めたこと。」と,昨今話題になっているプロライセンス制度と高額賞金大会(関連記事1,関連記事2)について言及。「始められた皆さんが責任をもって運営をしてほしい」「選手不在のまま物事を進めることだけはやめてほしい」と述べている。
また,各種大会も現状はパブリッシャのPR企画として大会費用が捻出されていることが多いが,コンサートや格闘技イベントのように「興行」として成り立つ仕組みづくりが必要と訴えている。「ファンがわざわざ見に行きたいと思う選手の少なさ」が問題であり,「選手が人を呼べる時代」になる必要があるという。そういう部分の議論が必要と提起した。
江尻氏の文章からは「選手を育てることの大切さ」と「ファンの存在の大切さ」が読み取れる。江尻氏が言及しているが,賞金の多寡は問題ではなく,選手たちが試合でどれだけの人を感動させられるか,ファンや来場者のために何ができるかを考える時期に来ているのかもしれない。
高額賞金大会,プロライセンス制度と大きく動き出す2018年。江尻氏は「とても厳しい年になると思う」と述べている。
プロライセンス制度に関しては先日,プロゲーマー・ももち選手が,自身が代表取締を務める忍ismのWebサイトで意見を表明している。まさに渦中にあるといった状況のe-Sportsシーンだが,活発な意見交換が行われ,より良い方向に進むことを祈るばかりだ。
DETONATOR公式サイト「【コラム】"業界に思う事と未来"DETONATOR代表 江尻」
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