Electronic Artsの新たなCEOは，EA SPORTS部門副社長のアンドリュー・ウィルソン氏に決定

　「バトルフィールド」シリーズや「FIFA」シリーズなど，多くの人気タイトルを抱えるアメリカの大手パブリッシャElectronic Artsは，2013年3月にジョン・リキテロ（John Riccitiello）氏が退任して以来，5か月あまり空席になっていたCEOに，同社のEA SPORTS部門副社長であるアンドリュー・ウィルソン（Andrew Wilson）氏が就任すると発表した。

　オーストラリア生まれのウィルソン氏は，2000年にシドニーのElectronic Arts Asia Pacificに入社した同社生え抜きの人物で，日本のゲーム市場にもそれなりの造詣がありそうだ。その後ヨーロッパからカリフォルニア州レッドウッドシティの本社に移り，本社では「Origin」の運営やEA SPORTS部門を担当し，また総合格闘技UFCのライセンス獲得にも功績があったという。

　発表後，Electronic Artsの公式ブログ「The Beat」には，ウィルソン氏がファンにあてた所信表明が掲載され，そこでウィルソン氏は「デジタルの未来に，うまく対応していく」「それぞれのプラットフォームでより良いゲームを発売し，サービスを運営していく」「増収に向けて邁進する企業文化を形成する」といったことを語っている。まずは，2014年のラインナップをとどこおりなくリリースすることが目標とのこと。
　次世代コンシューマ機の登場に加えて，モバイルゲーム，Free-to-Playといった新しい波に洗われる激動のゲーム業界にあってウィルソン氏がどのような舵取りをしていくのか，欧米メディアの注目が集まっている。

2013年8月，gamescom 2013のウィルソン氏（撮影：田井中純平）

The Beat：A Message from CEO Andrew Wilson