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ヤフー,スマホ向けゲーム事業の子会社「GameBank」を設立。Windows 95時代の社名がまさかの復活
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印刷2015/02/04 22:04

業界動向

ヤフー,スマホ向けゲーム事業の子会社「GameBank」を設立。Windows 95時代の社名がまさかの復活

 Windows 95時代からのゲーマーには懐かしい社名が,思わぬ形で復活することになった。2015年2月4日,ヤフーは,2014年度第3四半期決算発表を行い,その中でスマートフォンやタブレット向けゲームの運営や開発を手がける子会社としてGameBankを設立したと発表したのだ。
 かつてソフトバンクグループがMicrosoftと提携して,Windows 95の普及促進を支援するためにWindows 95用ゲームの開発や販売を手がけていた,あのゲームバンク(以下,旧ゲームバンク)と同じ社名である。

GameBankの公式Webページ。URL(http://www.gamebank.co.jp/)は旧ゲームバンクと同じ
画像集 No.002のサムネイル画像 / ヤフー,スマホ向けゲーム事業の子会社「GameBank」を設立。Windows 95時代の社名がまさかの復活

 会社概要によると,GameBankの資本金は4億9000万円で,社員は31名(2月1日付け会社概要による)。代表取締役には,ヤフーでメディアサービスカンパニー事業開発部部長を担当していた津幡靖久氏が就任している。

 ヤフーはすでに,DeNAとの協業によって「Yahoo!モバゲー」というゲームプラットフォーム事業を展開しており,ブラウザゲーム「ディヴァイン・グリモワール」や「ブラウザMC☆あくしず 鋼鉄の戦姫」などのYahoo!モバゲー版をサービス中だ。
 さらに,自社ブランドのスマートフォン向けゲーム第1弾として「ドットファンタジア〜魔王とドラゴンの物語〜」を2015年春にリリースすることも発表している(関連記事)。

 GameBankではモバイル端末向けゲームサービスの展開を目指すとしているので,今後スマートフォンネイティブのゲームの開発や運営などは,GameBankにて展開されることになるのだろう。また,GameBankは海外ゲームの日本向けローカライズの支援も行っていくとしており,海外の有力タイトルを日本市場に持ってくることも検討しているようだ。

 さて,冒頭の話に戻るが,旧ゲームバンクは,一からオリジナルタイトルを作っていたというわけではなく,海外タイトルのローカライズや,据え置き型ゲーム機用タイトルやアーケードゲームのWindows向け移植タイトルを“販売する”企業であったと記憶している。筆者も当時,同社がローカライズ版を販売した「Ascendancy」というシミュレーションゲームを楽しんだことを今でも覚えており,たまにまた遊んでみたくなることがあるほどだ。
 ただ,旧ゲームバンクの事業は順調とは言い難かったようで,1995年の設立からわずか3年後の1998年には,Microsoftとの提携を解消されるという結果に終わっていた。その意味では,いささか縁起の悪い社名といえなくもない。

 リスクヘッジを非常に重要視するヤフーに,バクチ的な要素がいささか強いゲーム事業を安定して運営し続けられるのだろうかと疑問を呈する声もあるが,今はGameBankの未来に期待したい。

GameBank 公式Webサイト

ヤフー 決算説明会資料


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