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グリーが「2014年6月期第2四半期決算説明会」を開催。第3四半期以降は,海外事業のさらなる成長と新規タイトルのリリースに注力
同社の代表取締役社長 田中良和氏および取締役執行役員常務 管理統括本部長 秋山 仁氏が登壇し,第2四半期(2013年10月〜12月)の業績報告を行った説明会の模様をレポートしよう。
グリー 代表取締役社長 田中良和氏 |
グリー 取締役執行役員常務 管理統括本部長 秋山 仁氏 |
決算報告によると,今期の売上高は326億円,営業利益92億円。前四半期と比較すると売上高は微減しているが,月次ベースでは2013年11月以降,復調しつつあるとのこと。また営業利益も前四半期比較で減益となったものの,費用削減に取り組んだ結果,想定していた以上に減少幅を抑えることができたという。
なお当期純利益の増加は,前四半期にゲーム資産に関する特別損失を計上していたことが主な理由だ。
コスト面では,広告宣伝費の効率化と削減のほか,固定費における業務委託費,外注費,外注加工費といった項目の削減が進んだ結果,合計で21億円の削減となった。
事業面では,第3四半期以降の新規タイトルリリースと,第4四半期における反転攻勢に備え,足固めをする時期だったとし,その成果として,海外事業の単月黒字化達成が挙げられた。海外事業に関しては,着実に売上を伸ばしているとのことで,今後,第3四半期,第4四半期と利益貢献のフェーズに入っていく見込みだという。
具体的には,Webゲーム事業では前四半期比較でコイン消費がフィーチャーフォンを中心に落ち込んだものの,月次ベースでは12月に向けて復調しているという。これは2013年10月から11月にかけて行われた組織再編と,その結果,12月以降に展開された新たな施策が影響しているとの説明がなされた。
また2013年7月から12月にかけて,有力パートナーによる新規タイトルが展開されたことも売上に貢献しているとのことだ。
スマートフォンのネイティブゲーム事業に関しては,海外マーケットが伸びている反面,国内マーケットが弱い。この点に関しては,ポケラボ開発タイトルに関して,既存のヒットタイトルや新規開発へのリソースの再配置などを行った結果,12月から復調しているとのことだ。
さらに下半期には,国内向けにアクションバトルRPG,横スクロールアクションRPG,RTS,タワーディフェンスなどの新タイトルがリリース予定となっている。国内マーケットにおいては,上半期からの後ろ倒しで6本を展開する見込みだ。
一方,スマートフォンネイティブゲームの海外展開に関しては,「Knights&Dragons」の成長をベースに,さまざまなジャンルのタイトルを投入/展開して売上を伸ばしていく戦略だ。
スマートフォンネイティブゲームでは国内,海外共にゲームの開発力の強化を進めていくという。例として挙げられた国内自社スタジオ開発の「パズパズファンタジー」は,ゲームデザインをはじめ,操作性や演出といった部分にも配慮がなされたパズルゲームとのこと。田中氏は自身が「うちの会社でも,こういうゲームが作れるんだ」と感心したというエピソードを披露していた。
第3四半期までの累計期間業績予想は売上高990億円,営業利益270億円となる。すなわち,第3四半期のみでは,売上高311億円,営業利益81億円と,保守的な予想となるが,第3四半期,第4四半期に控えた新規タイトルのリリースに向けて,社内は非常に前向きであるとのことだ。
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