HuluがPS Vitaに正式対応し，専用アプリケーションの配信が本日開始。その使い勝手をレポート

　HJホールディングスは本日（2014年5月29日），オンライン映像配信サービス「Hulu」のPlayStation Vita向けサービスを開始した。2013年11月に発売されたPlayStation Vita TV向けにはすでにサービスが提供されているが，PS Vitaにも正式対応となったわけだ。
　このPS Vita版Huluアプリのメディア向け体験会が5月28日に開催されたので，その内容を本稿にてお届けする。

PS Vita版Huluアプリの画面

　今回PS Vita用に配信されるHulu専用アプリはPlayStation Storeにて配信される。Huluアカウントを持っていなくても，無料動画を視聴したり，アプリ内からアカウントを取得したりといったことが可能だ。
　アプリ自体はPS Vita TV向けのものとほぼ同じだが，PS Vitaのタッチスクリーンでの操作に対応しているのが特徴となる。方向キーや左スティックで行っていた選択を画面のタッチでも行えるようになったため，目的のコンテンツまでのアクセスが楽になった印象だ。
　また，映像再生中のシーンセレクトなども，シークバーの上を指でスライドすることで行えるようになっていた。

再生中に画面をタッチするか，［□］あるいは［○］ボタンを押すと操作ウインドウが表示される。シークバーを左右にスライドさせると，再生中の映像のシーンを選べる

　Huluで配信されている映像は最大で720pのHD映像だが，アプリによってPS Vitaの画面解像度に最適化され，動作が重くならずに高画質の映像を楽しめるという。今回の取材で実際に映画などを見せてもらったが，同じ携帯機のニンテンドー3DS版などと比べると，画面が大きく，解像度が高いぶん，綺麗な映像になっているという印象を受けた。
　これまで配信されていたPS Vita TV用アプリと比較して，パフォーマンスも改善されているそうだが，そのPS Vita TV版アプリも本日アップデートされ，PS Vita版と同等のものになるそうなのでご安心いただきたい。

字幕の切り替えも再生中に行える

検索時の文字入力は，独自のインタフェースを採用

　初期型のPS Vita（PCH-1100）の3G回線を使った映像再生も可能とのことだが，通信回線やスピードなどによって映像の質を変えるといった機能はないため，パケット量に制限があるプランなどを使用している場合，あっという間に上限に達してしまう可能性があるとのこと。今回アプリの解説をしてくれた担当者も，Wi-Fi環境下での使用を推奨していた。

　Huluでは現在約1万3000ものコンテンツが配信されており，人気TV番組のオンデマンドサービスなどにも対応している。PS Vitaユーザーは，この機会にぜひチェックしてみてはどうだろうか。

タッチ操作向けに，バックボタンなどが画面に配置された（画面左上の矢印）

「Hulu」公式サイト