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[TGS 2016]アイ・オー・データ機器が1080p/60Hz録画対応のビデオキャプチャデバイスを参考出展。発売は2016年内を目標に
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印刷2016/09/16 15:01

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[TGS 2016]アイ・オー・データ機器が1080p/60Hz録画対応のビデオキャプチャデバイスを参考出展。発売は2016年内を目標に

アイ・オーのブース。古代の神殿っぽい雰囲気で,スタッフもそれっぽい衣装をまとっていた
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 ゲーマー向けのビデオキャプチャデバイスといえば,AverMedia Technologies製品を思い浮かべる人が少なくないだろう。そこに攻め入ろうとしているのが,アイ・オー・データ機器(以下,アイ・オー)だ。
 東京ゲームショウ2016にブースを構えた同社は,参考出展ながら,新型のゲーマー向けビデオキャプチャデバイスを披露していた。動作は快適で機能面でも優れた製品だったので,概要をレポートしたい。
 なお,アイ・オーの説明員によると,2016年内の発売を目指しており,価格は2万円台を狙いたいとのことだ。

これが参考出展されていたビデオキャプチャデバイスの試作機だ。ちなみに,デジタル入力のビデオキャプチャデバイスは,アイ・オーとしては初の製品化だそうだ
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アナログ入力のビデオキャプチャデバイス「アナレコ」の筐体を流用


 さっそく,そのビデオキャプチャデバイスを見せてもらったのだが,外観はどこかで見たことのあるような気がするものだった。それもそのはず,この試作機はアイ・オーの既存製品であるアナログ入力対応ビデオキャプチャデバイス「アナレコ」(型番:GV-SDREC)の筐体をほぼそのまま流用していたのだ。
 試作品だから流用しているのかと考えたのだが,説明員によれば,製品版でもこのまま行くとのこと。サイズは公表されていないが,アナレコと同じであれば139(W)×60(D)×32(H)mmの手のひらサイズとなる。

 本体上側面のボタンレイアウトも変更されていないそうで,録画ボタンや再生ボタン,メニューの表示ボタンやメニュー操作用の4方向ボタンの位置や機能も変わらない。中身と前面および背面インタフェース部だけを変更して,HDMI入力に対応した製品と考えていいだろう。

天板部のヘコみは,アナレコでは操作説明がプリントされていた部分。新製品ではとくに用途はないようで,説明員曰く,「SDカード置き場にでもしてください」とのこと
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本体正面には,映像保存用のSDカードスロットとヘッドセット端子がある。実況音声の同時録音も可能なようだ。ちなみにアナレコには,SDカードから別のSDカードへデータをコピーできるようにSDカードスロットが2つあったが,試作機では1つだけになった
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本体背面。左から独自形状のコンポジット+RCA入力,HDMI入力,HDMI出力,USB 3.0 Type-A,電源コネクタとなっている
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アナログキャプチャ用の入力ケーブルも同梱の予定。レトロゲームの映像を取り込むのにも使えそうだ
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 開発中でまだ確定していない部分はあるそうだが,機能面もチェックしてみよう。
 まず,録画解像度は最大で1080pの60Hzに対応しているという。ビットレートの詳細は未公表だ。
 HDMI出力は,録画時だけ映像をパススルー表示させるか,それとも常時パススルーさせるか,あるいはまったくしないかを,デバイス本体の設定メニューから選択できる。

 筆者が気に入ったのは,「プリレック」(※Pre rec)に対応している点だ。プリレックとは文字通り,録画ボタンを押す前から,“設定した秒”だけ先に録画を開始するという,いわゆる撮り逃し対策機能のこと。録画品質設定に応じて,事前録画の長さは,10秒/30秒/60秒から選択できる。ハイスコアを確認してから録画ボタンを押しても,ボタンを押す前から記録してくれるので,スタンドアロンのビデオキャプチャデバイスとしては嬉しい機能といえよう。

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試作機のシステムメニュー。暫定的なものであり,名称や配置が変わったり,機能が追加されたりする可能性もあるとのこと
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HDMIパススルーの設定項目。「ON(録音時パススルー)」とあるが,これは「録画時」の間違いであるという

録画品質を決める「記録モード」の設定画面。録画解像度とフレームレートの組み合わせから,任意のものを選択するだけのシンプルなもので,映像ビットレートを細かく指定するような機能は用意していないという。なお,録画形式はMP4となる。
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プリレックの設定では,事前録画の秒数を3段階から選択できる
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HDMI出力の出力解像度を設定する画面。基本的には「オート」から変える必要はなさそうだ

 気になるところは,HDMI出力に表示遅延があるのかどうかだが,具体的な話は確認できなかった。ただ,パススルー出力をオフにした状態でも,「遅延は限界まで短縮している」(説明員)とのこと。
 実際に,格闘ゲームの「BLAZBLUE CHRONOPHANTASMA」をパススルー出力オフ状態――つまりエンコーダーを通って出力された映像――でプレイしてみたが,たしかに遅延らしい遅延は体感できなかった。ただ,ごく短時間の試遊だったので,製品版で改めてテストするまでは,真の評価はお預けというところか。

BLAZBLUE CHRONOPHANTASMAでテストプレイ中の様子。なお,画面上に「カードに記録します」といった文字が表示されているが,これは非表示に設定できるようにするそうだ
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サンプルの録画映像が短かったため,写真では90倍速までしかできなかったが,ちゃんと120倍速まで対応しているとのこと
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 もうひとつ,地味ながら筆者にはインパクトの大きかった機能を紹介しよう。
 このビデオキャプチャデバイスでは,長時間録画したデータの検索性を向上させるために,早送りは最大120倍速まで対応するそうだ。設定できる早送りスピードは,1,2,5,10,15,30,60,90,120倍となる。大容量ストレージが安価に出回っていることで,「プレイ中はとりあえず録画しっぱなしという人も多いだろう」という考えにより,最大120倍速まで実装したという。

 細かい使い勝手にもこだわっている開発姿勢からは,アイ・オーが本製品にかける意気込みが見えてくるようだ。スペックや機能だけでなく,操作の快適さも意識して開発しているとのことで,2016年内という製品の登場に期待が高まる。
 アイ・オーのブースは,東京ゲームショウ2016のビジネスソリューションコーナーにあるので,本製品が気になる人は足を運んでみるといいだろう。

アイ・オー・データ機器 公式Webサイト


4Gamer「東京ゲームショウ2016」特設サイト



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