NEC，SIMロックフリーのLTE対応Androidタブレット「LaVie Tab S」とWindows 8.1タブレット「LaVie Tab W」など4製品を発表

本文の順序と逆で恐縮だが，LaVie Tab W（左）とLaVie Tab S（右）

　2014年10月15日，NECパーソナルコンピュータ（以下，NEC）は，タブレット端末LaVie Tabシリーズの新製品4機種を発表した。SIMロックフリーのLTE対応モデルが用意されたAndroidタブレットの「LaVie Tab S」2機種と，Windows 8.1タブレット「LaVie Tab W」2機種だ。
　ラインナップと同社直販サイトでの価格，および発売時期は表のとおり。

表　LaVie Tab S・Wシリーズのラインナップ

製品名	OS	画面	LTE	直販価格（税込）	発売時期
LaVie Tab S TS708/T1W	Android 4.4	8インチ	あり	4万2984円	11月下旬以降
LaVie Tab S TS508/T1W			−	3万5424円
LaVie Tab W TW710/T1S	Windows 8.1 with Bing	10.1インチ	−	8万2944円	10月23日
LaVie Tab W TW710/T2S				9万6984円

LaVie Tab S

　LaVie Tab Sは，8インチサイズで解像度1200×1920ドットのIPS液晶パネルを採用するAndroidタブレットだ。冒頭でも触れたとおり，SIMロックフリーのLTE通信機能を内蔵した「TS708/T1W」がラインナップされているのが特徴だ。LTEなしでIEEE 802.11g/nのみの無線LANモデル「TS508/T1W」も用意されている。

LaVie Tab Sの前面（左）と背面（右）。液晶パネルは8インチサイズのIPS液晶パネルを採用する

　LTEモデルに装備されたSIMカードスロットは，micro-SIMカード対応で，LTEの対応バンドは1/3/8/19の4種類。なお，NECが接続を確認した通信事業者の情報は，LaVie Tab Sの製品情報ページにて公開される予定なので，MVNOの対応具合が気になる人はチェックしてみるといいだろう。

本体左側面：カバーに覆われた部分に，microSDカードスロットがある。LTEモデルの場合，microSDカードスロットと並んで，micro-SIMカードスロットが配置される
本体右側面：音量調節ボタンと［電源/スリープ］ボタンがある。背面にアウトカメラのレンズ部分が少し出っ張って見えている

　スペックも簡単に見ておくと，SoC（System-on-a-Chip）には「Atom Z3745」を採用し，メインメモリ容量は2GB，内蔵ストレージ容量は16GBと，Atom搭載Androidタブレットとしては一般的なスペックとなっている。搭載OSはAndroid 4.4だ。
　スペック面で飛び抜けたところはないが，LTE対応Androidタブレットの購入を検討している人なら，選択肢に入ってくる製品となりそうだ。

●LaVie Tab Sの主なスペック

• OS：Android 4.4（KitKat）
• ディスプレイパネル：8インチIPS液晶，解像度1920×1200ドット
• プロセッサ：「Atom Z3745」（クアッドCPUコア，CPU動作クロック 1.33GHz）
• メインメモリ容量：2GB
• ストレージ：容量16GB＋microSDカードスロット
• アウトカメラ：有効画素数約800万画素
• インカメラ：有効画素数約160万画素
• バッテリー容量/駆動時間：4290mAh/最大8時間
• 無線LAN対応：IEEE 802.11g/n（2.4GHz/5GHz）
• LTE対応：あり，SIMロックフリー（TS708/T1Wのみ）
• 本体サイズ：123.8（W）×209.8（D）×7.9（H）mm
• 本体重量：約310g（TS708/T1W），約305g（TS508/T1W）
• 本体カラー：パールホワイト

LaVie Tab W

　Windows 8.1タブレットのLaVie Tab Wは，10.1インチサイズで解像度1920×1200ドットの液晶パネルを採用する製品だ。タブレット単体の「TW710/T1S」と，専用キーボードが付属する「TW710/T2S」の2ラインナップが用意されている。
　キーボードは独自コネクタでタブレット本体と接続するタイプなので，Bluetoothキーボードのように，キーボード側のバッテリーを気にする必要がない。

LaVie Tab Wのキーボード付属モデルであるTW710/T2S。本体をキーボード側に重ねると，持ち運びしやすい形態になる（右）

　SoCに開発コードネーム「Bay Trail Refresh」では最速の「Atom Z3795」（動作クロック1.60GHz）を採用するのも特徴の1つ。メインメモリ容量も4GBとなっているので，メインメモリ容量2GBのWindows 8.1タブレットに比べれば，OSやアプリケーションの動作も快適なものが期待できそうだ。
　また，タブレット本体側にフルサイズのUSB 2.0（Type A）ポートを備えるので，Windows用周辺機器を使いやすいという点もポイントといえようか。

本体左側面：カバーに覆われたフルサイズのUSB 2.0ポートがある。その隣は独自形状の電源コネクタだ
本体右側面：写真左から，HDMI（Micro Type D）出力，カバーの内側にmicroSDカードスロット，音量調節ボタン，ヘッドフォン端子が並ぶ。microSDカードスロットの隣に，SIMカードスロットらしいものが見えるが，これは試作機であるためとのこと。製品版にLTE対応モデルは用意されない

　Atom搭載Windows 8.1タブレットの中ではハイスペックである点は好意的に評価できるものの，税込で8万円を超えるという価格にはためらいを感じる人が多そうだ。

●LaVie Tab Wの主なスペック

• OS：Windows 8.1 with Bing（32bit）
• ディスプレイパネル：10.1インチTFT液晶，解像度1920×1200ドット（2-1051F）
• プロセッサ：「Atom Z3795」（クアッドCPUコア，CPU動作クロック 1.60GHz）
• メインメモリ容量：4GB
• ストレージ：容量64GB＋microSDカードスロット
• アウトカメラ：有効画素数約800万画素
• インカメラ：有効画素数約200万画素
• バッテリー容量/駆動時間：容量未公開/最大9.8時間
• 無線LAN対応：IEEE 802.11a/g/n（2.4GHz/5GHz）
• LTE対応：なし
• 本体サイズ：256.5（W）×177（D）×8.95（H）mm
• 本体重量：約598g（本体），約550g（TW710/T2S付属キーボード）
• 本体カラー：スパークリングシルバー
• 主な機能：専用キーボード付属（TW710/T2Sのみ），専用デジタイザ付属

LaVie Tab S 製品情報ページ

LaVie Tab W 製品情報ページ