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nasneとの連動による録画機能も備わり,さらに多機能に。SCEの新ハード「PlayStation Vita TV」メディア向け体験会をレポート
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印刷2013/10/25 11:00

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nasneとの連動による録画機能も備わり,さらに多機能に。SCEの新ハード「PlayStation Vita TV」メディア向け体験会をレポート

 ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジア(SCEJA)は,2013年11月14日に発売を予定している「PlayStation Vita TV」(以下,PS Vita TV)のメディア向け体験会を,10月23日に開催した。9月の「SCEJA Press Conference 2013」で発表されたPS Vita TVは,その名のとおり同社の携帯ゲーム機PlayStation Vita(以下,PS Vita)の機能を内蔵したハードウェアで,PS Vitaのゲームをテレビで遊べるほか,ネットワークレコーダーnasne(ナスネ)との連動機能や,PlayStation 4のリモートプレイ機能なども用意されている。
 今回の体験会の会場では,PS Vita TVの各機能を体験できるようにセッティングされた実機を触ることができた。その操作性や,ここで新たに発表されたPS Vita TV専用アプリケーション「torne PS Vita TV」などの機能などについて,レポートしていこう。

会場では,PS Vita TVがセッティングされたテレビを使って,機能を体験することができた
画像集#001のサムネイル/nasneとの連動による録画機能も備わり,さらに多機能に。SCEの新ハード「PlayStation Vita TV」メディア向け体験会をレポート

 まずは,専用アプリケーションであるtorne PS Vita TVについて説明しておきたい。これは,PS Vita TVにインストールすることで,ネットワーク上にあるnasneと連動し,テレビ番組の録画や試聴を行えるというものだ。ユーザーインタフェースこそPS3版やPS Vita版と同じものを採用してはいるが,PS Vita TVに最適化されており,映像再生は720p解像度に対応している。
 また,torneのコンセプトの1つである「爆速」も継承されており,操作性と映像再生のレスポンスの良さもウリになっているという。実際,会場に設置されていた実機でも,UIの操作は非常に快適で,ネットワーク接続されたnasneの映像を数秒で呼び出して再生することもできた。
 なお,torne PS Vita TVのアプリは,PS Vita TVからPlayStation Storeにアクセスするとダウンロードが可能で,本体内蔵メモリ(容量1GB)か,別売りのPS Vita専用メモリーカードに保存して使用する。PS Vita TV発売日の11月14日から2014年1月15日までの2か月間は無料で配信されるが,それ以降は800円(税込)となるとのことだ。

torne PS Vita TVの画面。ユーザーインタフェースはほかの機種で配信されているものと同じで,非常に操作しやすい。市販の録画機器などと比べても,格段にレスポンスが良い
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nasneとはネットワークで接続されていたが,録画映像の読み出しは非常に早く,数秒で映像が再生されていた。もちろん,倍速再生やシーンごとの読み出しも可能だ
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 続いてPS Vita TVの機能だが,ゲームやアプリケーションは,PS Vitaと同様,ホーム画面にアイコンで表示される。しかし,タッチパネルのないPS Vita TVでは,当然ながらタッチ操作ができないので,本体に接続したDUALSHOCK 3(DUALSHOCK 4にも対応予定)でカーソルを動かしてアイコンを選択する方式だ。ホーム画面で[△]ボタンを押すとアイコン管理モードに入り,もう一度[△]ボタンで削除などのメニューを開いたり,[□]ボタンでアイコンを移動したりできる。
 アイコンを選択するときは[○]ボタンで操作。起動中のゲームやアプリの終了は,[PS]ボタンでLiveAreaへと戻り,[×]ボタンを長押しすることで行える。
 また,ホーム画面にはPS Vitaにはない「電源」のアイコンがあり,ここから本体の電源を切るか,スタンバイモードに入るかを選択する。電源を切ったときは本体の電源ボタンを押し直さなければならないが,スタンバイモードならDUALSHOCK 3の[PS]ボタンを押すことですぐに復帰できる仕組みだ。

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ホーム画面はPS Vita同様にカスタマイズが可能。電源の制御はホーム画面から行える
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電源アイコンを選んで,スタンバイを選択すると,本体がスタンバイ状態となり,数秒後にDUALSHOCK 3の電源も切れる
画像集#008のサムネイル/nasneとの連動による録画機能も備わり,さらに多機能に。SCEの新ハード「PlayStation Vita TV」メディア向け体験会をレポート
アプリの待機画面のLiveAreaも,カーソルで項目を選べる。ここで×ボタンを長押しすると,LiveAreaの画面がめくれて終了する
画像集#009のサムネイル/nasneとの連動による録画機能も備わり,さらに多機能に。SCEの新ハード「PlayStation Vita TV」メディア向け体験会をレポート
ホーム画面とLiveAreaはLボタン/Rボタンで切り替えられ,その間に「トピックス」の画面が挿入される。ここから各項目を選ぶと,ブラウザやPS Storeの該当画面に切り替わる仕組みだ

 さて,肝心のPS Vita用ゲームは,カード版,ダウンロード版ともにプレイ可能だ。カメラやGPSなど,PS Vita TVにない本体機能を利用するタイトルについては未対応だが,PS Vitaのタッチ機能は,アナログスティックで操作できる「タッチポインター」を使って行えるので,激しいタッチ操作が必要のないタイトルであれば問題なくプレイできそうだ。会場では,PS Vita版「GOD EATER 2」を,アドホックモードで3台のPS Vitaと接続してプレイできたが,PS Vita TVでの操作でも,とくに困ることはなかった。
 加えて,PS Storeで配信中のPSPとゲームアーカイブスのタイトルももちろんプレイできる。ゲームアーカイブスは,DUALSHOCK 3をもう1つ用意することで,2人プレイも可能とのことだ。
 また,会場ではPS4と同時発売予定の「KNACK」をリモートプレイで体験できた。別室にあるPS4とネットワークでつなげていたそうだが,とくにラグを感じることもなく,解像度がPS Vita TVに合わせた表示になっていたこと以外は,快適にプレイできた。

リモートプレイ機能を使って,PS4のKNACKを動かしているところ。PS4本体が別の場所にあるとは思えないほど,レスポンスよく操作できた
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参考として,4KテレビにPS Vita TVを接続した実機も展示されていた。解像度はPS Vita TVに依存したものになる
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会場では本体に触れることもできた。シャツの胸ポケットに入れられるサイズだ(操作にはDUALSHOCK 3も必要だが)

 今回PS Vita TVに触れてみて,とくに評価したいのは,操作のレスポンスの良さだ。PS3などと比べると,スタンバイ状態からの復帰や,ゲームやアプリを起動するまでのスピードは段違いに速く,このあたりはPS Vitaのいいところをうまく踏襲したという印象を受ける。ハードの性質上,家庭での使用が基本となるだろうが,本体が非常に小さいので,ケーブルやACアダプタなどの一式を揃えて,ネットワークとHDMI出力対応テレビのある出先などに持っていくこともできるだろう。
 さらに,PS Vita TVでは,電子書籍リーダーや映像配信サービスなども利用可能になる予定で,専用のアプリも無料で配信されるそうだ。撮影はNGだったが,会場では「テレビドガッチ」「TBS世界遺産セレクション」「TSUTAYA TV」などのサービスが提供する映像を見ることもできた。PS Vitaと違って,こういったサービスをテレビの画面で複数人と楽しむといった使い方もできるのは,PS Vita TVならではのポイントだろう。11月14日の発売を楽しみに待ちたい。

PS Vita TVのバリューパックには,白いDUALSHOCK 3が同梱される。バリューパックの価格は1万4994円(税込)なので,PS Vitaよりも5000円ほど安く購入できる
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「PlayStation Vita TV」公式サイト

  • 関連タイトル:

    PS Vita本体

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