「逆転裁判6」の最新情報やアニメ版の放送時間，キャストが発表されたジャンプフェスタ2016の「逆転裁判スペシャルステージ」レポート

　2015年12月19日・20日，千葉・幕張メッセにて「ジャンプフェスタ2016」が開催された。同会場で行われた，カプコンの「逆転裁判」シリーズのステージイベントをレポートしよう。2016年に発売予定のニンテンドー3DS用タイトル「逆転裁判6」や，同年4月に放送開始となるテレビアニメ「逆転裁判」の最新情報が明らかにされた。

「逆転裁判6」公式サイト

　「逆転裁判6」のステージでは，プロデューサーの江城元秀氏とディレクターの山﨑 剛氏が登壇し，ゲームの紹介や実機によるデモプレイを披露した。

江城元秀氏（左）と山﨑 剛氏（右）

　本作のストーリーは，異国の地「クライン王国」と日本の2つの国が舞台となって展開していく。クライン王国では霊媒が信じられているため，裁判では弁護士が必要とされず，この国の法廷は「あきらめの法廷」と呼ばれていた。そんな異国の地で，おなじみの主人公・成歩堂龍一（ナルホドくん）が容疑者を無罪に導くために奮闘することになる。
　一方，日本では，ナルホドくんの留守を守るもう一人の主人公・王泥喜法介（オドロキくん）が登場し，ダブル主人公の作品となっている。今回のステージでは，オドロキくんのパートナーとして希月心音（きづきここね）が登場することが発表され，客席から大きな歓声が上がっていた（関連記事）。

「逆転裁判5」に引き続き登場する希月心音。感情に潜むムジュンを見つける「ココロスコープ」は健在なのか!?

デモプレイの模様は会場のみ限定公開ということで，残念ながら撮影NG。気になるところだが，続報をお待ちいただきたい

　実機によるデモプレイでは，東京ゲームショウ2015のステージイベントで披露された新システム「霊媒ビジョン」を使った法廷パートに加え，探偵パートの様子が初公開された。
　今回は，心音がとある場所を調査するという内容になっており，3Dで表現された現場でカメラを回して，さまざまな角度から怪しい場所を調べていくシステムは健在。そのうえ，背景が2Dのシーンでも気になるところを調べられるようになっていた。

　続いて，山﨑氏に代わって，逆転裁判シリーズディレクターの巧 舟氏とアニメーション監督の渡辺 歩氏が登壇。テレビアニメ「逆転裁判」についてのトークが繰り広げられた。

（左から）江城氏，渡辺 歩氏，巧 舟氏

　東京ゲームショウ2015の会場で電撃発表されたテレビアニメ「逆転裁判」だが，2016年4月から読売テレビ・日本テレビ系にて，毎週土曜17：30〜18：00に放送されることが発表された。アニメーション制作はA-1 Pictures，キャストは成歩堂龍一役に梶 裕貴さん，綾里真宵役に悠木 碧さんらが決定している（関連記事）。

メインビジュアルも公開。渡辺氏曰く，逆転裁判シリーズの「熱さ」を強調しているとのこと

発表された主要キャストはこちら。アニメ版のオリジナルキャストとなる

　渡辺氏は，アニメ版のテーマについて「逆転裁判の根っこに脈々と流れる，ほとばしる熱さ」と語り，孤独な人を守りたいというナルホドくんの熱さを毎回描いていくという。
　気になるストーリーは，巧氏がシナリオを手掛けた第1作「逆転裁判」と「逆転裁判2」のエピソードを，アニメならではの演出で濃厚に描く作品になるとのこと。カプコンの全面協力のもと，渡辺氏は巧氏と夜ごとホットラインで密に連絡を取り合い，内容の調整を行っているそうだ。演出やセリフ回しなどは巧氏が直接監修し，アニメ版ならではのオリジナルエピソードなども盛り込まれることが明かされている。

「待った！」のかけ声でステージに乱入したキング・イヨク氏（中央）

　終盤には，Vジャンプ編集長のキング・イヨク氏が乱入し，テレビアニメ「逆転裁判」のコミック連載が同誌にてスタートすると発表した。影山なおゆき氏が作画を手がけるコミック版は，アニメよりも少し早いタイミングでの連載開始を予定しているとのことだ。

　最後は，江城氏が逆転裁判シリーズが2016年に15周年を迎えることに触れつつ，「ゲームもアニメも一生懸命になって作っています。皆さんと一緒に，来年の逆転裁判イヤーを盛り上げたいと思います！」と述べ，イベントを締めくくった。

カプコンブースには「逆転裁判6」の試遊台も出展されていた。ちなみに初日（19日）の整理券は，午前中のうちに配布が終了してしまったそうだ

「逆転裁判6」公式サイト