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テンポよく楽しめるパネルアクションと重厚なシナリオが魅力の「ミラーズクロッシング 」プレイレポート
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印刷2018/02/17 12:00

プレイレポート

テンポよく楽しめるパネルアクションと重厚なシナリオが魅力の「ミラーズクロッシング 」プレイレポート

 マグノリアファクトリーが手がける初のオリジナルタイトル,スマートフォン向けアプリ「ミラーズクロッシング」iOS / Android)の配信が2018年1月12日に開始された。
 本作は,パネルをなぞってパーティの陣形を決めるという新感覚のアクションが採用されている作品。“西洋ハイファンタジー”を謳う世界観で,王道のストーリーも見どころとなっている。
 そんな本作のプレイレポートをお届けしよう。

画像集 No.001のサムネイル画像 / テンポよく楽しめるパネルアクションと重厚なシナリオが魅力の「ミラーズクロッシング 」プレイレポート

「ミラーズクロッシング」公式サイト

「ミラーズクロッシング」ダウンロードページ

「ミラーズクロッシング」ダウンロードページ



パネルをなぞって敵を攻撃する

「陣形パネルアクション」


 本作における世界は,かつて女神によって想像され,現在は「悪しき霧」という脅威にさらされているという設定だ。メインストーリーは,見習い騎士のアッシュを主人公として展開し,「神魔」との戦いが描かれる。そのほかキャラクターごとに個別ストーリーなども用意されており,重厚なシナリオを楽しめる。

 そんな本作最大の特徴となるのが,パネルをなぞって敵を攻撃するアクションシステムだ。バトル中,画面左側にある3×3の計9パネルのうち,つなげるように3つをなぞると,最大3人のキャラクターが陣形を組んで,画面右側から迫りくる敵を攻撃する。
 敵の出現位置は上段,中段,下段の3ラインに分かれていて,例えば9パネルのうち1番上の3つを横方向になぞると上段にいる敵を集中攻撃し,右端の3つを縦になぞればキャラクターが上段,中段,下段に分かれて敵を攻撃する,といった具合だ。

パネルをなぞると,なぞった位置に合わせてキャラクターが攻撃を行う。操作方法自体は非常に直感的でシンプルだ
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なぞるパネルは1列にまとまっている必要はなく,上下左右か斜めのいずれかでつながってさえいればいい。縦横や斜めに3パネルでもいいし,2パネル+1パネルに列が分かれてもいい。当然,なぞったパネルと同じラインに敵がいなければキャラクターは何もできないので注意しよう
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 プレイヤーがなぞったパネルは緑色に光り,敵が攻撃してくる範囲は赤く光る。赤いパネル上をなぞるとその場所にいたキャラクターがダメージを受けてしまうので,いかに敵の攻撃を避けつつ攻撃に転じるかがポイントだ。敵の位置を把握し,赤いパネルを避け,どのパネルをなぞって攻撃するのかという,まるでパズルのような応酬がピタっとハマる瞬間がとてつもなく心地よい。個人的には敵を倒すことよりも,いかにダメージを受けずにバトルを終わらせられるかという方向で燃え上がってしまった。

じっくり見ていれば大抵避けるスペースはあるが,ときにはどうしようもない攻撃が繰り出される場合もある。ダメージを受けるときは,その攻撃が特定のキャラクターへと集中しないようにパネルを操作したいところ
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 もちろん,バトル中の操作はただパネルをなぞるだけはない。画面上部のアイコンまたはキャラクターをタップするとメニューが開き,キャラクター固有の「アクティブスキル」を選択できる。敵にダメージを与えるもの,味方キャラクターを強化するもの,体力を回復するものなど,アクティブスキルの効果はさまざま。出し惜しみはせずに,どんどん発動していくのがオススメだ。

バトルをこなしてレベルが上がると,最大2つのスキルが使えるようになる。とくにゲーム開始直後から仲間になるバレルは,同列の敵にまとめてダメージを与えられるスキルを所持しているので重宝する。条件を満たすと1回のバトルで使える回数も増えていく
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 画面上部のアイコンにあるパネルのようなマークは「陣形スキル」で,これは装備している「精霊石」というアイテムによって効果が変化する。マークどおりにパネルをなぞると攻撃力アップなどの効果を得られるので,バトルに入ったらすぐに発動しておこう。効果は一定時間で切れてしまうが,クールタイムを経れば再び使えるようになるので,アイコンはこまめにチェックしたい。

本画像の場合,画面左のキャラクターアイコンにあるように「9パネルのうち右の角3つをなぞればOK」ということ。うまくタップすると精霊が出現し,その補助効果を受けられる
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 さらに,画面上部の左にある「プリズムゲージ」が溜まると「プリズムバースト」という強力な全体攻撃を繰り出せる。ゲージが3つ溜まった状態でタップすると最後に追加ダメージが入るので,バトル終盤に待ち受けるボス戦までキープするなど,使いどころを見極めるのもいいだろう。
 バトルをクリアすると,キャラクターに経験値が入るほか,さまざまなアイテムを入手できる。同じクエストに挑戦できる周回ボタンが用意されており,ここは嬉しいポイントだ。

ド派手な演出やキャラクターの掛け声と共に大ダメージを与えられるので,見ていて非常に気持ちがいい。ゲージが1つでも溜まっていればプリズムバーストを繰り出せるが,これといって大きなメリットもないので,3ゲージまで溜めたほうがお得感はある
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 画面上部の右側には,倍速ボタンとオートボタンが用意されている。オートではパネルを上段から横向きになぞっていき,同列の敵を倒したら中段,下段へと移動していく。オートの場合,回避行動を一切取らないため注意点が必要だが,ダメージを受けても問題なくクリアできるステージでは大いに役立つ。

オートでは各種スキルもプリズムバーストも使用せず,攻撃のみとなる。オート中でもタップには反応するので,余裕があれば陣形スキルやプリズムバーストを使うとよりスムーズにバトルが進められる
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武具と精霊石を集めて

さまざまなスキル効果でバトルを優位に


 バトルを効率よく進めるためにも,準備はしっかりとしておきたい。まずは「パーティ編成」の画面で最大4人のパーティを組み,陣形スキルを発動できる精霊石や武具の装備をきちんと行おう。

バトルには,敵と戦うフロントメンバー3人,控えになるサブメンバー1人とほかのプレイヤーのサポートメンバー1人の計5人で挑む。フロントのメンバーが倒れると控えのメンバーが自動的にフロントへ入るが,控えメンバーとの入れ替えはバトル中いつでも行える。誰を入れるか迷ったら,とにかく「おすすめ編成」だ
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武具にはそれぞれ「パッシブスキル」が備わっていて,装備すると攻撃力や回避力アップといった補助効果を自動で得られる。陣形スキルとパッシブスキルは共にレベルがあり,素材を集めて「強化」を行うと確率でレベルアップする
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キャラクターや精霊石,そして敵には「属性」があり,相関関係にある。陣形スキルの恩恵を受けるため,少しでもバトルを有利に進めるためにも,序盤から注目しておこう。敵の属性はバトル突入前に確認できるので,ゆくゆくは特定の属性を揃えた編成も作っておくと効率良く戦える
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キャラクターには「近距離」「遠距離」「中距離」といったように得意な間合いがあり,最適な位置で攻撃を行うとボーナス補正がかかる。アッシュの「全体」はどこで攻撃を行っても補正がかかるが,ほかの位置と比べて効果が低めに設定されている
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 強力な武具を得るためにも,まずはメインストーリーを第1部4章のエピソード3まで進めよう。ここで「錬金」という項目が開放され,同じレアリティの武具10個を1つにまとめることで強化する「錬金合成」,特定の素材を集めて武具と交換する「錬金生成」が可能だからだ。
 メインストーリーのクリアやアイテムの交換などで入手できる「鍵」を使ったクエスト,あるいは神魔討伐クエストなどをこなして,より強い武具を手に入れることもポイントだ。

クエストはかなり豊富な数が用意されている。毎日少しずつ挑戦して素材を集め,パーティを強化していきたいところだ。同じクエストでも,クリアするとより難度の高いモードが開放されていくので,歯応えもバッチリだ
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ショップ内にある「アイテム交換所」にも大量の精霊石や武具,素材がある。錬金も含め日や月により手に入れられる個数に上限が設定されている場合もあるので,とくにクエストの挑戦に必要なAP回復アイテムや鍵の入手は日課として覚えておこう
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手っ取り早く強くなりたいのであれば「ガチャ」を回し,高レアリティのキャラクターや精霊石,武具を手に入れよう。ガチャに必要なジェムは課金のほか,敵の討伐やクエストのクリアなどの条件を達成する「チャレンジ」でも入手できる。とくに「初心者」の項目は得られる報酬も多いので積極的に挑んでおくといいだろう
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オリジナルのハイファンタジー世界


 ハイファンタジーの世界を舞台にしたボリュームたっぷりのシナリオも,本作の特筆すべき点だ。まずは序盤のストーリーについて簡単に紹介しよう。

 女神の与えた「鏡」によって生み出された美しい世界。かつて精霊と人は平和に共存していたが,やがて人は豊かさの象徴である「鏡」を奪い合い,その憎しみから「悪しき霧」が放たれて世界を蝕むようになる。

 地上に現れた賢者が「鏡」を砕くことで霧は晴れたが,精霊は人を見放して姿を消してしまった。それから長い月日が流れ,異形の怪物「神魔」により再び「悪しき霧」が世界を覆い始め……というのがゲーム開始直後の状態だ。

かつて賢者が女神の「鏡」を砕いたため平和な世界になったはずだが,それで終わりではなかった様子
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 主人公となるアッシュは,王都アヴァランを警護している見習い騎士。ある日,目の前に現れた「神魔」と相対したことで自身に「精霊遣い」と呼ばれる能力が備わっていることを知る。一方,時を同じくして高名な騎士であるアッシュの父・マルクスが敵に襲われた騎士団を見捨て,姿を消してしまった。

 アッシュは親友のバレルと共に騎士団を抜けてギルドへ入り,父を探すかたわらで「悪しき霧」を晴らすため世界各地を飛び回ることとなる。やがて「神魔」を従えるような人物も出現し……と,ハイファンタジー好きなら先が気にならないわけがない展開が待っているのだ。

 ちなみにシナリオを手掛けているのは,伊藤 龍太郎氏(代表作「真・女神転生」「真・女神転生2」「真・女神転生if…」「真・女神転生デビルサマナー」など),高橋 玖氏(代表作「FINAL FANTASY XI アトルガンの秘宝」「FINAL FANTASY XI アルタナの神兵」など)だ。

将軍として国を守っていたはずの父が,なぜ騎士団を見捨てたのか? アッシュは真相を確かめるため,旅立ちを決意する
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父の姿を追い,世界の危機を救うために旅をする世界は広大。マップもしっかりデザインされていて,彼らの旅の道筋が見える
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繊細で緻密な背景グラフィックも見どころ。都市やフィールド,ダンジョンのような場所まですべてが美しく描かれている
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 世界の情勢としては着実に滅びに向かっており,予断を許さない状態といえる。とはいえアッシュの周囲を取り巻くメンバーはユニークなタイプが多く,そこまで重々しくならないバランスが良い。メインストーリーを進めて仲間になるキャラクター,ガチャで登場するキャラクターそれぞれに個別エピソードが用意されていて,彼らのさまざまな一面も垣間見られる。

メインストーリーでは底抜けに明るいバレルも,個別エピソードではどこか重い空気に……。これは彼の悲しい過去が関係している
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個別のエピソードをクリアすると能力がアップするので,戦力を強化する上でも欠かせない。主人公のアッシュのみ,メインストーリーを進めると同様の効果を得られる。さらに特定のアイテムを使い「覚醒」させることでもパワーアップできるが,ストーリーで仲間になるキャラクターでも最初からLV80まで育てられる。まずはレベルアップに励むだけでも十分強化できるだろう
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 読み応えのあるストーリーはRPG好きにとって嬉しい反面,ゲーム内でのテンポ感も気になるところだろう。しかし本作ではクエストを開始すると最初にストーリーパートが入り,その後数回バトルが発生,最後のバトルが終わると再びストーリーパートという流れになっている。
 RPGタイプによくあるストーリー>バトル>ストーリーという形式ではなく,ストーリーとバトルが基本まとまっているので,プレイ中に集中力を削がれることがない印象だ。

一度見たストーリーのスキップ機能や,読み返せる「回想」機能もある。バトル終了後のリザルト画面にはすぐに同じバトルに挑める「再挑戦」というボタンもあるので,とてもテンポよく遊べる
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 そんなストーリー展開を盛り上げるのが,リズムゲーム「Deemo」などで人気を集める「Mili」のサウンドだ。ピアノやストリングスなどのシンプルな音色で,透明感のある繊細なメロディはとても耳当たりが良い。ストーリーでもバトルでも強く主張するタイプではないものの,確かな存在感を放ってプレイヤーに寄り添ってくれる。

 何かと周回プレイが必須となるアプリのゲームにおいて,何度聞いていても飽きない音楽があるとないではテンションが相当変わるのは筆者だけだろうか。気の早い話だが,サウンドトラックの販売予定があるのか今すぐ教えてほしいと思ったくらい惚れこんでしまった。

 シナリオ,バトル,サウンドまで,遊びやすさにこだわった作り込みを感じられた「ミラーズクロッシング」。まずは一度プレイして,この快適なテンポ感を体験してみてほしい。

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