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  • 発売日:2016/02/05
  • 価格:パッケージ版:7000円(税別)
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【Jerry Chu】ゲームは「タイムトラベル」である
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印刷2016/05/14 12:00

連載

【Jerry Chu】ゲームは「タイムトラベル」である

Jerry Chu /  香港出身,現在は日本の大学院で勉強中

Jerry Chu「ゲームを知る掘る語る」

Twitter:@akemi_cyan


ゲームは「タイムトラベル」である


 時間を巻き戻して過去を変えたい。これは,誰しもが持ったことのある欲求だろう。
 人生は選択の連続だが,つねに正しい判断を下せるとは限らない。「こうなると分かっていれば,あんな行動はしなかった」「もっと早く知っていれば,こんな事態は避けられたのに」といった後悔はつきものだ。
 「ドラえもん」から「僕だけがいない街」まで,悲劇を回避するために過去に戻ることをテーマとした物語が登場し続けているのは,我々の「後悔したくない」という願望の現れではないだろうか。

 しかし,これまでにゲーマーは何度も「タイムトラベル」を体験している。ゲームオーバーになったら,前回のセーブデータをロードしたり,リトライを繰り返したりしてきた。過去の場面に戻って,失敗を成功に上書きするという行為は,一種のタイムトラベルだ。
 アクションゲームやRPGでは,ボスを倒せるまで繰り返し戦い,敵の攻撃パターンを少しずつ覚える。アドベンチャーゲームでは,すべての物語の展開を見るために分岐点となる場面でセーブ/ロードを繰り返す。ジャンルを問わず,ゲームはタイムトラベルの側面を持っている。

「XCOM 2」
XCOM 2

 2016年2月にリリースされた「XCOM 2」は,プレイヤーが対異星人特殊部隊を指揮して,地球を侵略したエイリアンに立ち向かうターン制ストラテジーゲームだ。
 プレイヤーは戦闘で捕獲した宇宙人や武器を研究することで,より強力な武器を開発できるようになる。もちろん,戦闘の経験を積んだ兵士も徐々に強くなっていく。勝利を重ねることで,作戦基地を拡充させることも可能だ。
 自動生成マップで展開される戦闘シーンでは,兵士が見通しの悪い戦場を探索して,敵に遭遇すると交戦に突入する。物陰に隠れていると被弾しにくくなるので,敵に回り込まれないような配置を心がける必要がある。

 ここで特筆したいのは,兵士が力尽きると「本当に死ぬ」ということだ。一般的なストラテジーゲームならユニットが倒されても次回の戦闘で復帰できるが,「XCOM 2」の兵士は死んだらおしまい。蘇生させることも,治療することもできない。
 誤った判断は作戦の失敗につながるばかりか,手塩にかけて育てた兵士や思い入れのある兵士を失い,取り返しのつかないことになる。1つ1つの判断にリスクが伴い,つねに気が抜けないというスリルこそが本作の醍醐味……であるが,それはセーブ/ロードがなかった場合の話だ。

「KIA」と表示されているのが戦死した兵士
XCOM 2

 当然ながら「XCOM 2」にはセーブ/ロード機能が搭載されており,プレイヤーのターンであれば,いつでもゲームの進行を保存したり読み込んだりできる。
 敵の伏兵に遭遇して部隊が総崩れ! もちろんロードだ。偵察兵が突出しすぎて窮地に陥った? ロードだ,ロード! スナイパーの狙撃が外れてしまった……。しょうがない,やり直そう。
 プレイヤーのどんなミスも帳消しにして挽回できるものの,それでは判断のリスクがなくなり,せっかくのスリルが削がれてしまう。その点を見越していたから,「XCOM 2」のデベロッパはセーブ/ロード機能が使えない「Ironman Mode」を実装したのだろう。
 しかし,残念ながら筆者のようなヌルいゲーマーは,便利な逃げ道を自ら断つような根性を持ち合わせていないのだ。

 せっかく良質なストラデジーゲームを作ってくれたのに,自分のせいで台無しになってしまうのは申し訳ない気持ちでいっぱいだ。だが,「XCOM 2」では作戦に失敗すると,兵士達を失い,それまでの数十時間が水の泡になりかねない。リスクが大きすぎる。そもそもタイムトラベルの能力を得た人間が,それを好き放題に使うのは必然だろう。

「Invisible, Inc.」
XCOM 2

 ここで,昨年リリースされた「Invisible, Inc.」PC / PlayStation 4)を思い出す。プレイヤーはスパイ部隊を指揮するのだが,「ターン制ストラテジーゲーム」「戦闘を通じてユニットを強化できる」「ユニットが戦死すると永久に失われる」といった点で「XCOM 2」と共通している。

 ところが,大きく違う点がある。「Invisible, Inc.」では自由にセーブ/ロードができない代わりに,各ミッションで決まった回数だけ,1ターン巻き戻せる「REWIND」と呼ばれる機能が存在する。判断を誤ったら時間を巻き戻せるが,その回数には限りがあるので,「ご利用は計画的に」というわけだ。「ミスのリスク」と「ミスを挽回できるフォロー」とのバランスが取れたシステムだと思う。

REWINDのおかげでリスクを冒した大胆な判断が下せるが,その回数には限りがある
XCOM 2

 「XCOM 2」におけるプレイヤーは無限にタイムトラベル能力を使える者,「XCOM 2」のIronman Modeでは超能力が使えない常人とするなら,「Invisible, Inc.」は限定的にタイムトラベル能力を使える半人前の超能力者だろう。「Invisible, Inc.」は全体的に高難度だが,無敵ではないが無力でもなく,セーブ/ロード機能のような引け目を感じさせない能力によって,難関を突破していくカタルシスは格別なものだった。

「Life is Strange」
XCOM 2

 ストラテジーゲームではないが,3月にリリースされたアドベンチャーゲーム「Life is Strange」PC / PlayStation 4 / PlayStation 3 / Xbox One / Xbox 360)の主人公は正真正銘のタイムトラベラーだ。登場人物との会話において,思いもよらない反応が返ってきたときには,即座に時間を巻き戻して,別の話題や話し方を試せる。
 セーブとロードを繰り返し,すべての選択肢の内容を確認していくという,これまでにゲーマーがアドベンチャーゲームで行ってきた「インチキのタイムトラベル」。それを「Life is Strange」はゲームメカニクスの一部として取り込んだのだ。

 「Invisible, Inc.」と「Life is Strange」はジャンルこそ違うものの,そのメカニクスに「セーブ/ロード機能」(厳密には違うものだが)を内包している点で共通している。それは,後ろめたさをまったく感じないで済むタイムトラベルだ。

■■Jerry Chu■■
香港の引きこもりゲーマー。中学の頃は「真・三國無双」や「デビルメイクライ」などをやり込み,最近は主に洋ゲーをプレイしている。なるべく商業論を避け,文化的な視点からゲームを論じていきたい。現在はゲームプログラマーを目指して勉強中。
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