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グンマ海軍,太平洋を目指します。Android向け縦スクロールストラテジー「最強!グンマ海軍」を紹介する「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」第800回
スマートフォンには相当な数のゲームが存在しているが,「じゃあ,どれが面白いの?」「そもそも,数が多すぎて好みのタイトルが探せない!」と思っている人も少なくないはず。そんな問題を解決すべく,スタートした連載が「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」だ。話題の新作タイトルからネタ要素多めのオモシロ系まで,スマートフォンのゲームを片っ端からプレイして(ほぼ)毎日お届けする。
本日の「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」では,基本プレイ無料のAndroid向けストラテジーゲーム「最強!グンマ海軍」を紹介。Cygamesに在籍する群馬県出身のディレクターが手がけた本作は,溢れんばかりの郷土愛と,意外にも(?)しっかりしたゲーム性に注目したい作品だ。
Android版「最強!グンマ海軍」ダウンロードページ
グンマは長きにわたってトチギと争っていたのだが,その戦いはやがて周辺地域に飛び火。トチギ側についたチバ,サイタマ,イバラキの連合軍は利根川を封鎖して徹底抗戦の構えを見せる。(内陸にあるのに)なぜか海軍を有しているグンマの一提督であるプレイヤーは,前橋風花元帥の命を受け,連合軍と戦いながら利根川を突破し,太平洋への進出を目指すことになる……というのが,本作の大まかなストーリーだ。ツッコミどころ満載だが,細かいことは気にしなくていい。
ステージを選択してゲームを開始すると,1隻の軽巡洋艦と2隻の三等駆逐艦で構成された艦隊が動き出し,川沿いに並ぶ砲台や戦車といった敵兵器に攻撃を加えていく。攻撃は自動で行われるので,プレイヤーは基本的に「画面を見ているだけ」でいい。
では何もすることはないのかというと,そんなことはない。画面下部に並んでいる“グンマ秘密兵器”アイコンをタップすることで,艦隊にさまざまな命令を下せるのだ。
秘密兵器の効果は,一時的に攻撃力や装甲を強化したり,援軍を呼んで加勢してもらったりとさまざま。使用回数に制限がある点には気を付けたいが,状況を判断して適切な秘密兵器を使い,ステージのラストで待ち受けるボスの撃破を目指そう。
敵を倒したときには,下仁田ネギや嬬恋キャベツといった“とくさんひん”が出現することがあり,これをタップすると戦果(スコア)が上昇する。中にはレア物もあるので,出現したら忘れずに回収しておこう。
なお,最初のステージである「高崎」はチュートリアルだ。ここで基本的なルールを学べるので,まずは気楽にプレイしてみるといい。
以上のように,プレイヤーは刻々と変化していく戦況を見守りつつ,状況に応じた秘密兵器を使って敵を撃破していき,ステージクリアを目指すのだ。
ちなみに,道中に出現する敵から「山に帰れ」「海なし県」などとけなされたり,勝利時のメッセージに群馬県の特産品が含まれていたりと,ゲームの随所にさまざまなネタが仕込まれているので,そういった作り込みにも注目してほしい。
ステージをクリアすると,撃破した敵兵器の数や獲得した“とくさんひん”によってスコアが算出される。ランクは★1つから5つの5段階評価になっており,星の数に応じて,得られる通貨“G”(グンマー)がアップする仕組みだ。
貯まったGは「工廠」で使用できる。「艦隊の編成」では,新たな軍艦を購入したり,軍艦を改装して性能を強化したりでき,「兵器の開発」では,兵器の使用可能回数や有効時間を強化できる。
軍艦の性能を高めるほど戦闘は有利になるので,敵の攻撃が激しすぎて進めないという場合は,過去にクリアしたステージでGを稼ぎ,戦力を整えてから再挑戦するといいだろう。
ネット上でなにかと揶揄されがちな「グンマ」を,群馬出身の開発者が深い郷土愛でゲーム化した本作。突拍子もない設定を見て「一発ネタのミニゲームかな?」と思う人もいるだろうが,やり込み要素もしっかりと盛り込まれており,なかなか楽しめる作品に仕上がっている。グンマを愛する人はぜひ一度プレイしてみてほしい。
著者紹介:H.H
ゲーム系分野で活動中のフリーライター。現役アーケード格闘ゲーマーで,日々ゲーセンで第一線級のプレイヤー達と凌ぎを削っている。コンシューマやスマホアプリでは,ジャンルを問わずに面白いゲームなら何でもやる雑食系。
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