ミュージック フロム ゲームワールド：Track 182 「ソウルキャリバーVI」「THE WORKS III / JUN SENOUE」

Illustration by しなぷう

　先日，完成報告会見が開かれた映画「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」，公開されたらぜひ見に行きたいです。せっかくなので映画の前にゲームも再プレイしておこうと思い，ニンテンドーDS版「ドラゴンクエストV 天空の花嫁」をプレイし始めました。そろそろ結婚相手を選ぶところに辿り着きそうですが，筆者はスーパーファミコン版以来ずっとフローラ派です。もちろん今回も！

　ということで，今週の「ミュージック フロム ゲームワールド」は，「ソウルキャリバーVI」のサントラと，セガゲームス所属のギタリスト瀬上 純氏のワークスアルバム第3弾の2枚をご紹介します。

重厚なオーケストラサウンドを大ボリュームで収録！

「ソウルキャリバーVI オリジナルサウンドトラック」

タイトル	ソウルキャリバーVI オリジナルサウンドトラック	→Amazon.co.jpで購入
発売日	2019年7月27日
価格	4800円（税抜）
発売元	SweepRecord
コピーライト	（C）BANDAI NAMCO Entertainment Inc.

　今週の1枚めは，「ソウルキャリバーVI オリジナルサウンドトラック」をご紹介。作・編曲には，バンダイナムコスタジオの中鶴潤一氏，三崎修吏氏，矢野義人氏，濱本理央氏，杉本 雄氏に加えて，神藤由東大氏が参加。重厚なオーケストラサウンドをCD4枚組の大ボリュームに収録しています。

　DISC1の1曲めは，キャラセレクト画面で流れる「The Brave New Stage of History」。落ち着いた曲調の中にドラマチックなフレーズが見え隠れします。続く2曲めの「Undying Legend」は，美しいメロディとアグレッシブなリズムトラックが耳を惹く曲です。

　DISC2には，ストーリーモード「ソウルクロニクル」の楽曲を収録。緩やかにメロディが紡がれていく「Prelude」，高貴な異国情緒感が漂う「In Full Bloom」，ホーンセクションのサウンドが爽快なエンディング曲「In Memory : To Those Who Shed Blood」など，ゲームのストーリーに沿って音楽を楽しめます。

　DISC3はミッションモードの曲を収録。メインメニューで流れる神秘的な「Destiny in Flux」や，弦楽器のアグレッシブなフレーズと終末感を煽るコーラスが絡みあう「Doomsday」など，こちらもミッションモードの流れを堪能できる構成になっています。
　DISC4では，ラストに収録されたミュージアムの曲「Healing Winds : Reminiscences」に注目。バイオリンが生み出す優雅なメロディにうっとりさせられること間違いなし！

　サウンドクリエイター陣のコメントが掲載されたブックレットも嬉しい本サントラ。楽曲に込められた想いをライナーノーツから感じつつ，全71曲をしっかりと満喫してください。

「ソウルキャリバーVI」公式サイト

SweepRecord「ソウルキャリバーVI オリジナルサウンドトラック」

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瀬上 純氏のテクニカルなギタープレイが炸裂！

「THE WORKS III」

タイトル	THE WORKS III	→Amazon.co.jpで購入
発売日	2019年6月19日
価格	2315円（税抜）
発売元	ウェーブマスター
コピーライト	（C）SEGA

　今週の2枚めは，セガゲームスのサウンドディレクターで，ギタリストとしても知られる瀬上 純氏のコンピレーションアルバム第3弾「THE WORKS III」を紹介します。2016年にリリースされた「THE WORKS II」以来，約3年ぶりとなる本アルバムは，24曲の収録曲すべてが初CD化音源となっています。

　1曲めは「野球つく！！」から「Dawn of Dreams」。広々としたスタジアムを連想させる明るく爽快なナンバーで，瑞々しいピアノと乾いたギターの絡みも絶妙です。2曲めは「ぷよぷよeスポーツ」から「Puyo Puyo eSports Main Theme」。冒頭の重たいビートからの高速ビートや叙情的なギタープレイ，さらには速弾きソロまで，さまざまな展開を盛り込んだハードロックに仕上がっています。

　9曲めから11曲めまではショートアニメ作品「ソニックマニア アドベンチャーズ」からのリミックス音源。ポップなメロディの「Discovery」や，ヘヴィでミステリアスな「Big Arms」など，未発表の音源が収録されています。

　12曲めから15曲めまでは，アメリカで開催された音楽フェスティバル「MAGFest.2018」でのライブ音源を収録。アップテンポなロックチューンの「Windy and Ripply」や疾走感ある「This Way Out」など，「ソニックアドベンチャー」シリーズ楽曲のライブ演奏を堪能できます。

　21曲め以降は「GAME SYMPHONY JAPAN 17th CONCERT SEGA Special 2016」のライブ音源を収録。終始メロディアスなギタープレイが展開する「Azure Blue World」で始まり，ラストはムーディなバラード「Seaside Hill」で締めくくり。余韻を残したままアルバムは幕を閉じます。

　全編を通じて瀬上氏のテクニカルなギタープレイが堪能できる本アルバム，ギターサウンドが好きな人はもちろん，Blind Spotなどのゲームミュージックバンドが好きな人にもオススメしたい1枚です！

ソニックチャンネル「THE WORKS III」お知らせページ

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■■風のイオナ■■ マーベルランド産まれのフェアリーランドで育ちで現在はNEO TOKYO在住のフリーライター＆編集者。将来はモタビア星に移住して積みゲーを消化しまくるのが夢。ゲーム＆ゲーム音楽に加えて邦楽インディーロック＆サブカルアイドル追跡，自転車旅行，広島東洋カープの応援などが趣味。地下アイドルグループ，DORCA（ドルカ）のプロデュースと，同じく地下アイドルグループ，遊星ギミックのディレクターもやっています。