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ミュージック フロム ゲームワールド:Track 12
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印刷2015/06/26 12:00

連載

ミュージック フロム ゲームワールド:Track 12

ミュージック フロム ゲームワールド


 まったくもって個人的なご報告で申し訳ないのですが,6月28日は私こと風のイオナ誕生日でございます。今も昔も,誕生日プレゼントにゲームを買ってもらったことがある人は多いのではないでしょうか。私はないんですけど……。

 そんな私は高校1年生の時,ある決意をしました。その決意とは,バイト代を貯めてシャープのパソコンX68000を買うというもの。4月に入ってすぐにアルバイトを始め,給料を全額注ぎ込んで誕生日から2か月遅れで買ったX68000は,初めての自分から自分への誕生日プレゼントでした。これで,家でも「グラディウス」が,「ドラゴンスピリット」が,「源平討魔伝」ができる! ゲームセンターと同じサウンドが聴ける!

 今考えると,あの時の目標に向かって突っ走る行動力と大枚を叩いた度胸は,今の自分にも生かされているんじゃないかな,と思います。みなさんの誕生日の思い出には,どんなゲーム絡みのエピソードがありますか? ということで今週も「ミュージック フロム ゲームワールド」にトリップ!


ビデオゲームが熱かった時代に思いを馳せて――

「タイトー デジタルサウンドアーカイブス 〜ARCADE〜 Vol.3」


タイトル タイトー デジタルサウンドアーカイブス 〜ARCADE〜 Vol.3 画像集 No.001のサムネイル画像 / ミュージック フロム ゲームワールド:Track 12
発売日 2015年5月27日
価格 3200円(税抜)
発売元 ウェーブマスター
コピーライト (C)TAITO CORPORATION 1986,1995 ALL RIGHTS RESERVED.

 1980年代から90年代にかけてのゲームセンターを,常に賑わせていたタイトーのビデオゲーム。毎月のように投入される同社の新作を遊び倒し,古くなったゲームがゲームセンターから去る瞬間を寂しく思う──そんな日々を送っていたアーケードゲーマーも多いのではないでしょうか。そんな,タイトー黄金期にリリースされた多くの作品のサウンドを,デジタルレコーディングで蘇らせるサントラCD「タイトー デジタルサウンドアーカイブス 〜ARCADE〜」の第3弾が,全8タイトル収録で登場!

 トップを飾る「デンジャラスカーブス」は,車のシートとバイクが横に並んだ筐体が独特なレースゲーム。Dr.HAGGYこと高萩英樹氏の手掛けたデンジャラスに弾けまくったサウンドがクセになる1作です。
 「Dangerous Curves(Bgm1)」に代表されるサンプリングボイスを多用したアシッドハウス風ナンバーや,HIP-HOPテイストを含んだ「Watch Out Red Car#2(Bgm3)」のファンキーなサウンドは,当時のアーケードゲームミュージックとしては異色のアプローチでプレイヤーに大きなインパクトを与えました。

 そしてZUNTATAファンだけでなく幅広いゲーム音楽ファンから支持されている「レイフォース」は,TAMAYOこと河本圭代氏の代表作。宇宙空間を思わせる冷徹で透明感のあるサウンド,ドラマ性を感じさせるメロディがゲームを盛り上げてくれます。これまでも何度か音源化されていますが,今回のデジタルレコーディングによって過去最高音質でのクリアなサウンドが楽しめます!

 多数の続編がリリースされ,主人公の小夜ちゃん人気も高い「奇々怪界」は,初期のZUNTATAサウンドの代名詞とも言える,OGRこと小倉久佳氏の担当作としても知られる1作。祭囃子や能,神楽などを想起させる情緒感たっぷりの純和風サウンドは,現代でも色あせることなく鳴り響きます。また,「マスターオブウェポン」は,「脱走(ACT.1)」の耳を突き刺す尖ったサウンド,「BGM 1(ACT.2)」での予測不可能な展開など,全編を通じて前衛的な楽曲が楽しめる1作です。

 「功里金団」は中国が舞台のアクションゲームで,お馴染みの中華風音階のメロディと1980年代のアーケードシーンを思い起こさせるキンキンサウンドが特徴。とくに「中国KIDS(メインテーマ)」のような疾走感あふれる“ランニングチャイニーズミュージック”はゲームミュージックとの相性もバッチリで何度も聴きたくなる気持ちよさがあります。

 そして,これが初CD化となる「ゴーフォーザゴールド」「ファイナルブロー」「ニンジャキッズ」の3作も,コアなゲームミュージックファンには注目のタイトル。デジタル録音で蘇った思い出のタイトーサウンドを振り返りつつ,ビデオゲームが熱かった時代のゲームセンターの風景に思いを馳せてみたい。そんなオムニバスサントラです。

SOUND PLAYER:このブラウザは未対応です。PCをご利用ください。

「タイトー デジタルサウンドアーカイブス 〜ARCADE〜 Vol.3」


トラックリストを見る

[DISC1]
デンジャラスカーブス
1
Title Demo
2
Coin
3
Select
4
Dangerous Curves(Bgm1)
5
Sbs595(Bgm2)
6
Watch Out Red Car#2(Bgm3)
7
Laughing Clown(Bgm4)
8
J-Curves(Bgm5)
9
Goal
10
Watch Out Red Car(Ending1)
11
Magic Touch(Ending2)
12
Name Entry
13
Game Over
14
10count(未使用曲)
奇々怪界
15
クレジット
16
語り部
17
小夜のテーマ
18
哄笑
19
ステージクリア 〜 エクステンド
20
小夜神輿
21
祭り
22
ミス 〜 ゲームオーバー
23
ネームエントリー
功里金団
24
功里金団題目(タイトル)
25
貨幣投入(インサートコイン)
26
開幕(スタートデモ)
27
中国KIDS(メインテーマ)
28
武道家対決(ボス 1)
29
武道家退却(クリア 〜 メインテーマ)
30
伝承者対決I(ボス 2)
31
伝承者対決II(最終ボス)
32
遊戯継続(コンティニュー)
33
劇終(ゲームオーバー)
34
武術ウーシュウ(エンディング)
35
国営放送曲第5番(ネームエントリー)
ゴーフォーザゴールド
36
Title
37
Coin
38
Name Set
39
Competition Selection
40
Competition Clear
41
New Record!
42
Podium
43
Result
44
Competition Selection Ver.2
45
Not Use 1
46
Not Use 2
47
Not Use 3
48
Not Use 4
49
Not Use 5
ニンジャキッズ
50
OPENING
51
COIN
52
SELECT
53
DEMO
54
START
55
STAGE 1(狙われた街)
56
BOSS
57
CLEAR
58
STAGE 2(炎の悪魔)
59
STAGE 3(工事現場の怪)
60
STAGE 4(悪の忍者あらわる!)
61
STAGE 5(最期の激闘)
62
DROP
63
LASTBOSS
64
ENDING
65
NAME
66
OVER
67
NO USE
68
NO USE

[DISC2]
レイフォース
1
THE FIRST REPORT(ATTRACT DEMO)
2
Coin
3
ON STANDBY(STARTING DEMO)
4
PENETRATION(ROUND 1)
5
G(ROUND 2)
6
Experiment 1:AGGRESIVENESS(BOSS A)
7
VISION(ROUND 3)
8
CRACKING!(ROUND 4)
9
INTO DARKNESS(ROUND 5)
10
MÖBIUS(ROUND 6)
11
Experiment 3:ATROCITY(BOSS C)
12
THE PLOT THICKENS(ROUTE TO ROUND 7)
13
QUARTZ(ROUND 7)
14
THE FATES(LAST BOSS 1)
15
DOOMSDAY(LAST BOSS 2)
16
Q.E.P.D.(ENDING)
17
KP-4(NAME SET)
18
REASON FOR IT(GAME OVER)
ファイナルブロー
19
WAKE UP
20
TITLE(ボイス無し)
21
CREDIT
22
FIGHTER SELECT
23
MATCH INFORMATION
24
NEW CHAMPION
25
ENDING
26
LOSE(GAME OVER)
27
NAME ENTRY
28
NOT USE
29
TITLE(ボイス有り)
マスターオブウェポン
30
COIN
31
脱走(ACT.1)
32
状況説明(ACT.1)
33
BGM 1(ACT.2)
34
BOSS 1 ケルベロス(ACT.2)
35
EXTEND
36
BGM 2(ACT.3,4)
37
BGM 3(ACT.5-1)
38
BOSS 2 アテナ(ACT.3,4)
39
BGM 4(ACT.5-2,6)
40
BOSS 3 ゼウス(ACT.5,6)
41
N(ラストボス)
42
BAD END
43
ENDING
44
NAME
45
BOSS ポセイドン(未使用曲)



あかべぇそふとつぅのボーカルアルバム第2弾

「AKABEiSOFT2&Sisters Vocal Collection」


タイトル AKABEiSOFT2&Sisters Vocal Collection 画像集 No.002のサムネイル画像 / ミュージック フロム ゲームワールド:Track 12
発売日 2015年4月24日
価格 3000円(税抜)
発売元 ディファレンシア
コピーライト (C)Differencia Inc.

 美少女ゲームにとって,もはや欠かせない存在なのが,オープニングを飾る主題歌と物語を締めくくるエンディングテーマ。時には,ゲームの人気を左右するほどのパワーを持つこれらの楽曲を集めたボーカルコレクションアルバムは,美少女ゲームファンにとって重要なアイテムにもなっています。
 2011年にリリースされた,あかべぇそふとつぅのボーカルアルバム「あかべぇそふとつぅ 5years Anniversary Song Collection」も好評を博した1枚。それを受けて制作されたのが,姉妹ブランドの作品も含めたボーカルアルバム第2弾「AKABEiSOFT2&Sisters Vocal Collection」です!

 アルバムの1曲めを飾るのは真里歌が歌う「ハロー・レディ!」の2ndオープニング曲「Truth and Light」。しっとりとサビのメロディを歌う導入から,ストリングスアレンジとざくざくに切り込んでくるハードなバッキングギターが対照的なイントロへと展開する,全編マイナーコード主体に疾走する王道のガールズロックチューンが楽しめます。聴いているとグッと気持ちも入ってくるオープニングに相応しい1曲です。

 アルバム中で一番のインパクトを放つのが,桜川めぐの歌う「イヅナ斬審剣」の主題歌「目には目を、闇には闇の断罪を」。三味線をバックに妖しく悩ましげに歌い上げるイントロは,遥か昔の地歌のようです。
 そのテイストを引き継ぎながら4つ打ちのダンスビートへと融合する展開は,時代を軽く数百年くらいまたいだ気分に陥って眩暈がしてきそう。彼女のストレートで伸びのあるボーカルも聴きどころで,個人的にもお気に入りの1曲です。この記事の試聴で気に入った人は,ぜひアルバムを手に入れてフルバージョンを聴いてみてください。

 榊原ゆいが歌う「レミニセンス」の主題歌「やがて消える幻でも」も印象的な1曲。軽快な16ビートとハードでラフな演奏をバックに,感情たっぷりに歌い上げる彼女の歌声がよく映えます。そして,スペシャルボーナストラックとして収録された「LOVELY×CATION2」のエンディング曲「ピュア・ブロッサム 全員集合ver.」は,成川 姫,韮崎日向,吉野谷星音,出水和琴の4人が歌う,まさにスペシャルな1曲。壮大さと優しさを合わせ持ったメロディが荒んだ心を浄化してくれるかのようで,気持ちよくアルバムを締めくくってくれます。

 ゲームブランドのファン,アーティストのファンなど,いろいろな層からの注目を集めるアルバムですが,気持ち良く聴けるガールズロック/ポップスのアルバムに仕上がっています。このアルバムが「あかべぇそふとつぅ 5years Anniversary Song Collection」に続く名盤になること間違いなしです!

SOUND PLAYER:このブラウザは未対応です。PCをご利用ください。

「AKABEiSOFT2&Sisters Vocal Collection」


トラックリストを見る

1
Truth and Light(歌:真里歌)
2
Loving you(歌:霜月はるか)
3
revelation(歌:riya(eufonius))
4
Happy! Puppy!(歌:アフィリア・サーガ・イースト)
5
Jumping Star(歌:如月 歌南(夏野こおり))
6
Call to me, Call for you(歌:佐藤ひろ美)
7
Fractale Sequence(歌:Barbarian On The Groove feat.霜月はるか)
8
目には目を、闇には闇の断罪を(歌:桜川めぐ)
9
紺碧のアエリアル(歌:しほり)
10
やがて消える幻でも(歌:榊原ゆい)
11
The Moon is Not Alone(歌:いとうかなこ)
12
ピュア・ブロッサム 全員集合ver.(歌:成川 姫,韮崎日向,吉野谷星音,出水和琴)



■■風のイオナ■■
マーベルランドで産まれ,フェアリーランドで育ち,モタビア星に単独移住して現在に至るゲーム&ゲーム音楽好き。ほかの趣味は邦楽インディーロック追跡,突発自転車旅行,広島東洋カープの応援など。ゲーム音楽好きが高じて本連載のほかに「ゲームサイド」シリーズ誌でゲーム音楽コーナー「撃音!」「激音!」「劇音!」の連載,ニコニコ生放送公式CHのクラリスチャンネルでゲーム音楽番組「Fami on♪」のプロデュース&パーソナリティを担当。さらにゲーム音楽レーベル・クラリスディスクではスーパーバイザーも担当。今年の目標はWii Uを購入すること(3年連続3回目)。
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