2015年12月23日,新宿のTKPカンファレンスセンターホール4Aにて,カプコンが開発中の対戦格闘ゲーム
「ストリートファイターV」(
PS4 /
PC)(以下,ストV)の公認大会
「ストV国内最速トーナメント・いきなり強い奴に会いに行く!」が開催された。
同大会は,現在
クローズドβテストが実施されている「ストリートファイターV」で,2016年2月18日の正式発売前に最強プレイヤーを決めてしまおうというもの。イベント運営などを手がける
Wellplayedが主催し・格闘ゲームコミュニティの指喧が運営を手がけている。
大会のレギュレーションは2試合先取のシングルエリミネーショントーナメントで,事前にエントリーした64名が参加。ちなみにエントリーでは定員に対し倍以上の応募があったそうで,会場も本来は入場自由のはずが,抽選が必要になるなど,その注目度はかなりのものだった。
本稿では,ストV開幕前夜にも関わらず,熱気に包まれていた会場の模様を,写真を中心にお届けしていこう。
トーナメント用の対戦台4セットのほかにも,会場にはフリーの対戦台が7セット用意され,イベント中は思う存分ストVの対戦を堪能できるようになっていた
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会場内では,当イベントの協賛しているMad Catz製のアーケードスティックの展示も行われていた。とくに発表されたばかりの「TE2+」に注目が集まっていたようだ
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参加者の中には,玄人向けのレバーレスアケコン「HITBOX」を持ち込む猛者の姿も
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早くも火ぶたが切られた「ストV」の競技シーン
会場を埋めつくすシリーズプレイヤーが見守る中スタートした本大会。1回戦から2回戦までの試合内容を見ていると,これまでのクローズドβテストをしっかりやり込んでいる選手と,そうでない選手の差がハッキリと現れる内容となっていた。筆者の印象では,やり込み勢はそう多くなかったようで,発売前ということもありカジュアルに参加したプレイヤーが大勢を占めたようだ。
とはいえ,ベスト16ともなると残っている選手は猛者ばかりで,各々の攻略の後が垣間見える激戦が繰り広げられた。
トーナメントの解説は,運営を担当した指喧メンバーのかりぱく氏と志郎氏が担当。またストIVシリーズのMCでお馴染みのヨシヲ氏が実況を行った。また実況席には,本作のプロデューサー杉山晃一氏と,アシスタントプロデューサー綾野智章の姿も
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そんな序盤戦を勝ち抜き,ベスト8に名を連ねたのは以下の8名だ。
Aブロック代表・総師範KSK選手(レインボーミカ) |
Bブロック代表・Brick選手(ザンギエフ) |
Cブロック代表・はねやま選手(春麗) |
Dブロック代表・豊泉三兄弟選手(ネカリ) |
Eブロック代表・YBK|だしお選手(リュウ) |
Fブロック代表・こじろー選手(春麗) |
Gブロック代表・フリーダム横浜選手(バーディー) |
Hブロック代表・はげじん選手(バーディー) |
準々決勝第1試合はGODSGARDENでお馴染みの総師範KSK選手(R.ミカ)vs.海外からの参戦のBrick選手(ザンギエフ)。この対決は,コマンド投げ合戦の合間に,主力技のドロップキックからの攻めを何度も成功させた総師範KSK選手が勝利
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第2試合は,はねやま選手(春麗)vs.豊泉三兄弟選手(ネカリ)の対決となった。バリエーション豊かな通常技で追い詰める春麗に対し,コンボとコマンド投げの択一攻撃でダメージを取っていくネカリ。春麗が下段技をかわす立ち強Kを駆使して立ち回るも,最後は大ダメージコンボを決めた豊泉三兄弟選手の勝利に
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第3試合は,だしお選手(リュウ)vs.こじろー選手(春麗)。共に前作からの強豪選手同士の対決で,一進一退の攻防が続く好勝負となった。しかし最後で一歩上回ったのはだしお選手。クラッシュカウンターを狙った攻撃など,ダメージ効率で相手を上回ったのが決め手となった
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第4試合はストーム久保ことフリーダム横浜選手vs.はげじん選手の,バーディー同キャラ対決に。両選手とも高性能のけん制技である立ち中Kを散らしつつ,飛び込みからのコンボorコマンド投げを狙う戦術を展開。結果はコマンド投げの切れ味の差で,はげじん選手が辛勝
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ここから準決勝戦。第1試合の総師範KSK選手vs.豊泉三兄弟選手の対決は,序盤,総師範KSK選手がリードするも,露骨なコマンド投げ狙いがバレてしまい,手痛い反撃をもらうように。最後は判定の強い立ちKを主力に立ち回った豊泉三兄弟選手が決勝へ駒を進めた
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第2試合は,だしお選手vs.はげじん選手の対決。バーディーの立ち中Kけん制に対し,有効な対策が取れないだしお選手が防戦に回る展開に。波動拳もブルヘッドできっちりかわし,相手を画面端に追い詰めたはげじん選手が豊泉三兄弟選手の待つ決勝へ進出した
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決勝はバーディーvs.ネカリという,奇しくもストIVにはいなかったキャラクター同士の対決となった。対KSK選手戦では効果的だったネカリの立ち強Kけん制だが,バーディーが繰り出す立中Kのリーチには及ばず,地上戦ではバーディー有利な状況に。守勢に回らざるを得ないネカリに対し,バーディー側は図々しくも前ダッシュからコマンドを投げを決め,ダメージを取っていった。結果ははげじん選手の圧勝という形で決着。見事最速大会の優勝を勝ち取った
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優勝したはげじん選手には, ソニー・コンピュータエンタテインメントからPlayStation 4本体と,協賛のMad Ctazから「STREET FIGHTER V Arcade FightStick Tournament Edition 2 Chun-Li」が贈られた。また本大会のベスト8となったプレイヤー全員に,PS4版「ストリートファイターV」が発売後にプレゼントされるという
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