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賞金総額約3000万円の「Overwatch Pacific Championship」が台湾で開幕。日本からプロゲームチームDeToNator,SunSisterが出場
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印刷2017/04/12 12:00

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賞金総額約3000万円の「Overwatch Pacific Championship」が台湾で開幕。日本からプロゲームチームDeToNator,SunSisterが出場

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 Blizzard Entertainmentが主催する,オンラインFPS「Overwatch」の公式大会「Overwatch Pacific Championship」(以下,Pacific Championship) が,2017年4月8日に台湾・台北市で開幕した。

 11週間にわたって開催される本大会には,日本・台湾・香港・タイ・オーストラリアの5地域から招待された8チームが出場。日本からはFPSを中心に活動するプロゲームチーム「DeToNator」と「SunSister」 が参戦している。

◯出場チーム
  • ahq e-Sports Club (台湾)
  • Blank Esports (オーストラリア)
  • DeToNator.GOLD (日本)
  • Flash Wolves (台湾)
  • FireBall (タイ)
  • Hong Kong Attitude (香港)
  • Machi Esports (台湾)
  • SunSister (日本)

 大会の賞金総額は850万台湾ドル(約3070万円, 1台湾ドル=3.62円)で優勝賞金は300万台湾ドル(約1086万円)だ。この賞金総額は,アメリカの放送局「Turner」が展開するe-Sportsリーグ「ELEAGUE」が2016年に主催した「Overwatch Open」の30万ドル(約3322万円, 1ドル=110.74円),Blizzard Entertainmentが2016年10月に開催した「Overwatch World Cup」の28.8万ドル(約3189万円)に続く,Overwatchの競技シーン史上3番目の額となる。

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 Pacific Championshipの会場となるのは,2017年3月30日にBlizzard Entertainmentが台湾・台北市にオープンした,同社初のe-Sports施設「Blizzard Estadium」(ブリザード イースタジアム) だ。同施設は,台北市の中心地にある大型ビル内という好立地にあり,開幕戦を観戦しようというOverwatchファンが開場前から行列を作っていた。会場での観戦は,事前登録が必要だが,基本的に無料となる。

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施設に入るとブリザードファンにはたまらないグッズコーナーや,「Pacific Championship」に出場する各プロチームと施設スポンサーのロゴマークなどが目に飛び込んできた。お気に入りのチームのロゴ前で記念撮影を楽しんでいるファンの姿も
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「Blizzard Estadium」でアジアパシフィックでのe-Sports展開促進を目指す


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 開幕戦に先駆けて,メディア向けプレスカンファレンスが実施された。ここには,Blizzard Entertainmentのマネージング・ディレクター Eddy Meng氏や,出場各チームの代表者が出席し,開会の挨拶や本大会およびe-Sportsに関する質疑応答が行われた。

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 Meng氏は,「『Overwatch Pacific Championship』シーズン1は非常にエキサイティングで,台湾,香港,タイ,日本,オーストラリアから8チームが参戦します。いずれも素晴らしいチーム・選手達が,地域を越えて競い合います」とコメント。
 また,「これこそがBlizzardが「Pacific Championship」で実現したいと思っていることで,私達はファンが競技を楽しめる素晴らしいプラットフォームを創り上げていきたいと考えています」と,本大会への思いを語った。

 ここからは質疑応答の様子を紹介する。

――Blizzard初となるe-Sports施設を台湾に作った理由を教えてください。

Meng氏:
 台湾にはBlizzardの主要タイトルを始め,タイミング,場所,ファンコミュニティなどがすべて揃っていました。

 昨年,私達はすべてのBlizzardタイトルにおいて,さまざまなe-Sports大会を行ってきましたが,スケジュールの問題などが発生し始め,その問題を解決する最善策としてe-Sportsの専用施設が必要であるとの結論に至りました。異なる会場ですべての大会を実施していくことは,スケジュール的にとても困難なのです。

 今年がe-Sportsにとって飛躍の年になることは間違いありません。アジアのシーンを見ると,韓国と中国にはすでにe-Sportsにおけるエコシステムが確立しています。しかし,アジアにはこの2か国以外にも素晴らしいチームや選手がいます。
 台湾にe-Sports施設を作り,今回出場していただくアジアパシフィックエリアのチームのみなさんと協力して,韓国や中国で展開されているようなe-Sportsシーンを作っていきたいと思っています。

――今回の出場チームはどのようにして選んだのでしょうか。

Meng氏:
 単にe-Sportsシーンを創り上げるだけではなく,パシフィックエリアを代表するチームが出場し,すでにシーンが出来上がっているアメリカ,韓国,中国に近づくようなものを目指して,チームやファンのために展開していきたいと思っています。

 台湾,香港,そして2016年のBlizzconで開催された「Overwatch World Cup」でたくさんのファンを獲得したタイから,トップチームを招待することをかなり早い段階から決めていました。オーストラリアの「Blank Esports」は,出場チームやスケジュールを確定するギリギリのリミットで奇跡的に話がまとまりました。出場を決めてくれて非常にうれしく思っています。

――出場チームのみなさんは今大会に向けてどのような準備をしてきましたか? また,ライバルとして意識しているチームがいたら教えてください。

Jeff Lin氏(Hong Kong Attitude ビジネスマネージャー):
 「Hong Kong Attitude」は2016年に設立し,情熱的でやる気に満ちあふれ,熱心に練習する優秀な選手をセッションで選びました。大会に向けては,海外チームと練習試合を組むなどして準備を進めてきました。今大会には,世界的な大会でも結果を残しているチームがたくさん出場しています。台湾を代表する「Flash Wolves」を含め,すべてのチームが強敵になるだろうと思っています。

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EDIBOSS選手(ahq e-Sports Clubリーダー):
 今大会に向けて,戦略やメンタル面などさまざまな準備をしてきました。出場するのは各エリアを代表するエリートチームばかりです。私達はベストを尽くすのみです。

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張宇 氏 (Flash Wolvesマネージャー):
 「Flash Wolves」は長い歴史を持つe-Sportsチームなのでご存じの方もいるかもしれません。Overwatchがリリースされた時に「これはe-Sportsにおけるビッグタイトルの1つになる」と確信しました。そこで,昨年から選手募集を開始しました。

「Flash Wolves」が選手を獲得するときには,スキルだけではなくe-Sports選手として重要な要素である各選手のバックグラウンドや誠実さを重視しています。今大会に出場するのは各地域の強豪ばかりなので,特定のチームだけを警戒していません。大会を通じて,最高のスキルをお見せできるよう全力を尽くします。

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Jerry Lee氏(Machi Esportsマネージャー兼コーチ):
 「Pacific Championship」に出場するのは非常に名誉なことです。大会に向けて,数か月前よりオンラインを通じて優秀なアマチュア選手の参加を呼びかけました。その中から選定した候補選手に対してテストやトレーニングのセレクションを行い,残ったのが現在のメンバーです。大会に出場するのは優秀なチームばかりなので,最善を尽します。

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太田 桂氏 (SunSister代表):
 我々はプロチームでもあり,アマチュアチームでもあるといえます。各選手は家庭,学業,仕事の傍らにプレイを頑張っています。その限られた時間で今大会に向けて準備をしてきました。今回出ているチームは強豪ばかりですが,準備してきた力を出し切って頑張りたいと思います。

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江尻 勝氏 (DeToNator代表):
 2016年末から日本・台湾で強化合宿を重ねて今大会に向けて準備してきました。しっかりと準備をしてきたつもりですが,各国からたくさんの強豪チームが来ていますので,自分達はチャレンジャーの気持ちで,胸を借りるつもりでやれることをやっていこうと思います。

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Jason Yu-Chieh Wang 氏(Blank Esportsチームリーダー):
 「Blank Esports」は,チーム登録の締め切り数時間前に滑り込みで出場が決定しました。台湾には1週間ほど前にやってきたばかりで,生活や食事などに苦労しています。
 今大会に参加するすべてが才能あるチームなのは分かっていますが,ライバルチームを1つ選ぶとすれば台湾の「Flash Wolves」でしょう。「Flash Wolves」の一部メンバーとは,新年に開催された「Los Muertos Cup #5」の決勝戦で対戦しています。今大会でも手強い相手になるでしょう。

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Manoo氏 (Fireballコーチ):
 「Fireball」はタイのアマチュアチームとしてスタートしました。所属選手は,2016年に開催された「Overwatch World Cup」にタイ代表として出場し,そこで結果を出したことにより今大会に出場するためのファンやスポンサーを獲得できました。最大のライバルは台湾代表の「Flash Wolves」です。対戦するときには全力で挑みたいと思います。

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――江尻さん,日本のe-Sportsについて教えていただけませんか。

江尻 勝氏 (DeToNator 代表):
 ご指名を受けましたので,日本のe-Sportsについてお答えしたいと思います。正直なところ,日本は発展途上で,生活・収入,世間の目など,世界と比較するとまだまだこれからです。

 だからこそ,今回台湾で開催される「Pacific Championship」に出場することは,非常に重要な意味があります。自分達が日本を代表して出場し,日本や世界のe-Sportsに対してどのような貢献ができるかを考えています。みなさんにはぜひ大会を見ていただきたい。大会を通じて,e-Sportsの魅力と感動を伝えていきたいというのが,私達DeToNatorとしての気持ちです。

――e-Sportsのコーチという仕事について教えてください。 どのようにしてゲームの腕前を上げるのでしょうか。

Jason Yu-Chieh Wang 氏(Blank Eportsチームリーダー):
 当たり前ですが,うまくなるために練習が必要です。コーチには,ゲームを分析するだけでなく,スポーツと同じようにチームに不足している要素を見つけ出し,練習することでチームのパフォーマンスを向上させていくことが求められます。

 例えば,野球の投手は良い投球をするためにフォームを体に覚え込ませます。プロゲーマーも同様に,Aiming(マウスで照準を操作して銃の狙いを定める動作)をより良くするために反復練習を繰り返します。ですから,e-Sportsはスポーツなのだと,世界中のみなさんに理解してほしいですね。

EDIBOSS選手(ahq e-Sports Clubリーダー):
 e-Sportsはチームスポーツの延長線上にあり,私達はチームのパフォーマンスだけでなく,さらに大きなチーム全体の仕組みを重要視しています。

 例えば,NBAのようなチームスポーツで各選手が実力を発揮するのはもちろんですが,さらに重要なのは各選手がチームとして機能することです。e-Sportsのコーチは,チームメンバーがお互いにうまく協力して行うチームプレーに磨きをかけていきます。
 また,各チームには必ず弱点があるため,それを克服する練習方法や,逆に利用するための戦略を立案します。e-Sportsの選手は1日に8〜10時間は練習します。私達の場合は,その半分が個人練習,残り半分がチーム練習になります。


台湾地元プロチーム「Flash Wolves」と「ahq e-Sports club」の開幕ゲームに観客熱狂


 4月8日から開幕となった「Pacific Championship」では,11週間にわたりレギュラーシーズンを実施。各チームが全チームと4回の総当たり戦を行ない,上位3チームがプレイオフに進出できる。各チームの対戦は,観戦用の大型ディスプレイを背にしたメインステージで実施された。

 ステージを中心に6台ずつの競技デスクが並び,前面に配置されたディスプレイには各選手の表情やプレイ映像が映し出される。専用の実況・解説ブースや練習用PCなども用意されており充実した施設だ。そこで,約200人がステージ前の観客席から選手達に声援を送った。

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 開幕戦当日のオープニングゲームは,地元台湾の人気プロチーム「Flash Wolves」「ahq e-Sports Club」という好カードということもあり,全席が埋まり立ち見が出るほどの盛況となった。
 両チーム共に多くのファンが付いており,何かアクションをするたびに大歓声が上がるというアイドルさながらの人気だ。バルーンスティックやチーム名入りの発光ボードを持ち込むファンもいて,選手を応援するという行為が根付いている印象を受ける。台湾は「Twitch」のチャットが人気で,スマートフォンを片手にチャットの反応をチェックしながら目の前の試合を見るというのが観戦スタイルの1つになっていた。

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Flash Wolves
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ahq e-Sports club

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 試合では,「Flash Wolves」の有名アタッカーであるZonda選手が活躍。正確無比な射撃で「ahq e-Sports Club」の選手を撃ち抜く度に会場が沸き,3-0で「Flash Wolves」が「ahq e-Sports club」に勝利した。


友情対決!? 日本「SunSister」vs台湾「Machi Esports」


 日本から参戦する「SunSister」は,2017年2月に開催されたオフライン大会「JCG OW Master 2016-2017 Winter Finals」で優勝した日本のトップチーム。3月末より本大会に向けて台湾に住居を構えて準備を進めてきた。対戦相手は台湾の「Machi Esports」で,こちらは本大会に向けて有力選手を募りチームを創り上げてきた。「Machi」は台湾で「親友」を意味する言葉だという。

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SunSister
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Machi Esports

 「SunSister」は,ゲーム序盤から各選手が声を出し気力あふれるプレイを披露。しかし,目の前にいる多数の観客はもちろん,1万人以上がオンラインで観戦するという状況での緊張や,チームの仕上がり不足もあり,本来の実力を発揮することができず「Machi Esports」の統率力の取れた動きと攻撃力に屈した。

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 「SunSister」は,チーム公式のSNSを通じて選手同士の仲の良さをうかがうことができる,友情にあふれるチームだが,今回の「親友」対決では3-0の最終スコアで「Machi Esports」に軍配が上がった。


日本「DeToNator」が世界ランキング6位の「Blank Esports」に惜敗


 「DeToNator」は,オンラインFPS「Alliance of Valiant Arms」のプロチームとして2009年に設立された。2016年には台湾に専用練習場と選手住居を設け,プロリーグ「A.V.A Elite League 2016」に参戦。準優勝となった実績を持つ。

 「Overwatch」においては,βテストの段階からさまざまなFPSタイトルで入賞歴を持つ有力選手を集めてチームを結成し,多数の国際大会に出場。2017年にはグローバル大会重視の「DeToNator.GOLD」と,国内大会を中心に活動し世界を目指す「DeToNator.BLACK」の2チーム体制で活動している。
 今回出場する「DeToNator.GOLD」は,2016年末から国内や台湾で長期間にわたるチーム合宿を繰り返して今大会に向けて仕上げてきた様子だ。

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 対する「Blank Esports」は,オーストラリアの「Overwatch」チームで「GosuGamers」が集計するワールドランキングで6位に位置する強豪だ。チーム結成以降「無敗」という伝説を継続しており,今大会の優勝候補筆頭となっている。

 試合は前評判どおり「Blank Esports」が実力を発揮し,優勢に展開する流れとなった。一方的な流れになるかと思いきや,「DeToNator.GOLD」も負けてはおらず,Ameken選手が操る「ファラ」が神がかり的なプレイの連続で「Blank Esports」の選手を次々に撃破。
 また,各選手が要所で戦況を一転させるアルティメイトスキルを決めるなど善戦し,1マップ目の「Oasis」は2-3,「Numbani」は3-3の引き分けとほぼ互角の内容。しかし,続く「Lijiang Tower」と「Hanamura」は残念ながら0-1。トータルスコア0-3となり初戦を飾ることはできなかった。

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※Ameken選手のプレイは「Blizzard Estadium」の公式Facebookで動画として紹介された

 結果だけみれば敗北だが,世界6位の「Blank Esports」を脅かしたことは高く評価されており,TwitterやTwitchのチャットではDeToNator.GOLDの善戦と今後の期待に対するコメントが飛び交った。また,会場ではキャスターや現地のファンが選手達に歩み寄り直接賞賛の声を届けていた。

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