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「モンスターハンター4G」のイベント「狩ーリバル」第1弾が開催。新モンスターの体験会や,「モンハンフェスタ」の開催告知などが行われた会場の模様をレポート
カプコンは2014年7月12日,ニンテンドー3DS向けソフト「モンスターハンター4G」(以下,MH4G)のイベント「狩ーリバル」を,東京のベルサール秋葉原で開催した。このイベントでは,MH4Gの体験会が実施されたほか,ゲーム内容やイベント/コラボレーション企画などを紹介するステージイベントが行われた。ここで,その模様をお伝えしたい。
「モンスターハンター4G」公式サイト
新フィールド「旧砂漠」や「チャージアックス」
の新アクションなどが初お披露目
スペシャルステージ前半には,MH4Gのプロデューサーを務めるカプコンの辻本良三氏と,ディレクターの藤岡 要氏が登壇。二人はMH4Gの発売日が2014年10月11日であることや,メインモンスターが飛竜種であることなどを改めて紹介した。
またゲームの新たな要素として,オトモアイルーの「トレンドスキル」に「ジャンプ」など新しいものが加わったことが紹介された。このスキルは,オトモアイルーが文字どおりハンターをジャンプさせてくれるというものだ。
さらにMH4GのテレビCMに,フィギュアスケートの羽生結弦さんが出演することも紹介された(関連記事)。今回の起用にあたっては,フィギュアスケートで見事なジャンプを披露する羽生さんと,MH4Gでフィーチャーされているジャンプ攻撃との共通点を重視したという。
続いて,藤岡氏によるMH4Gの実機デモプレイが行われ,「旧砂漠」フィールドと,武器種「チャージアックス」の新アクションが披露された。
旧砂漠は,過去のMHシリーズに登場した砂漠をMH4G向けに再構築したもので,以前の面影を残しつつ,傾斜や段差などが新たに加わり,ハンターがジャンプできる。
また,かつての地底湖はすでに干上がっており,今では流砂のエリアとなっている。ハンターが流砂の上に立つと足を取られてしまうため,ところどころにある岩の上で戦うことになりそうだ。
オアシスエリアでは,ハンターが木に登ったり,木から木へと飛び移ったりできるようになっており,モンスターが身体を休めて体力を回復しているところを上から急襲することも可能になる。
チャージアックスは,従来の「高出力属性解放斬り」を[R]ボタンでキャンセルすることでエネルギーを武器に溜め,ハンターを「属性強化」状態にできるという。属性強化状態では,斧モードとガード,そして高出力属性解放斬りが強化されるほか,剣モードから直接,高出力属性解放斬りを出せるようになった。
スペシャルステージの後半では,ゲストとしてお笑いコンビの「アメリカザリガニ」の二人が登壇し,辻本氏,藤岡氏と一緒に,MH4Gの新モンスター「ザボアザギル亜種」のクエストに挑戦した。舞台となるフィールドは,上記のデモプレイと同じ旧砂漠である。
こちらのプレイでは,使用すると,咆哮やられを1回だけ防ぐ新アイテム「応急耳栓」と,MH3Gでも登場した「生命の大粉塵」が紹介された。
またハンマーで味方のハンターを吹き飛ばし,「ぶっとび【特大】」状態にできることも明らかになった。この状態になったハンターは,タイミングがうまく合えば,ジャンプ攻撃をしたりモンスターの背中に乗ったりすることが可能になる。
そのほか,振動によるふらつき状態や麻痺状態になった味方を吹き飛ばし,それをジャンプ攻撃につなげるような場面や,回転攻撃から別の攻撃につなげる新コンボなども確認できた。
さらに,力尽きたときや,罠や爆弾を設置したときなど,一部のアクションを取ったときに,あらかじめ設定しておいた文章を自動的にチャットとして送信する機能の存在が発表された。文章は編集可能で,表示させない設定にもできる。
ステージでは,ダウンしたハンターが立ち上がるタイミングを任意で変更できることも明かされた。所定のボタンを押すと,何もしないときよりも早く起き上がれるのだ。これにより,モンスターからの理不尽な起き攻めを回避しやすくなる。
残念ながら,ザボアザギル亜種の狩猟は失敗となったが,デモプレイ後,アメリカザリガニの平井善之さんは「楽しいです。ハンマーで吹き飛ばしてもらいたくなりますね」との感想を述べ,また柳原哲也さんは「旧砂漠に出てくるガレオスやヤオザミが懐かしくて,『お,久々やん』という気持ちです。テンション上がります」と話した。
スペシャルステージの終盤では,MH4Gのイベントおよびコラボ企画の最新情報が発表された。まず9月に開催される東京ゲームショウ 2014のカプコンブースでは,一般向けの公開日となる9月20日と21日に,「狩ーリバル」第2弾が開催される予定だ。ここでは,MH4Gのメインモンスターのクエストを体験できるとのこと。
またMH4G仕様の「モンハン部ジャージ」が,ゲーム本編と同じ10月11日に発売されること,そして,配信予定のMH4Gのコラボクエストにより,ゲーム内で「モンハン部装備」を作れるようになることも発表された。
気になる「モンスターハンターフェスタ」については,開催されることがアナウンスされたものの,日程や会場などの詳細は追って明らかにされるとのことだった。
復活した「ダイミョウザザミ」と
新モンスター「ザボアザギル亜種」をプレイ
ここからは,会場にて体験できた,MH4Gプレイアブルバージョンのインプレッションを簡単にお伝えしよう。今回は,初心者向けとしてドスジャギィ,中級者向けにダイミョウザザミとザボアザギル亜種を討伐するクエストが用意されていた。
このうち筆者はシングルプレイでダイミョウザザミのクエストを,マルチプレイでザボアザギル亜種のクエストをプレイした。
どちらも,武器種は既存14種の中から一つを選択できたが,筆者はダイミョウザザミのクエストでは,過去のシリーズでの経験に沿ってハンマーをセレクト。プロモーションムービーでも紹介されているとおり,ダイミョウザザミには「横に移動しながらブレスを吐く」というアクションが追加されているが,やはり打撃には弱く,比較的簡単にダウンやスタンを取れたという印象だ。これまでにダイミョウザザミを狩猟した経験があれば,そのときの戦術どおりに動くだけでも攻略できそうだった。
ちなみに,ダイミョウザザミのシングルプレイクエストに同行するオトモアイルーは,ジャンプのトレンドスキルを持っていた。これは,ハンターがサインを出しているオトモアイルーに近づくと,ジャンプさせてもらえるというもの。ただし,モンスターの背中に乗ったり,攻撃を当てたりするには,角度やタイミングをきちんと調整する必要があり,筆者の場合はただジャンプするだけに終わってしまった。
聞いたところでは,ザボアザギル亜種のシングルプレイクエストでは,ハンターのスタミナ減少を防ぐ(つまり,強走効果のある)トレンドスキル「ビースト」を持つオトモアイルーが同行してくれたそうだ。
ザボアザギル亜種のクエストには,筆者を含めた4人のハンターで挑戦。ザボアザギルの通常種は,機敏な通常モードと動きが緩慢になる膨張モードを交互に繰り返す感じだったが,亜種の場合,より頻繁に膨張モードに移行するのが特徴だ。しかも,膨張モードでもアグレッシブに動き回り,ジャンプからのプレス攻撃や転がりながらの押しつぶし攻撃を繰り出してくる。ブレスも,通常種は氷属性だっが,亜種では水属性および麻痺属性に変わっており,とくに後者は厄介だった。
正直なところ,「しょせんザボアザギルだろ」と甘く見ていると,機敏な動きに翻弄され,あっという間に体力を削られてしまうという感じで,慣れないうちは,まったく別のモンスターを狩猟するつもりで挑戦したほうがいいかもしれない。
いずれのクエストも舞台は旧砂漠だったのだが,藤岡氏の説明どおり,このフィールドは段差や傾斜が多く,ジャンプがやりやすい。前作でモンスターの背中に乗って狩猟を有利に進めていたハンターにとっては,こうして自在にジャンプできる環境は,ゲームがさらに楽しくなったと言えるのではないだろうか。
今回のプレイアブルバージョンは,1クエストあたり最大15分までという制限があり,MH4Gにおける新要素すべてを体験することはできなかった。しかし短い時間であっても,前作を着実にブラッシュアップしていることは確認でき,また個人的にはジャンプを使ったアクションがとくに気持ちよくなっているという印象を受けた。今後,発売日に向けてMH4Gのさらなる情報が順次発表されていくはずで,期待が高まるところだ。
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