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「ロードス島戦記オンライン」初のオフラインイベントが開催。原作者の水野氏から裏話や新刊情報が語られたイベントをレポート
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印刷2018/06/25 17:00

イベント

「ロードス島戦記オンライン」初のオフラインイベントが開催。原作者の水野氏から裏話や新刊情報が語られたイベントをレポート

 ゲームオンは2018年6月23日,同社がサービス中のMMORPG「ロードス島戦記オンライン」のオフラインイベント「ロードス島戦記オンライン 公式オフ会」を東京・秋葉原にあるザ・グランヴァニアで開催した。


 会場に集まった約30名のプレイヤーを前に,本作の日本運営プロデューサー岡崎賢治氏は「今日はおいしいものや,さまざまな催し物を用意しました。それらを楽しみながら,プレイヤーさん同士の交流をしていただければと思います」と挨拶した。

イベントの進行を務めたのは,本作の日本運営プロデューサー岡崎賢治氏(右)とGMマンティス氏(左)

 最初のコーナーは,○×クイズ。ロードス島戦記オンラインのキャラやシステムを元に制作したGMマンティス氏謹製のクイズで,上位5名にレアなゲーム内アイテムがプレゼントされるというもの。
 しかし,最初から難問の連発だったためか,わずか3問で3名に絞られてしまった。それぞれにプレゼントを渡したあと,クイズも景品もまだ残っているということで2回めの○×クイズが行われ,4名が勝ち残った。残りの景品は2つだったが,岡崎氏がせっかくなので……と胸ポケットからシリアルコードを取り出して,合計で4人分となった景品をプレゼントして○×クイズを締めくくった。


岡崎プロデューサーとGMマンティス氏は,各テーブルを回って会場のファンと意見を交わしたりしていた。参加者達同士も名刺交換をして,積極的に交流を図っている姿も見られた


「ロードス島戦記」原作者が登場したトークコーナー。ロードス誕生から,最新作の裏話が赤裸々に語られた


 続いてのトークコーナーでは,「ロードス島戦記」の原作者である水野 良氏が登壇し,参加者から集められたロードス島戦記の執筆当時や作品にまつわる質問に答えたり,新作小説の話などが披露された。

「ロードス島戦記」原作者の水野 良氏(左)。右は,「ゲームオン一のロードスファン」という加藤 仁氏

 トークコーナーは執筆当時の話からスタート。加藤氏から「テーブルトークRPGのゲームプレイから,どのようにして小説の形に昇華させたのか」という問いが投げかけられた。

30年近く前の「月刊コンプティーク」を掲げる加藤氏。氏の私物である

 水野氏は「コンピュータゲーム化しようという話があったが,TRPGを原作にするわけにはいかないかった。なので,小説を作ろうという話になった」と話す。
 最初は別のライトノベル作家に依頼する予定だったが,水野氏が「書かせてください」とお願いしたのだという。それまで同人誌などで短編を書いた経験を持つ水野氏だが,本格的に長編小説を書くのは初めてだったため,かなり苦労したそうだ。一度書いた小説のデータがすべて消えてしまい,首をくくろうかと思ったこともあったなど,衝撃的な話も飛び出した。

 また,一番最初に書いたものは,小説というよりもリプレイに近い内容で,編集者から「これがキミの本当に書きたいものなのか」と問いかけられ,シリアスな内容に書き直したという。水野氏は「あの一言がなければ,ここまでのタイトルには育たなかっただろうな」と思っていると語った。

 「30年前に出渕氏(出渕 裕氏,ロードス島戦記のキャラクターデザインを担当)による主要キャラクターデザインを見たときの第一印象を教えてください」という質問には,「出渕 裕氏といえばメカニックデザイナーとして有名だが,その出渕氏がファンタジーのキャラクターを描くということに驚いた」という。しかも,仕上がってきたキャラクターは文句なしの良いもので,また驚いたとのことだ。
 それというのも,当時はいわゆるビキニアーマーなどが全盛期で,正統派ファンタジーのデザインはあまり見られなかった。しかし,氏が描くデザインの不自然なところがないリアルさに「僕よりもファンタジーを知っている」と感じたという。


 続いて「作品に登場するキャラクター名や地名はどのように考えたのでしょうか」という質問には,「名前はいろいろなところから引っ張ってきて,それらを組み合わせた音(おん)で決める」とのこと。
 もともとロードス島戦記は,ウォーゲーム用のヘックスマップで作られたロードス島の地図からスタートしていて,そこにさまざまな街などの名前を当てはめていったという。水野氏は,当時リリースされていたファンタジーウォーゲームのマップ作成モードでロードス島を作ったこともあり,プレイしてみると非常にバランスがよいマップになっていたそうだ。

 現在でもよくゲームをプレイするという水野氏だが,その際に付ける名前はデフォルトのままだという。その理由を「名前を考えるのがイヤだから」と答えると,会場からは笑いが漏れた。しかし,若かった頃は,いろいろなゲームで六英雄が活躍したという。「最も深き迷宮は,地下10階という噂がありますからね」と述べた水野氏は,ファーンはロード,ベルドは侍,カーラは忍者をやらせていたと言葉を続けた。

 「お気に入りのキャラクターは?」という質問には,「大ニース,小ニース,レイリアの3人」と返答。また,ロードス島戦記の新装版を読んだ加藤氏から「ロードス島戦記は,実はスレインの物語になっているのではないか」と聞かれた水野氏は「そうだね」と答え,「ナニールの魂を浄化するところまでをセットと考えるのならば,レイリアから娘を頼まれたスレインが頑張ったという物語だよね」と付け加えた。


 「ロードス島戦記でやり残したことや,今ならこういう切り口でも良かったということは」という質問には,シミュレーションRPG的な形で「ロードス島戦記」をゲームにしたかったと答えた。
 PC-88やPC-98で発売されたコンピュータゲーム「ロードス島戦記〜灰色の魔女〜」は,戦闘シーンが今で言うシミュレーションRPG風のタクティカルコンバットになっている。これは水野氏が,海外のゲームをベースにしつつシンプルにすれば面白いのではないかと提案して,形にしてもらったのだという。
 もっとも,シナリオにはほとんどタッチしておらず,砂漠の宿屋で起こった殺人事件のミニイベントのみを書いたとのことだった。

 「ソードワールドの世界の新しい物語や,リウイやパーン達を含めてパラレルワールドみたいな話を作る予定は」という質問には水野氏が,「ツイッターで新作の発表をフライングして怒られました」と話し,会場が大きな笑い声に包まれた。「ソード・ワールドの羽根頭(※短編集の『羽根頭冒険譚』)を書かないと」と思いつつ,「最終話は苦労する」だろうなと考えているようだ。
 羽根頭冒険譚は,主人公ライスの「他人が不幸になるのを見て,自分の幸運を実感する」ことに対する贖罪を払拭する物語だが,水野氏は「それってなんとなく展開が見えてくるじゃないですか」と話し,それをどういう物語と組み合わせてテーマを昇華していけばいいのかが見えず,何度か企画は持ち上がったものの流れてしまっているという。
 水野氏は「企画が通れば羽根頭だけで独立した単行本にしてもらうと思います。忘れているわけではないし,いつか書きたいテーマです」とまとめた。

 そして,先ほど「怒られた」と話題に上がった新作について,「新作に登場する新キャラクター」にも触れられた。
 2018年冬に刊行を予定している新作は,「ロードス島戦記三昧」で書き下ろした「ロードス島戦記 誓約の宝冠 序章」をベースにした物語だと水野氏は説明した。
 「誓約の宝冠」は「新ロードス島戦記」から100年後の世界が描かれている小説で,マーモ王国の6人のキャラクターがキーになるそうだ。あの時代から100年ほどしか経っていないので,これまでのシリーズに登場したキャラクターも多数登場するのではないかとのことだった。


 この新作について「構想をずっと練られていたのか。それとも30周年記念に際して改めて構想したものなのか」と聞かれると,「もともと『新ロードス島戦記』も書く予定はなかった」と爆弾発言。そして水野氏は「『アニメ化されるから』とか『30周年だから』などと,大人の事情で外堀から埋まっていくんですよ」と続けて会場の笑いを誘った。
 もちろん,「何かあったら書く」ということは伝えていたそうで,「ロードス島戦記三昧」に「ロードス島戦記 誓約の宝冠 序章」を書き下ろすことになったのだという。
 「外伝よりも新しい話のほうがワクワクするだろう」と書き下ろしたとのことだが,実のところ水野氏も「ロードス島戦記三昧」が発売された経緯を知らず,「なぜあの本が出たのか」よく分からなかったそうだ。しかし,企画した人物が冒頭の話題に出た小説の編集者であり,大恩人であるため,断れなかったのだとか。

 最後の「新作はどのような物語になるのか」という質問に対し,水野氏は「フレイム王が野心を抱いて,ロードスを蹂躙する話ですね」と即答。「100年後にとある国の皇太子が,野心を抱いてロードス統一戦争を起こす」というところまでは公開されていたが,ここで「とある国」がフレイムであることが明かされ,会場からは驚きの声が上がった。
 水野氏は「砂漠を緑化して,火竜の狩猟場も開拓。どさくさにまぎれて港街ライデンを併合してアレクラスト大陸と貿易していれば,そりゃフレイムは強いだろう」と作品の舞台を説明。さらにアレクラスト大陸では戦乱が続いており,技術力を持った難民をフレイムで受け入れているため,フレイムの文化,文明レベルが進んでいていいと考えているそうだ。
 船もガレー船から帆船へ移行できる程度に技術力が上がっているだろうとのことで,もともと帆船が好きな水野氏は,過去の帆船を描いた小説を読み直しつつ,新作に活かせればと考えているとのことだ。

最後のコーナーである抽選会では,水野氏直筆のサイン入りTシャツやサイン入り新刊など,ファン垂涎のリアルグッズがプレゼントされた。くじを引くのは水野氏だ

 すべてのプログラムを終えた岡崎氏は「今年はロードス島戦記が30周年,本作(ロードス島戦記オンライン)も3年めということで,これからも頑張っていきたいと思っています。今後ともよろしくお願いします」と述べ,初めてのオフラインイベントを締めくくった。

トークコーナーで加藤氏が提示した,ロードス島戦記のリプレイが連載されている月刊コンプティーク。1986〜87年に発売されたもので,表紙で紹介されているゲームタイトルも時代を感じさせる

「ロードス島戦記オンライン」公式サイト

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    ロードス島戦記オンライン

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