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ドットグラフィックス&チップチューンで雰囲気満点。iOS向けランニングゲーム「ヒゲドライバー・ラン」を紹介する「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」第364回
スマートフォンには相当な数のゲームが存在しているが,「じゃあ,どれが面白いの?」「そもそも,数が多すぎて好みのタイトルが探せない!」と思っている人も少なくないはず。 そんな問題を解決すべく,スタートした連載が「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」だ。話題の新作タイトルからネタ要素多めのオモシロ系まで,スマートフォンのゲームを片っ端からプレイして(ほぼ)毎日お届けする。
昨今のスマホートフォン向けゲームにおける人気ジャンルの1つが,「ランニングゲーム」。本日の「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」では,そんなランニングゲームのひとつである「ヒゲドライバー・ラン」を紹介しよう。
本作は,リッチな雰囲気を重視した3Dタイプではなく,ドット絵が目を引く2Dタイプのランニングゲーム。しかもそこにレトロなサウンドが相まって,ノスタルジックな雰囲気を醸し出している。加えて操作方法も非常にシンプルなので,誰でも楽しめるはずだ。
「ヒゲドライバー・ラン」ダウンロードページ
本作の目的は,主人公を操作して,できるだけ長い距離を走ること。
主人公は,画面左から右に向かって自動で走るので,プレイヤーは,上フリックによる「ジャンプ」で障害物や落とし穴を避け,下フリックによる「スライディング」で小さな隙間を抜けていくのだ。
ランニングゲームとしては非常にベーシックなシステムで,このジャンルのお約束と言ってもいい「二段ジャンプ」も,ジャンプ中にもう1度上フリックをすることで可能となっている。
障害物を避けるだけではなく,赤い爆弾を集めた数もスコアとして計上されるので,障害物を避けつつこれらを収集していくことが,高得点への鍵となる。
しかし,赤い爆弾の配置は完全にランダムで,障害物のすぐそばにあることも多いので,無理してゲームオーバーになるようなら,いさぎよく諦めるのもいいだろう。
本作には爆弾以外にもいくつかのお役立ちアイテムが登場する。無敵のSUPER HIGE TIMEに突入できる「花束」や,ジャンプ力がアップする「ブーツ」,1度だけ障害物を壊せる「盾」などだ。
とくに花束の効力は絶大で,主人公が空を飛んで移動(上下フリックで自由に位置変更が可能)できるようになり,ぶつかった障害物を次々と破壊していく。一気に距離を稼げるチャンスなので,多少無理してでも手に入れたいアイテムだ。
本作は,音楽のクオリティの高さも特徴となっている。それもそのはずで,BGMはすべて,チップチューンアーティストとして有名なヒゲドライバー氏が担当しているのだ。懐かしくもどこか新しい,そんな氏の音楽にも,ぜひ注目してほしい。
これまでに紹介した要素以外にも,レトロなブラウン管の画面を再現したモードがあったり,GameCenterに対応した実績があったりと,細部まで作りこまれている。
ランニングゲームとしての面白さはもちろんだが,操作に違和感がなく,グラフィックスのクオリティも高い,そして何よりBGMが素晴らしいと,さまざまな点において高い完成度に仕上がっている良作だ。ランニングゲームやチップチューン好きだけでなく,万人にオススメしたいゲームとなっている。
著者紹介:トリスター/目代将規
ゲームやアニメの書籍企画,編集,シナリオライティングや広告制作なども手がける編集プロダクション「トリスター」所属。スマートフォンならではのゲームや,一瞬で遊べてしまうゆるいゲームが大好物。好きなゲームのジャンルはRPGとアドベンチャー。“モンハン”好き。
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