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[E3 2013]MMOとTCGの面白さを組み合わせた「HEX: Shards of Fate」の魅力を開発元に教えてもらった。日本語ローカライズの可能性もアリ
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印刷2013/06/14 00:00

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[E3 2013]MMOとTCGの面白さを組み合わせた「HEX: Shards of Fate」の魅力を開発元に教えてもらった。日本語ローカライズの可能性もアリ

 クラウドファンディングサービス「Kickstarter」で開発資金の調達が開始されるや否や,わずか5日間で目標の30万ドルを達成し(関連記事),最終的には投資額220万ドル超えのプロジェクトとなった,Cryptozoic EntertainmentのMMOトレーディングカードゲーム「HEX: Shards of Fate」。
 本作はE3 2013で大々的に出展されてはいないが,メインホール外のミーティングルームにプレα版が展示されていた。今回,Cryptozoic EntertainmentのCory Jones氏(President/Chief Creative Officer)に本作を紹介してもらえたので,さっそくお伝えしよう。

Cryptozoic EntertainmentのCory Jones氏。Kickstarterでの資金調達について聞いてみたところ,彼自身,募集を開始する前は「絶対集まらないだろう」と思っていたらしい
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 最初に見せてもらえたのは,本作の舞台となる惑星だ。ローンチから1年は,惑星の一部地域でストーリーが展開され,それ以降はほかの地域を追加しながら,惑星を埋めていくようなイメージでアップデートしていくそうだ。開発プランではすでに,7年間かけてほかの地域を実装していく予定が立っているらしい。

舞台となる惑星。すべての地域の実装を終えるのは7年後だとか
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 本作の大きなウリとなるのは,TCGにMMOの要素が盛り込まれていることだという。例えば,ほかのプレイヤーとカードの売買が行えるオークションハウスや,ギルドを作ってのギルド間対戦,複数人のプレイヤーが協力して戦うレイドボス,ほかのプレイヤーの城を攻めて財宝を奪うような要素が実装されていく予定だ。

 ほかにも,6つのクラスに分かれたチャンピオンを育成し,スキルを習得させていく要素や,素材を集めてカードを生み出す生産的な要素,カードにジェムを付けて強化していく要素などがある。ちなみに,MMO部分の開発は,過去に「World of Warcraft」でクラスシステムをデザインしていたスタッフが行っているそうだ。

 一方で,もちろんシングルプレイモードも用意されており,AIと戦ったり,クエストをこなしてストーリーを進めていったりもできるという。

 大まかな紹介の後,開発中のバージョンではあるが,実際に対戦するシーンも見せてもらえた。相手はAIではなく,オフィスにいるほかのスタッフだそうで,リアルタイムでの対戦だ。
 詳細なゲームルールは分からないのだが,筆者が見た限り,基本的には「マジック:ザ・ギャザリング」(以下,MTG)をイメージしてもらえば,だいたい合っているのではないかと思う。「Resource」カードを使ってリソースポイントを蓄え,それを消費してカードを使う。クリーチャーならぬ「Troop」を場に出したり,さまざまな効果をもたらす「Action」カードを使ったりしながら,敵チャンピオンのライフを削っていくのだ。
 チャンピオンは,強力な効果を持つ「Hero Power」を使ってゲームを有利に進めることもでき,このあたりは,日本でサービスされている「CARTE」に近い部分もあるかもしれない。

 このように,MTGライクな完成されたカードゲーム部分と,先に述べたようなMMO要素が組み合わさったタイトルだと考えると,これは魅力的だ。本作のサービス開始後は,是が非でも触ってみなければなるまい。学生時代,MTGにドハマりした筆者が,そう思わされるゲームルールに見えたということを,お伝えしておきたい。

 ちなみに,Jones氏は人間系のTroop中心で構成された「Diamond」デッキ(MTG的に分かりやすく言えば“白”),対戦相手は低コストの小型Troopと,高火力低耐久のTroopが組み込まれた,速攻型の「Ruby」デッキ(要するに“赤”)での対戦だった。
 ゲーム序盤は,Rubyデッキの手数と火力の前にJones氏はみるみるライフを削られ,「これは負けるかも……」と弱気な発言。しかし,リソースポイントが溜まるまで耐え切ると,「通常時は攻撃力が0だが,攻撃時に防御力の数値を攻撃力に加算できる」という効果をもつTroop,「対象のTroopの防御力をリソースポイントのぶんだけ+1する」というAction,そして「与えたダメージのぶんだけライフを回復する」というHero Powerを組み合わせるコンボで,敵に大ダメージを与えつつ,これまで受けたダメージを全回復することに成功する。対戦相手はその後守りを固めるが,Jones氏は攻撃がブロックされないTroopを使ってダメージを与え続け,逆転勝利した。

キーカードとなった「Chimera Guard Outrider」と「Radiant Armor」。後者の防御力増加効果をうまく攻撃力に転換し,大ダメージを与えていた
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Jones氏を焦らせたRubyデッキの「Rampaging Tarasque」。本作のルールを把握しているわけではないのでMTG用語で説明すると,おそらく“8/1 速攻 トランプル”的なTroopだと思われる。それはヤバい
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 さて,本作の今後の展開については,9月にKickstarterでの投資者を対象とするαテストが,それ以降にβテストが実施されるとのこと。ローンチ後は,さまざなドラフトやトーナメントを重視していく予定で,賞金を賭けた大会も開催したいと話していた。
 さらに,Jones氏は大きなTCG市場を持つ日本を重要視しており,日本向けのローカライズを行う予定もあると言っていた。実際,Cryptozoic Entertainmentが発売したWorld of WarcraftのTCGは,日本語版が出ていたりするので,大いに期待したいところだ。TCG好きの諸兄諸姉は,本作の今後の展開にぜひ注目しておこう。


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「HEX: Shards of Fate」公式サイト


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