アップデート内容に加えて，意外なコラボレーションが明らかに！ 「黒い砂漠」大型アップデート「砂塵の彼方へ駆ける影」先行体験会レポート

　ゲームオンは本日（2015年10月31日），東京・秋葉原のe-sports SQUARE AKIHABARAにて，同社がサービス中のMMORPG「黒い砂漠」のオフラインイベント「『黒い砂漠』大型アップデート『砂塵の彼方へ駆ける影』先行体験会」を開催した。

「黒い砂漠」公式サイト

　このイベントでは，2015年11月11日に実施される大型アップデート「砂塵の彼方へ駆ける影」で実装される予定の新クラス「くノ一」と，新エリア「バレンシア」をいち早くプレイできるということもあり，応募者が殺到したという。本稿では，1部，2部と2回（参加者40名ずつで実施。2部はニコニコ生放送でも配信された）にわたって行われた体験会の模様をレポートしよう。

司会進行を務めたのは，黒い砂漠運営プロデューサー麥谷将人氏（左），MCの佐藤仁美さん（左），ゲストの榊原あやさん（中央）の3人。それぞれ，砂漠にちなんだアラビア風の衣装で登場。ちなみに，アップデート日である11月11日は，麥谷氏の結婚記念日だという

砂漠の街バレンシアと「くノ一」を麥谷氏が解説
新ペット「迷子ペンギン（仮）」など，アップデートの詳細が明らかに

　体験会は，アップデートの内容を麥谷氏がスライドを交えて説明していくという形で進んだ。まず最初に麥谷氏は，寺院のような建築物が並ぶバレンシアの街とその周辺の風景，また少し離れたところにあるシャカトゥ村などを紹介した。


　続いて「古代のプトルム」と「ヌーベル」という，新たに実装されるボスモンスターが公開された。古代のプトルムはウィクリークエストのボスと，またヌーベルはクザカと同じタイプのボスだそうだ。


　ここで，注目の砂漠について明らかにされた。砂漠ではマップがほとんど役に立たず，右上のミニマップには自分の向いている方向が表示されるのみだという。さらに熱中症や低体温症の対策も行わなくてはならないため，しっかりとした準備が必要だそうだ。


　そのほか，ギルドハウスや，そこで育成できる象，そして砂漠を渡るのに欠かせないラクダについても説明が行われた。
　象はバレンシアの各地に生息しており，子象を投げ縄で捕まえることができるのだそうだ。捕まえた象をギルドハウスで育成し，占領戦などに参加させることも可能だという。
　ラクダは，イメージ的にも砂漠に欠かせない乗り物で，馬やロバは砂上ではスピードが落ちてしまうが，ラクダならばそういったデメリットがない。皇室納品に馬を納品し，その代わりに得られるアイテムとの交換で手に入れられるとのこと。


　そして新クラス「くノ一」については，煙幕や変わり身，そしていずな落としのような投げ技など，忍者らしいスキルを数多く所持するクラスであると紹介された。多彩な技による攻撃がウリのくノ一だが，防御力が低く，またコマンドを駆使する必要もあり，難度が高めのクラスだと麥谷氏は述べていた。

くノ一がどんなクラスなのか，参加者の興味も高かったようで，PVPでスキルを試してはスキルリセットを繰り返し，性能を探っている姿があちこちで見られた

　ひととおり説明を終えたあと，スライドで紹介した以外のアップデート情報を，麥谷氏がプレイを交えながら明かしていった。
　最初は，アップデートで実装される新ペット「迷子ペンギン（仮）」について。このペンギンは，生活レベルの経験値アップや，調教レベルの経験値アップなどのスキルを習得する。

地面に氷を張り，その上を滑走して移動するペンギン達。世代を重ねるごとに眉などがりりしく，立派になっていくらしい

　また，各クラスに新しい髪型が追加されることになるとのことで，女性クラスは3種類，ウォリアー，ジャイアント，ウィザードが2種類，ブレイダーが1種類，それぞれ用意される。新しいキャラクターを作ろうとしている人は，その新髪型まで待つのもいいかもしれない。


　仕様変更についてもいくつか明らかになった。最もプレイヤーに大きな影響を与えそうなのが，武器や防具の潜在力突破（強化）と，武器改良についてだ。

　武器や防具の潜在力突破アイテムとして実装される「クロン石」は，1つ100万シルバーと非常に高い。クロン石は鍛冶屋で購入でき，潜在力突破時に併用することで，失敗したときの装備品のランク下落を防ぐ効果がある。ただ，装備品のランクによって必要な個数が異なるようで，麥谷氏によれば「リベルト装備を＋17から＋18にするときにクロン石を使うとなると，8000万シルバー分ぐらい必要かも」とのことだ。お金が相当かかることは明白だが，再び下落したランクを上げる手間と費用に比べれば……と悩むことになりそう。


　また，武器改良についてだが，これまでは対象となる武器と材料を集めて改良所で作業させればよかったが，今後はこれに「改良石」というアイテムが必要になる。この改良石にもランクがあり，また改良する武器によって使用する改良石が異なるようだ。
　改良石の中には改良を100％成功させるものもあるようで，リアルラックがないと嘆く人には朗報かもしれない。武器改良をアップデート前に済ませてしまうか，アップデート後に行うか，よく考えておいたほうがよさそうだ。なお，この改良石の制作は精錬所で行える。

シャベルを装備して砂漠を掘ると，アイテムがゲットできるというコンテンツも追加される。運がいいと，金塊や先の尖った黒結晶の欠片が手にはいることもあるらしい

各ワールドの1chで世代別に勝敗を競える「競馬システム」もアップデートで実装され，優勝すると高性能な馬具が手に入る。また，今回は間に合わないかもしれないと麥谷氏が前置きしたうえで，馬の2人乗りも披露された。パーティメンバーをうしろに乗せたり，乗せた相手を振り落としたりすることも可能だとか

　これらのほか，各クラスのスキルに大幅な調整も実施する予定があり，早めにお知らせできるように準備中だそうだ。調整の範囲が広いためか，全員にスキルリセットアイテムを配布することも検討していると，麥谷氏は話した。

参加者全員でボス・ヌーベルにチャレンジ！
多大な犠牲を払い，なんとか討伐成功!!

　アップデートの説明のあとは，全員参加のイベントとして，先ほど紹介されたボスモンスター，ヌーベル討伐が始まった。

　バレンシアの街のすぐ近くに出現した，巨大な竜の姿をしたヌーベル。多くのプレイヤーが果敢に挑んでいくものの，プレス攻撃や竜巻攻撃など，強力かつ広範囲攻撃を次々と繰り出し，プレイヤーを戦闘不能に追い込んでいく。
　その場で復活できるアイテムをあらかじめ渡されてはいるものの，なかなか倒すことができない。実は運営のミス（？）で，プレイヤーにHP回復アイテムをあまり渡しておらず，また購入しようにもお金もあまり配布されていなかったため，体力回復もままならない状態でのヌーベル戦だったのだ。
　にもかかわらず，会場のプレイヤー達は何度倒されても立ち上がり，ついに討伐に成功したのだった。2部では回復アイテムも十分に配られ，また運営スタッフも討伐に参加したとのことで，1部に比べれば余裕を持って討伐できたようだ。

ヌーベルは，四つ足で動き回る地上タイプのドラゴン。シッポを振り回して攻撃を繰り出すほか，ジャンプしてからのプレス攻撃や，竜巻による連続攻撃なども行う強敵だ。多大な犠牲を払って討伐できたヌーベルだが，このイベントで出現したのは，イベント用に弱体化したものだそうだ。本物はどれだけ強いだろうか……

バトルの模様を見ながら「あやたんは，褒めると失敗するタイプ」と麥谷氏が解説。倒したあと，あやさんは「メッチャ緊張した」と少し涙目でコメント。なお，見事ノーコンティニューでクリアしたため，宙に浮いた愚鈍汁は麥谷氏が飲み干すことになった

　2部ではさらに，榊原あやさんのチャレンジイベントを実施。榊原あやさんが，ノーコンティニューでイベントボス・愚鈍な木の精霊を撃破できれば，視聴者にアイテムがプレゼントされる。なかなか厳しい条件なので，倒されたあと，愚鈍汁（つまり青汁）を飲み干せれば，1回コンティニューしてもいいと，麥谷氏が救済策を提案した。
　プレイしながら「ノーコンティニューで倒したい」とコメントしたあやさん。使い慣れないキーボードやマウスで，何度かピンチに陥りながらも見事クリアした！

こちらが，あやさんが体を張って得たアイテムコードだ

まさかの「THE KING OF FIGHTERS」コラボで
不知火 舞のコスチュームが実装に！

　続いて，今後実施されるキャンペーンなどが公開された。

　「黒い砂漠」初のコラボレーション企画として，なんと対戦格闘ゲーム「THE KING OF FIGHTERS」の不知火 舞のコスチュームがアバター装備として実装されるというのだ。
　くノ一つながりで実現したというこのコラボを始め，以下のキャンペーンについては，後日公式サイトで詳細を発表するとのことだ。

夏に実施されたログインキャンペーンが，帰ってきた。ゲーム内アイテムだけでなく，PCや推奨機器などが当たるチャンスもあるとのこと

前回のヴォルクスの叫びイベントは成功率＋5までだったが，再び実施されるヴォルクスの叫びイベントでは，＋10まで可能になる

イベントの最期には，恒例の抽選会が。プレミアムパッケージやヴォルクスの叫びなどのほか，本日初公開となった「迷子ペンギン（仮）」もプレゼントされた

　アップデートが待ちきれない「黒い砂漠」ファンが集まった，今回のオフラインイベント。新しいクラスであるくノ一，そして何より実装が待たれていた「砂漠」に実際に触れ，来場者は多くのものを得たのではないだろうか。
　プレイヤー同士が交流を行う姿は，「黒い砂漠」のゲーム内の日常が，オフラインでも見られたような印象だった。体験会は本日限りだが，10月21日に掲載した記事でお伝えしたように，秋葉原では明日（11月1日）もPCショップ3店舗で「砂塵の彼方へ駆ける影」の体験プレイができる。アップデート内容に触れてみたいという東京近郊の黒い砂漠ファンは，足を運んでみてはいかがだろうか。

「黒い砂漠」公式サイト