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「ウルトラマン」コラボに,ソーシャルゲーム史上初“ダムの命名権獲得”!? 話題に事欠かない「釣り★スタ」の10周年記念リアルイベントをレポート
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印刷2017/11/20 14:55

イベント

「ウルトラマン」コラボに,ソーシャルゲーム史上初“ダムの命名権獲得”!? 話題に事欠かない「釣り★スタ」の10周年記念リアルイベントをレポート

画像集 No.002のサムネイル画像 / 「ウルトラマン」コラボに,ソーシャルゲーム史上初“ダムの命名権獲得”!? 話題に事欠かない「釣り★スタ」の10周年記念リアルイベントをレポート
 2017年11月19日,グリーは,ソーシャルゲーム「釣り★スタ」の10周年記念リアルイベント,「ありが10th祭」を開催した。本イベントは事前の抽選に当選されたプレイヤー限定のイベント。当日はチーム対抗戦をはじめ,釣り★スタに関する3つのサプライズが発表された。

 本作について簡単に説明すると,釣り★スタは2007年5月24日にリリースされたモバイルソーシャルゲームである。お気に入りの釣り竿で多種多様な魚が釣れるほか,豊富なイベント施策,プレイヤー同士のコミュニティなどが奏功し,リリースから瞬く間に一世を風靡した。また,モバイルソーシャルゲームの括りとしては,数少ない10年選手となる。

 4Gamerでは,そんな釣り★スタの10周年を記念したイベント「ありが10th祭」を取材。先に伝えておくと,グリーによるファンへの感謝を表した“おもてなし”や新たなマニフェストはもちろん,会場ではそれ以上にプレイヤーによる熱量を感じた。ちなみにイベントは午前と午後の2回に分けて実施されたが,本稿でレポートするのは午前の部の模様だ。


どこか親しみやすい「釣り★スタ」流の感謝祭

この日のために作られた専用かるたも披露


 今回のイベントには,ゲーム内の抽選に当選した約120名が参加した。これまでも釣り★スタでは,何度かリアルイベントを実施しているが,今回の応募者数は数千を超え,歴代最高を記録したという。また,会場を見回してみると老若男女が集っており,あらためて幅広いプレイヤー層に愛されているタイトルであることを認識させられた。

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 会場となったのは,都内某所にある某ホテルの宴会場(お座敷)。掛け軸や生け花が飾られており,一見厳かな雰囲気……というよりも,企業の忘年会に近い,どこか親しみやすい空間が広がっていた。感謝祭を目的としたゲームイベントのなかでも,かなりユニークな試みといえよう。参加者は各テーブルに分かれて,自己紹介もそこそこに,料理を食べたり,釣り★スタという共通の話題で談笑したりと,終始和やかな雰囲気で会を楽しんでいた。

釣り★スタのキャラクターパネルはもちろん,壁に掛けられた掛け軸には「感謝 運営一同」と気持ちのこもった言葉がしたためられていた。また,額縁に飾られた「海川深海」は,一見すると四文字熟語のようだが,ゲーム内の釣り場である海・川・深海の3種類が並んでいるだけである
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 会の冒頭では,釣り★スタでプロデューサーを務める高松亘平氏が登壇し,開会の挨拶を行った。高松氏によると,この10年間で釣り上げられた魚の数は260憶匹を超えたとのこと(2017年5月調べ)。いわばゲーム内で1日あたり約700万匹の魚が釣り上げられるという驚異的な数字である。高松氏は「本当に皆様に遊んでいただけたおかげです」と感謝の気持ちと共に数字の凄みを振り返った。

乾杯の音頭はプロデューサーの高松氏が担当。釣り★スタのイメージカラーは青と黄色だが,今回は10周年カラーとして袖部分が赤いTシャツを着用し会に参加した高松氏。なお,各テーブルにはグリーの担当者(白いシャツを着用)が着席し,会を盛り上げていた
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参加者に振舞われた料理は,“わらび川で釣れた子持ち鮎の煮浸し”や“おやっさん秘伝の牛肉柔らか煮込み”など,ゲーム内に登場する名前をモチーフにした全8品が並んだ
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 続いては,各テーブルで対決するチーム対抗戦が開催された。司会を務めたのは,釣り★スタチームのマネージャーである大薗正明氏。同氏は,ゲーム内に登場する竿「海賊王ビッグゾーノロッド」の名前の元ネタでもあり,参加者を驚かせた。

 最初のチーム対抗戦は「釣り★スタ!番付クイズ」。これは,番付表の空欄にあてはまる答えをチーム内で相談して,選択肢の中から選び,その正解数を競うというもの。クイズの内容は,指定された魚の早釣りを行うイベント「ラッキーフィッシュ」の過去10年間による“釣られた魚の数が多い順”について。

クイズは,海と川に分かれており,空欄の6つを当てていく。魚は右写真の10種類から選ぶ
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正解はこちら! 釣られた数の多い横綱や大関などの正解率は高かったが,さすがにその数が少なくなると難度は高くなった。とはいえ,全問正解のチームも存在し,司会を務めていた大薗氏も「ビックリしました。皆様,本当によくプレイしていただけているのですね」と感慨深げに語っていた
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 休憩を挟み,続いてのチーム対抗戦「釣り★スタ!かるた合戦」に移った。この日のために作られた釣り★スタ専用のかるたを使用して勝負が展開。ちなみにかるた合戦では,全チームのメンバーが一度シャッフルされ,対決終了後,元のチームに戻り集計が行われた。

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専用かるたの読み札には,「ふと見ると,通知が来ている。参戦だ!」や「もういっぱい!竿倉庫」など,釣り★スタのあるあるネタが散りばめられており,理解の早い参加者は素早い手さばきを披露。なお,この専用かるたは会が終了後,参加者全員にプレゼントされた
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 ここでチーム対抗戦が終了。ふたつのゲームの合計ポイントが集計され,順位が発表された。終了後には,各チームで豪華景品が当たる「リアルサオみくじ」にチャレンジ。なお,一位のチームは金色仕様となり,景品の内容も特別豪華なものとなった

「リアルサオみくじ」。景品は,最新の家電製品をはじめバラエティに富んだラインナップとなった
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サプライズは3つの重大発表

そして11年めのキーワードは「絆」


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 続いては,釣り★スタのもうひとりのプロデューサーである大久保吉哉氏が登壇し,「ありが10th(とう)宣言」と題した,今後の企画及び施策におけるマニフェストを掲げた。2017年9月25日からゲーム内で「みんなで決めよう 釣り★スタ企画総選挙」の投票を実施していたが,当日はこちらの内容が遂に決定した。

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候補に挙がっていたのは5つの項目。どれもプレイヤーのモチベーション向上につながる施策ばかりだが,果たして投票1位,もとい実施されるのはどれか
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実施されるのは,9706票を獲得した「プレイ年数に応じて極上確定チケットをプレゼント」だ。まさに運営10年タイトルだからこそできる,価値のある施策となった。詳しい実施時期などは後日ゲーム内で告知されるという

 さて,ここからは参加者もお待ちかねの3つの重大発表に移った。

1.宮城県にあるダムの命名権を獲得! その名も「釣りスタ 南川ダム」
 ダムの命名権を獲得するのは,恐らくソーシャルゲーム史上初の試みであろう。対象は,宮城県黒川群大和町にあるダム。周辺にある「七ツ森湖畔公園」は,県民の憩いの場で秋には芋煮会で賑わうほか,釣りスポットとしても有名とのことだ。

さらに2017年12月より,ゲーム内にて今回のダムをテーマにした「宮城島〜釣りスタダム誕生!〜」が開催決定。詳細は不明だが,宮城県をイメージしたデザインが特徴的だ。なお,実際の「釣りスタ 南川ダム」へ足を運ぶと,ダムカードがもらえるという。今後はゲームとリアルで連携しながらイベントを仕掛けていくようだ
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2.「ウルトラマン」とのコラボが決定!
 これまで釣り★スタは,「銀河鉄道999」「サイボーグ009」など,往年のアニメーション作品とのコラボレーション施策を展開してきたが,遂に大人気ヒーローが登場する。会場では,ラフデザイン段階のコラボ竿や怪獣などを公開。実施時期に関しては,大久保氏いわく「年明けには……」と希望的観測を語った。

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3.新イベント「大怪獣ハンターズ」のゲーム画面を本邦初公開
 大きなイベントという括りでは,深海の登場からじつに2年ぶりとなる新イベント。「大怪獣ハンターズ」では,新たな釣りアイテム「クレーン」を駆使して,暴れる大怪魚を釣り上げていく。

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レバーを叩くごとにダメージ数が変化していく新アクションも搭載。なお,「大怪獣ハンターズ」は個人戦ではなく,チームで競い合うイベントとのこと。まだ開発中ではあるが,そう遠くない未来には実装されるという
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 2時間に及んだ会も,そろそろお開き。最後に高松氏,大久保氏の両プロデューサー陣より,参加者に向けて感謝の気持ちが述べられて締めくくられた。「10周年を迎えて終わりではなく,11年め,12年目めとさらなる体験を提供していきます(高松氏)」,「皆様に支えていただけたからこそ10周年を迎えられました。我々も精進して頑張ってまいります(大久保氏)」。

参加者へのお土産には,「ありが湯(とう)セット」と名付けられた,お風呂で使えるグッズがプレゼントされた。これからますます寒さが厳しくなるなか,参加者にとっては温かく嬉しいお土産となった。もちろん,先ほど紹介した専用かるたも同封
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 イベント終了後には,高松氏と大久保氏へのミニインタビューを実施。今回のイベントに関する感想をはじめ,今後の開発・運営に向けてのメッセージをいただいた。

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4Gamer:
 まずはお疲れ様でした。そして,とても楽しい会でした。終えてみていかがでしたか。

高松亘平氏(以下,高松氏):
 今回のイベントでは,プレイヤーの皆様にきちんと感謝の気持ちをお伝えし,さらにコミュニティの場としても活用できればと考えていました。実際に,とても前向きに楽しんでいただき,嬉しく思いました。また,本来は我々側が感謝を伝えなければいけないのですが,逆にプレイヤーの皆様から様々なご意見や,お礼の言葉までもいただきました。そういう意味では,今回の経験は我々としても多くの気付きを得ることができました。

大久保吉哉氏(以下,大久保氏):
 とても和やかな雰囲気のなかで,プレイヤー様同士で積極的に交流を図っていたのが印象的でした。我々も皆様との距離感が近くなったようにも思えます。

4Gamer:
 私はこうした感謝祭の取材には何度も来ていますが,今回のようにお座敷の宴会場で開催するのは一風変わっていますよね。感謝祭を開催するうえで,何か大切にされたことはありますか。

高松亘平氏(以下,高松氏):
 一番は,釣り★スタらしい感謝の伝え方でした。意外にも釣り★スタは,“和”がキーワードになっているので,世界観に合わせるために今回のようなお座敷での会場を用意しました。また会場の装飾品にもこだわりました。なかでも生け花は,大薗とそのご家族の方が担当しました。もともと彼の実家が生け花の先生とのことなので(笑)。

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4Gamer:
 今回のイベントには多くの方の想いが詰まっているのですね。また,驚いたのは,受付時に参加者へメッセージカードを渡していたことですね。話を聞くところに手書きとのことですが。

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高松氏:
 はい,手書きです。事前に来ていただく方へのメッセージとして,大久保が書かせていただきました。我々も感謝を伝えるうえで,何かしら形に残したいという想いがありました。シンプルに手紙は伝わりやすいかなと考え,今回採用しました。

4Gamer:
 参加者の方もさぞ驚いたと思います。さて,そろそろお時間とのことですので,最後に10周年の振り返り及び今後の展望についてメッセージをお願いします。

高松氏:
 ガラケー時代にリリースし,その後スマートフォンに端末が移り変わっても,ずっと遊び続けているお客様が多くいらっしゃいます。10年という歳月は,ひとりの人生においても大変長いものです。ご自身の環境が変わっていくなか,それでも釣り★スタを選んで遊んでいただけるのは,本当にありがたいことですし,そういうお客様を大切にしていきたいと改めて思いました。今年10年めは「感謝」がキーワードでした。11周年を迎える際には,また新しい体験や喜びをお客様に届けられるようにしていきます。

大久保氏:
 10周年を迎えて,本当にお客様には感謝してもし尽せないほどの思いですが,引き続きお客様に楽しさを提供できるよう運営に邁進していきます。ちなみに,11年めのキーワードは「絆」です。絆にちなんだ新しいイベントや新機能を考えておりますので,ぜひご期待ください。

4Gamer:
 あらためまして10周年おめでとうございます。今後も釣り★スタにおける展開を楽しみにしています。


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