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さまざまなメディアミックスが進行中の位置ゲーム「スタプラ!」発表会の模様をレポート。真白エリス役の山本彩乃さんも登場
本作はすでに発表されているように,位置情報サービスプラットフォーム「コロプラ」上でプレイでき,ゲームを起点に,さまざまなメディアミックス企画が予定されている(関連記事)。本稿では,「スタプラ!」の魅力と今後の展開が明らかになった発表会の模様をお伝えしよう。
「スタプラ!」公式サイト
「スタプラ!」の特徴として長谷部氏は,「東映アニメーションによる完全新作キャラクター」を採用していること,CDリリースやライブなど「各種メディア展開,リアルイベントを実施」すること,そして「コンテンツの著作権をコロプラ,東映アニメーションで共有」することを挙げた。
また,「スタプラ!」のプロジェクトには多くの企業が関わっているのも特徴だ。ゲームの開発/運営はSeedCが担当し,楽曲/イベントには徳間ジャパンコミュニケーションズ,雑誌展開には学研パブリッシングがそれぞれ参加しているという。
こうした,モバイルゲームを一次展開としたオリジナルコンテンツの提供について,長谷部氏は「業界で初めてになるのではないか」と強調した。
鈴木氏によると,すでに発表されているゲーム/CD/ライブ/コミカライズなどの展開のほかにも,さまざまなタイアップが進んでいるらしく,「ゲームにとらわれない斬新な企画」を進めているのだという。
その一例として鈴木氏は,「スタプラ!」のプロモーションビデオが3DCGで制作されていると話し,フィギュアなどの商品化計画(マーチャンダイジング)も視野に入れて,3Dモデルを制作したのだと述べた。
今回のゲーム開発にあたって,コロプラと東映アニメーション側からは「ソーシャルゲームでありながら,キャラクタービジネスの起点になるもの」というオーダーがあったそうだ。難しい注文だが,八鍬氏は実際のゲームの出来について「成功を確信するところまで来た」と自信をみせる。
ゲームの内容について八鍬氏は,従来型のソーシャルゲームと異なり,「パラメータだけではない」「射幸性に依存しすぎない」「コレクションを奪い合わない」という3つのコンセプトを強調。
本作では「衣装」「レッスン」「オーディション」といった要素が中心となっており,中でもオーディションでは,現在地の位置情報を取得することによってオーディションの内容が変化し,各地の特産物にちなんだ“ご当地衣装”がもらえることもあるという。また,位置情報についてはほかにも,プレイヤーの移動距離に応じて,「ロケパワー」というゲーム内ポイントを得られる要素もあるとのこと。
今後予定されているアップデート内容としては,既存の「スターモード」と対をなす「エピソードモード」の存在が明かされた。これはプレイヤーと各ヒロインのストーリーを綴るモードとなっており,東映アニメーションがストーリーの監修を務めている。このストーリーには分岐の要素もあるなど,ソーシャルゲームの中でも,非常に凝った作りとなっているそうだ。
ここで,「スタプラ!」の音楽やイベント展開を担当する徳間ジャパンコミュニケーションズ 制作宣伝本部 執行役員の品川致審氏と,同じく雑誌展開を行っていく学研パブリッシング 第二出版事業部 アニメ出版事業室室長の中路 靖氏が登壇。
品川致審氏 |
中路 靖氏 |
「スタプラ!」の関連CDとしては,6月27日に「感じてマイ☆ソング」のシングルCDのリリースが決定しているが,品川氏はそれに連動したリアルのイベントの実施なども予定しているという。
今後について品川氏は「ゲームの中でアイドルを育成していただいて,それがゲームを飛び出してリアルのアイドルとなる。それがまたゲームの中にフィードバックしていくという,ループを作れればベストではないか」と展望を述べた。
また中路氏は,「アニメディア」「メガミマガジン」「声優アニメディア」といった雑誌で「スタプラ!」関連の展開を進めていくと述べ,「アニメディア」最新号における「スタプラ!」特集ページを実際に紹介。「パッと見て分かるように,非常にキャラクターが魅力的」と,「スタプラ!」の内容を絶賛した。
続いて,「スタプラ!」のテーマ曲である「感じてマイ☆ソング」の,東映アニメーションの制作によるプロモーションビデオが上映された。また,3Dモデルによるダンスの振り付けには,モーションキャプチャーが用いられているらしく,非常にキレのあるダンスが確認できた。
山本さんは最後に,ファンに向けてのメッセージとして「ぜひスタプラ!をプレイしてエリスちゃん,ノエミさん,琴寝ちゃんとバディを組んでいただきたいです。近くに遊びに行くときもちゃんと携帯を持って,おでかけしてぽちぽちポイントを貯めていただき――なんなら,旅行に行く際にも持っていっていただけるといっぱい成長します。ぜひとも3人を素敵なスターに育て上げてくだされば嬉しいので,よろしくお願いします!」と述べた。
発表会の最後には,メディア合同の質疑応答が行われたので,その模様もお届けしよう。
――衣装をいろいろ変えられる要素があるそうですが,衣装以外に髪型なども変えることはできるのでしょうか。
八鍬氏:
現在のところは衣装のみですが,「今後どこを変えようか」という状況です。お客さんとコミュニケーションを取りながら,「変えたいところ」「オリジナリティを出したいところ」をどんどん追加開発していきたいと思っています。現段階では,髪型が変わるフィーチャーはありませんが,開発中にも「(違う髪型を)見たいなあ」という話は出てましたので,今後検討していきたいと思っています。
――「エピソードモード」は“基本無料”とのことですが,ゲーム内課金の要素はあるのでしょうか?
八鍬氏:
ソーシャルゲームによくある単純なガチャを回していただくと,比較的能力の高い衣装が手に入り,ロケパワーがおまけとして付いてきます。
現在の課金対象となっているのは衣装とロケパワーのみですが,今後いろいろな機能などを盛り込んでいきますので,その過程でいろいろなマネタイズができたらと考えています。
――コロプラ,東映アニメーション,それぞれの収益モデルについて教えてください。
長谷部氏:
収益モデルについては,レベニューシェアモデル(利益分配型)がベースとなっています。ただ,ゲーム収益と2次利用による収益のシェアについては,それぞれ料率が違います。具体的な料率の中身についてはお答えできませんが,いわゆるプラットフォーマーのようなイメージをお持ちいただければと思います。
鈴木氏:
そもそも最初の段階での役割分担がありまして,コロプラ様がゲームシステム,SeedC様がゲーム制作,そして私どもがキャラクター設定と宣伝を担当しています。最初の役割がそういう形なので,それに応じたレベニューシェアを今後の事業で展開していきます。
――位置登録が影響する要素としては,「ご当地オーディション」と「ロケパワー」以外に何かあるのでしょうか?
八鍬氏:
現状はその2つのみです。位置登録もなかなか面白い機能ですので,いろいろなところに使うアイデアは浮かぶのですが,ゲームバランスを壊さないように慎重にデザインしていますので(笑)。今後ご期待いただければと思います。
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