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TCG事業初参入となるセガの戦略とは? スターターデッキ発売後のスケジュールも明らかとなった「三国志大戦 トレーディングカードゲーム」完成発表会の模様をレポート
まず最初に,キャラクター・プロデュース部 部長の佐々木絵美氏が登場。同氏は,今後セガとしては,TCGをコアビジネスの1つとして大きく盛り上げていきたいと,その意気込みを語った。また市場には,すでに人気の確立しているTCGが多数存在していることについて言及。それゆえ,本商品を発売するにあたり,TCG市場を徹底的に調査してきたと話した。
また,TCG参入第1弾に三国志大戦を選んだ理由については,同作がアーケードで高い人気を得ていることや,人気イラストレーターがデザインした豊富なキャラクター,さらに,対戦型TCGのルールに適していることなどを挙げた。
キャラクター・プロデュース部 部長の佐々木絵美氏 |
三国志大戦の総合プロデューサー西山泰弘氏 |
次いで西山氏は,三国志大戦TCGは三国志大戦を単純にTCG化しただけの商品ではないとした。アーケード版の要素や,三国志大戦のテイストをいかに融和させていくかということをコンセプトに掲げ,スタッフと質の高い議論を交わしてきたと,商品に対する自信を見せていた。
北岡氏はまず,2012年3月8日にスターターデッキ,同3月29日にブースターパックが発売されることを発表。開発はすでに終了しており,現在は順調に生産が進められているとのことだ。
北岡氏によれば,ルールについては「トレーディングカードゲームのユーザーならば,非常にオーソドックスなスタイルであることが理解できると思う」とのこと。一方,三国志大戦TCGならではの要素としては,メインフェイズでの武将配備,計略カードの使用,無双連撃発動などが好きな順番で選べる点を挙げていた。
相手がどの順番で武将を配備して,どのように攻撃してくるのかは,防御側には一切読めないシステムになっている。そのため,攻撃側が若干有利ではあるものの,短時間で決着がついたり,防御側が相手の戦略を読んでガードしたりなどの,攻防の深い読み合いが楽しめるゲームであると話した。
同じ番号のカードでも,「武将として配備する」「国力として表向きか裏向きに配備する」「無双連撃を使用する為のコストにする」など,3種類の使い方が存在する |
アーケード版「三国志大戦」でおなじみのイラストレーターが多数参加。その数は50名以上にものぼるという。しかもすべて新規描き下ろしというからゴージャス |
さらに,公認大会や全国大会,応援店舗の募集,今後の発売スケジュールなども告知された。発売予定については,上記のスターターデッキおよびブースターパック第1弾の発売に続き,6月末には第2弾ブースターパック,9月にはスターターデッキ(漢),第3弾ブースターパックなどが続くことになっている。詳しくは,今後改めて発表される予定だ。
また,カードゲーム,ソーシャルゲーム,ブラウザゲーム市場が急激に伸びていることについて,「エンターテイメントは,間違いなくコンテンツからコミュニティの時代に変わった」と分析。面白いゲームを作ることは重要だが,それ以上に,コミュニティを作る手助けをすることが重要なのではないかと続けた。
さらに,最近のTCGは中身も見た目も硬派なものが求められていることから,三国志大戦TCGは非常に良い感じであると木谷氏は言う。ブシロードとしても,相性のよさそうなタイトルがあったらぜひコラボしていきたいとコメントし,最後に「世界を股にかけるライバルとして,お互い伸びたところで激突したい」と,木谷氏らしいアグレッシブなコメントで締めくくった。
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