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Acerが放つゲーマー向けAndroidタブレット「Predator 8」レビュー。性能は良好だがゲームの互換性には課題もあり
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印刷2016/02/19 00:00

レビュー

Acerのゲーマー向けAndroidタブレットが持つ性能と互換性を早速チェック

Acer Predator 8

Text by 林 佑樹


Predator 8
メーカー:Acer
問い合わせ先:日本エイサーカスタマーサービスセンター 電話:0570-016868
実勢価格:5万5000円前後(2016年2月19日現在)
Predator,Aspire,Iconia
 Acerの日本法人である日本エイサーは,ゲーマー向けAndroidタブレット「Predator 8」(型番:GT-810)を2016年2月19日に発売する。ゲーマーをターゲットにした数少ないタブレット端末であるうえ,既存の製品では採用事例の少ないIntel製SoC(System-on-a-Chip)「Atom x7-Z8700」を搭載するといった珍しい特徴を備えているので,気になっている読者も多いのではないだろうか。8インチというディスプレイサイズも,タブレットを持ち運んで使いたいと考える人には,ちょうどよさそうだ。
 発売前に製品版相当の試用機をテストできたので,各種ベンチマークテストに加えて,新しいゲームのプレイテストも交えてチェックしてみた。

Predator 8の製品ボックス。外のカバーを外すと,黒地にうっすらとPredatorロゴが見える
Predator,Aspire,Iconia Predator,Aspire,Iconia


四隅にあるスピーカーの存在感が強い


 本稿冒頭で示した写真を見てのとおり,Predator 8のデザインはいかにもゲーマー向け製品といった,外連味に溢れたものだ。角張った形状に金属風のガンメタリックボディ,そしてメタリックな赤色で存在を主張する4つのスピーカーと,ここ最近のスマートフォンやタブレットとは大きく異なるビジュアルをしている。この見た目が響くかどうかが,最初の判断材料となるのではないだろうか。

メーカーロゴの配置から,縦持ち前提のデザインであることが分かる本体正面。四隅にあるスピーカーの存在もあって,いかつい雰囲気だ
Predator,Aspire,Iconia

本体背面。正面とは異なり,背面のデザインは横持ち前提である。金属製パーツを使っているように見えるが,実際はプラスチック部品だ
Predator,Aspire,Iconia

本体上側面。USB 2.0 Micro-B端子とヘッドセット端子,マイク孔がある。横持ち状態で,充電しながらヘッドフォンを使おうとすると,ケーブルが邪魔で持ちにくい
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本体下側面には何もナシ
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本体左側面には,最大容量128GBのmicroSDXCカードまで対応するmicroSDカードスロットを装備
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本体右側面には,[電源/スリープ]ボタンと音量調節ボタンがある。正面や背面の仕上がりに比べると,ボタンの見た目や押し心地は妙に安っぽく感じた
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横持ちで握るときは,下側になるスピーカーが手のひら中央に当たるように持つと,グリップしやすい
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 サイズは128(W)×226(D)×10(H)mmで,重量約346g。重心は,本体のほぼ中央あたりにある。背面の上下が出っ張っているうえに,左右端には軽い傾斜を設けることでグリップしやすい形状になっているのは,ゲーム時のホールド感を重視したものだろう。
 スピーカーは短辺側に少し出っ張っているのだが,これも単なる見栄えだけのデザインではないらしい。スピーカーの角が手のひらの中央にくるようにして持つと,グリップしやすいようになっているのだ。8インチサイズにもなると,指に力を入れて掴んでいないと落としかねないので,この出っ張りを利用してしっかり握れるのはなかなかいい。

両端は写真のように軽い傾斜があり,指で保持しやすくなっている
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特徴のスピーカーは,タブレットとしてはいい音を出す
Predator,Aspire,Iconia
 特徴である4つのスピーカーには,「Predator Quadio」という名前が付いている。縦横どちらで持っても,音声がステレオで再生されるのに加えて,Dolby Laboratoriesのバーチャルサラウンドサウンド技術「Dolby Audio」に対応しており,スピーカーだけでサラウンドサウンド再生が可能なのも注目すべきところだ。
 ただ,実際にサウンドを再生してみると,4つのスピーカーは本体の向きに関係なく,すべて鳴っており,持ち方次第では,スピーカーのうち2つは手でふさがってしまうので,多少だが音がこもってしまう。なかなかいい音を鳴らせるので,スピーカーをふさがない持ち方をするか,机やスタンドに置いて使うようにすれば,実力を発揮させやすい。

 さて,そのサラウンド再生機能だが,ソフトウェア的な処理で音質を変更できるようになっている。どのアプリが慣らすサウンドでも効果があるので,ゲームサウンドの迫力を増すのに役立ち,満足のいく体験ができるだろう。

ステータスパネルにあるボタン(写真赤枠内)を押すことで,サラウンド効果サウンドは簡単に変更できる
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 サラウンドサウンド効果の変更は,Androidのステータスパネルから選択できるようになっていて,「標準」「アルバム」「ムービー」「ゲーム」という4種類のプロファイルを切り替えられるようになっている。ステータスパネルのボタンをタップすると,サラウンドサウンド効果と同時に,液晶パネルの発色傾向もセットで変更される仕組みだ。
 発色とサウンドを個別に設定したいときは,プレインストールのアプリ「MediaMaster」を使うと,各プロファイルの設定を変更できる。ただ,ここで「オーディオ設定」を変えても,スピーカーで再生中の音声に変化があるようには聞こえなかった。ヘルプないし,AcerのWebサイトからダウンロードできる説明書にも具体的な説明がないので,Acerに確認しているが,サラウンドサウンド効果自体のカスタマイズはできないのかもしれない。

MediaMasterというアプリを起動すると,画面右側に4種類のプロファイルを選択するボタンが表示され(左),各ボタンにある歯車アイコンをクリックすると,プロファイルの設定をカスタマイズできるようになる(右)。表示は色温度と彩度を調節できるが,サウンドは3つのプリセットから1つを選ぶだけだった
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 標準を基準として色調の変化をみると,アルバムはやや彩度が上がる設定で,ムービーは,黒レベルの強化,最後のゲームは彩度を大幅に強調といったところか。変化の様子を動画で掲載しておくので,サウンドと発色の変化を確認してみてほしい。



液晶パネルはアスペクト比16:10

鉛筆でもタッチ操作可能


 Predator 8が採用する液晶パネルのサイズは8インチで,解像度1920×1200ドット,アスペクト比16:10のIPS液晶パネルとなっている。計算すると精細度は283ppiだ。
 また,ほかのスマートフォンやタブレットではあまり見かけない特徴として,液晶パネルの色域が,「sRGB」のカバー率で130%という点も挙げられよう。ゲームや画像,動画は,たいていの場合,sRGBをターゲットとして色味を調整しているので,Predator 8の液晶パネルなら,発色を損なうことなく,フルに表示できるという認識でいい。

IPS液晶パネルらしく,視野角も広い。とはいえ,これくらい傾けると,まともに視認できなくなるが
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 Predator 8のタッチパネルは,別売りのスタイラスによる入力にも対応している。スタイラス対応だけならよくあるが,Predator 8では,鉛筆をスタイラスの代替にすることが可能な点が,ユニークな要素といえる。
 ただ,パームリジェクション機能が「ユーザーが指定した範囲のみで機能する」という使いにくいものなのが難点で,手描きでガッツリと書くには慣れが必要になる。また鉛筆の先端だとタッチの取得にやや時間がかかるので,鉛筆でプレイするのは非現実的だと感じた。手書きで軽いメモを取るといった用途には使えるかな,といったところだ。

鉛筆でタッチできるかをテストしてみた(左)。鉛筆の先端は細すぎるのか,認識するまでのラグが目立った。先端を寝かせると,認識速度が少しあがる
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画面左下にある手のひらマーク(赤枠内)をドラッグすると,半透明の領域が表示され,パームリジェクションが有効になる範囲を調整できる。とはいえ,使いやすいとはいえない
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 鉛筆での操作を動画にしてみたので,参考にしてほしい。




ベンチマークテスト結果は良好

連打の認識にはクセもある


 Predator 8のスペックで重要なのは,冒頭でも触れたようにIntel製SoCであるAtom x7-Z8700を採用している点だ。開発コードネーム「Cherry Trail」と呼ばれるこのSoCは,「Airmont」マイクロアーキテクチャに基づくCPUコアを4基搭載しており,定格動作クロックは1.6GHz,最大動作クロックは2.4GHzとなっている。
 また,統合型グラフィック機能(以下,iGPU)としては,Broadwell世代のCoreプロセッサ(関連記事)と同じ,第8世代のIntel製iGPUを統合している点も特徴だ。
 Cherry Trail世代のAtomは,Windowsタブレットでは「Surface 3」などに採用されているものの,Android端末における採用事例がほとんどない。そのため,ゲームにおける性能や互換性に関する情報は少なく,試してみないことには,なんともいえないのが実情だ。

Predator,Aspire,Iconia
 そのほかのスペックも見ておくと,メインメモリ容量は2GBで,内蔵ストレージ容量は32GB。メインメモリはもう少し欲しかったところか。バッテリー容量は4550mAhで,8インチクラスのタブレット端末としては平均的ではある。
 無線通信機能は,IEEE 802.11n(2x2 MIMO)およびBluetooth 4.0対応となっており,IEEE 802.11acやBluetooth 4.1以上が普及した今では,1世代前の装備といった印象を受ける。ただ,無線LAN機能は2x2 MIMO構成によって通信速度を稼ぐことができることもあってか,実際の利用で気になることはあまりなかった。
 なお,搭載OSはAndroid 5.1(Lollipop)だ。Android 6.0(Marshmallow)へアップデートできるかどうかは,今のところ明言されていない。

 といったところを踏まえて,ベンチマークテストを行ってPredator 8とAtom x7-Z8700の実力を検証してみるとしよう。実施するテストは,「3DMark」によるグラフィックス性能検証と,システムモニタリングツール「AIDA64」「CPU X」を使ったCPU動作の確認,「A1 SD Bench」によるメインメモリとストレージのアクセス性能検証,そして連打測定アプリ「ぺしぺしIkina」による連打応答性検証である。
 なお,筆者による普段のテストでは,CPU動作の確認に「CPU-Z」を使っているのだが,Predator 8ではなぜか動作しなかったため,代替としてAIDA64とCPU Xの2本を使い,クロスチェックをした次第だ。

 まずは3DMarkだが,「Ice Storm Unlimited」プリセットの総合スコアは「24817」となった。これは,Surface 3の「24453」とほぼ同じスコアである。OSは異なるものの,iGPUの性能はしっかりと引き出せていると見ていいだろう。
 また,テスト中におけるCPUクロックの変動や動作温度をグラフ化した「Monitoring data」(※GPUクロックは記録されない)を見ると,CPU動作クロックは,「Graphics test 1/2」で定格動作クロックよりやや低い程度,「Physics test」では最大動作クロックの2.4GHzに達していた。測定結果の詳細項目でフレームレートを確認すると,「Graphics test 1」で181.5fps,「Graphics test 2」だと91.1fpsに達しているので,ともに良好な結果といえそうだ。なお,温度は36〜38℃あたりでフラットとなっているが,これは温度センサーの値を正しく取得できていないためと思われる。

Predator 8における3DMark Ice Storm UnlimitedのMonitoring dataグラフ(左)と,テストの細目(右)
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 AIDA64とCPU Xで,アプリのインストール中やベンチマーク終了直後の動作状況を見てみたところ,CPUコアはおおむね,480MHz〜2.4GHzの間で動作していたようで,480MHzと720MHz,1.44GHz,2.4GHzで動作していたのが確認できた。なお,すべてのコアがバラバラに変動するのではなく,2コア単位で制御されている様子も見てとれる。これは,Airmontマイクロアーキテクチャが,2基のCPUコアで1基のユニットを構成するという構造であるためだ(関連記事)。

AIDA64(左)およびCPU X(右)でCPUの動作状態を表示してみた。アイドル時の動作クロックは480MHzまで下がる。また,CPU Xを見ると,2コア単位で動作クロックが変動している様子も確認できた
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 A1 SD Benchの結果も見ていこう。内蔵ストレージの性能を測る「Internal memory」のスコアは,読み出し(Read)が114.67MB/sで,書き込み(Write)が69.65MB/sとなった。スコア的にはミドルクラスのスマートフォン並みといったところなので,読み出し速度に不満を感じることはないだろう。ただ,書き込みはやや遅めで,実際に使っていると,アプリのインストールが遅いなと感じたこともあった。逆にいえば,インストール時くらいしか遅さを感じることはないともいえるが。
 なお,メインメモリ性能を測る「RAM」のスコアは5462.70MB/sと,ハイエンドクラスのスマートフォンを上回るものとなった。

A1 SD Benchの結果(左)。「USB Drive」なる,これまでに見たことのない項目が表示されていたが,計測しようとしても右写真のようなエラーが表示されてしまい,計測できなかった
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ぺしぺしIkinaの結果。タブレットとしては好成績となった
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 ぺしぺしIkinaによる連打応答性は,連打回数が93〜96になるように連打して,結果は「82」。近年のタブレットとしては,最も優れた結果になった。最初の飽和は,21タップめに少し長くあり,以後,43,62,71タップめに短い飽和を確認している。

 ただ,気になったのは,計測時の連打速度だと問題はないのだが,ウォーミングアップで遅めに叩いていたとき(※70〜73になるくらい),取得が不安定になって,10タップめで長い飽和が起きたことだ。不思議なのは,1〜7タップめまでは,70〜73になるくらいのペースで連打し,8タップめ以降は93〜96のペースにスピードアップしたところ,10タップめの飽和が起きなかったことである。
 リズムアクションゲームの場合,高難度になるとタップの連打になるのが常なので,この現象は軽視できない。Predator 8では,タップの取得でこういう挙動をすることがあると覚えておき,直面したら連打速度アップで回避できる可能性があることを思い出してほしい。

背面のロゴ周辺が最も熱くなるが,熱いというよりはぬるいぐらいで,気になることはまずないだろう
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 発熱とバッテリー消費についても,簡単に触れておこう。
 ベンチマークテストで負荷をかけた状態でも,背面の手で触れる部分には,極端に熱を持つ部分はなかった。背面にあるロゴ周辺が最も高温になるのだが,指が届きにくい部分なので,気にする必要はない。
 プレイ中には,温度が上昇したことによるサーマルスロットリングが発生することもなく,安定して動作し続けていた。ゲームを連続してプレイする人にとっては,歓迎できる要素となるだろう。

 問題はバッテリー消費が激しいことである。輝度80〜100%の状態で,上述したベンチマークテストや,後述するゲームのプレイテストをしていたのだが,約3時間でバッテリー残量は,91%から31%にまで減っていた。2015年のスマートフォンの感覚からすると,駆動時間はかなり短いとしかいえない。付属のUSB充電器で充電しながらプレイしている場合,バッテリー残量はゆっくりとしか回復しない点も,Predator 8を使ううえでは意識する必要がある。

Androidの標準機能で,バッテリーの消費グラフを表示したところ。3時間程度で60%ほど減った。テスト中は見やすさを優先してバックライトの輝度(※設定名は「明るさのレベル」)を80〜100%としていたが,画面の輝度を下げれば,もう少し消費を抑制できたかもしれない
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Predator 8が搭載するAndroid 5.1は,Acerによるカスタマイズはあまり加えられていない。それでも,いくつか目を惹く独自機能がある。その1つ「EZ Snap」(左)は,3本指ジェスチャーでスクリーンショットを取れるという機能だ。ただ,ゲームによっては,プレイの操作をスクリーンショット操作と誤認識される可能性があるので,無効化にしたほうがいいかもしれない。もう1つの「EX Tasking」(右)は,2つのアプリを同時表示できるマルチウインドウ機能である。ただ,対応するアプリは限定されているので,ゲームをしつながらWebブラウジングはまず無理だ
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肝心のゲームでは気になる結果も

表示が怪しくなるタイトルがあり


 それではお待ちかねのゲームによる動作検証を行っていこう。まずは,定番となったアイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ」(以下,デレステ)の検証からだ。

 チュートリアルを動作させてみたところ,画面の切り替えやデータのダウンロード,インストールはとても快適だった。通信関係が快適なのは,無線LAN機能がIEEE 802.11n止まりとはいえ,2x2 MIMOによってスピードを稼げている効果によるものだろうか。

チュートリアルでの判定は「2D軽量」
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 一方で,チュートリアルでの判定は「2D軽量」と,かなり低めの判定となった。Intel製SoC「Atom Z3590」を搭載する「ZenFone Zoom」でも,チュートリアルでは「3D軽量」と判定されたにも関わらず,「3D標準」でプレイして大きな問題がなかったことがあったので,どうもデレステは,Intel製SoCのスペックを低めに判定する傾向があるようだ。

 というわけで,実際のプレイは「3D標準」で行ったのだが,レンダリング解像度が低いのか,映像にジャギーがかなり目立つ。動作自体はとても快適であったし,連打の認識にも問題なかったので,ここが残念だ。あくまでも,動作から見た推測なのだが,Predator 8側のiGPUやグラフィックスドライバに起因する問題というよりも,デレステ側がiGPUにうまく対応できていないように思えた。
 なお,「2D標準」「2D軽量」でのプレイの場合,映像が少しぼやけた感じになるものの,気になるほどではない。

「3D標準」の画面はこんな感じ。ジャギーがかなり目立つ
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 プレイ中の様子とMVの再生をそれぞれ動画で撮影してみたので,実際の表示や動きの滑らかさを確認してほしい。



 ジャギーが目立つ点は残念であるものの,連続プレイ時に起こりがちなサーマルスロットリングによる性能の低下は起こらず,スピーカーによるサウンドも良好で,プレイは十分に楽しめた。性能自体に問題は感じなかったので,ジャギーの問題が解消されれば,デレステ用のタブレットとして魅力的な端末になる可能性はある。

 次にテストしようとしたゲームは,「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル」(以下,スクフェス)である。UIの構成が,画面サイズの小さなスマートフォンよりも,大きめのタブレットのほうがやりやすいと,以前から思っていたからだ。
 ところが,スクフェスをPredator 8で起動したところ,以下に掲載した写真のように,ゲーム画面の周囲に大きな黒枠が付いた状態でしか表示できないという現象に出くわした。先に掲載したデレステの写真と見比べると,狭い範囲にしか表示されていないのが分かるはずだ。よって,今回はスクフェスでの検証を見送ることにしている。

Predator 8でスクフェスを実行してみたが,中途半端な位置に表示されたうえ,ゲーム画面の周囲に黒枠が付いた状態になってしまう。スケーリングが正常に機能していないようだが,原因がアプリ側にあるのか,Predator 8側にあるのかは分からない
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 国内で販売されているAndroidのスマートフォンやタブレットで,解像度1920×1200ドット,アスペクト比16:10という液晶パネルを備えた製品は,まずない。登場したばかりの製品ということもあって,ゲーム側がPredator 8の解像度やアスペクト比に対応していないのだろうか。同様の現象は,ほかの国産ゲームタイトルでも発生する可能性もありそうだ。普段使いには問題なさそうだが,この点は,ゲーム用タブレットとしてPredator 8を選ぶときの懸念材料になりかねない。

 では,海外のゲームタイトルではどうなるだろう。今回は,「World of Tanks Blitz」(以下,WoT Blitz)をテストしてみた。デレステ同様,高いグラフィックス性能を要求するので,端末を選ぶタイトルである。このゲームは,ダウンロードすべきファイルサイズが巨大であるため,新製品発表会でのテストには使えなかったのだが,今回は十分時間もあるのでテストできたという次第だ。

 残念な結果に終わったスクフェスとは異なり,WoT Blitzはきちんと全画面で表示できる。また,デレステのようにジャギーが出ることもない。表示設定を最も高くしても,フレームレートは30fpsをキープしていたし,プレイ中にもたつきを感じることもなく,移動や精密砲撃への切り替えもスムーズだ。5回連続プレイしても,サーマルスロットリングらしい挙動も起こらないといった具合でいうことなし。Predator 8が,WoT Blitzを快適に遊べる性能を有することがよく分かった。

WoT Blitzは表示に問題なく,さらに動作も快適だった
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グラフィックの設定を最低レベルにした場合は(左),40fps以上をキープ(右)
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グラフィックの設定を「高」にした場合でも(左),30fpsをキープしていた(右)。プレイに問題はないだろう
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「HDサウンド」をオンにすると,動きがもっさりしてしまう。オフにしておこう
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 唯一,WoT Blitzでネックとなったのは,ゲーム側の「HDサウンド」だ。これをオンにすると,ゲーム全体がもっさりした挙動になってしまうことに気付いた。Predator 8でこのゲームをプレイするときは,この設定をオフにしておくことを推奨する。そもそも,Predator 8は優秀なスピーカーを内蔵しているので,わざわざゲーム側で負荷のかかるサウンド設定を選ぶ必要もない。

ゲーマー向けとして十分な機能と性能を有する

国産タイトルの互換性と価格がネックか


 それではまとめてみよう。今までゲーマー向けタブレットといえば,とくに性能の観点から,「SHIELD Tablet」が選択肢の筆頭にくるという印象があった。そこに登場したPredator 8は,十分に高性能なSoCを搭載しているうえに,4つのスピーカーでサウンドも良好と,ゲームで遊べるタブレットに仕上がっていると感じた。バッテリーの減りが速い点は気になるものの,SHIELD Tabletも似たようなものなので,現時点では高性能タブレットの宿命といったところか。

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 問題は,デレステやスクフェスで表面化したように,国産タイトルの表示に不安であることだ。必ず問題が出るわけではなく,ゲーム側での対応が進めば問題が解消される可能性もあるので,プレイしたいタイトルが正しく表示されるのか,情報を集めて判断する必要がある。とりあえず,デレステとスクフェスプレイヤーの諸氏は,ゲーム側の対応を期待しよう。

 もう1つ,ネックとなりそうなのが,Androidタブレットしては価格が高めであることだ。販売再開で名称が変わった「SHIELD Tablet K1」なら,4万円前後の実勢価格(※2016年2月19日現在)で買えることを考えると,割高感はある。ただ,8インチサイズのタブレット端末というのは,PCの横に置いたり,持ち歩いて使ったりするのにも適当なサイズなので,生活の中で出番が多くなりそうであるなら,決して割高というわけでもない。
 「タブレットでゲームを満喫してみたい」という人であれば,Predator 8は候補に挙げる価値があるだろう。実機に触れる機会があれば,実際に試してみてほしいと思う。

●Predator 8 GT-810の主なスペック
  • メーカー:Acer
  • OS:Android 5.1(Lollipop)
  • ディスプレイパネル:8インチ液晶,解像度1920×1200ドット
  • プロセッサ:Atom x7-Z8700(4 CPUコア,最大CPU動作クロック2.4GHz)
  • GPU:HD Graphics
  • メインメモリ容量:2GB
  • ストレージ:内蔵(容量32GB)+microSDXC(最大128GB)
  • アウトカメラ:有効画素数約500万画素
  • インカメラ:有効画素数約200万画素
  • バッテリー容量:4550mAh
  • 無線LAN対応:IEEE 802.11a/n
  • Bluetooth対応:4.0
  • 本体サイズ:218(W)×127(D)×12.7(H)mm
  • 本体重量:約350g

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Predator 8 製品情報ページ


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