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「Binary Domain」,各種設定資料の第2弾が公開。細かく作り込まれた世界観がゲームをよりドラマティックなものに
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印刷2011/05/27 10:00

ニュース

「Binary Domain」,各種設定資料の第2弾が公開。細かく作り込まれた世界観がゲームをよりドラマティックなものに

 現在,セガが開発を進めている注目作「Binary Domain」PlayStation 3/Xbox 360)で,先週に続き,ゲームの舞台背景を説明する各種資料が公開されているので,紹介しよう。

 本作は,2080年の東京を舞台とする“ドラマティックアクション”。公式サイトに掲載されている名越稔洋氏のコメントにもあるように,「命」をテーマとする,ドラマ性とゲーム性が高度に融合した作品を目指して開発されているという(関連記事)。

コンセプトアート
画像集#002のサムネイル/「Binary Domain」,各種設定資料の第2弾が公開。細かく作り込まれた世界観がゲームをよりドラマティックなものに


 そんな本作の舞台背景はなかなか複雑だ。ゲームをより深く楽しめるよう,「上層都市」に住む上流階級と,その下層に住む貧困層との対立関係や,ロボット産業の変遷,そしてロボット工学の天才,天田洋二博士がどんな人間かをしっかり押さえておきたい。

画像集#004のサムネイル/「Binary Domain」,各種設定資料の第2弾が公開。細かく作り込まれた世界観がゲームをよりドラマティックなものに
 前回お伝えしたように,21世紀の地球では,温暖化による海面上昇から人類を守るべく建設された上層都市に住む上流階級と,その下層に住む貧困層への二極化が進み,それに伴い治安が悪化していった。
 そもそも,この上層都市の建設作業を担ったのがロボットであり,そのおかげでロボット産業は急速に発展を遂げることになる。
 なかでも,天田博士が設立したロボットメーカーAMADAは,この上層都市の建設プロジェクトにも参入し,ロボット産業のリーディングカンパニーに上りつめた。

画像集#007のサムネイル/「Binary Domain」,各種設定資料の第2弾が公開。細かく作り込まれた世界観がゲームをよりドラマティックなものに


 しかし,アメリカのデトロイトに拠点を置くロボットメーカー,ベルゲンの登場によって,ロボット産業の勢力図は大きく様変わりする。というのも,ベルゲンはAMADAからロボット用のOSを盗み,自分達のものとしてしまったからだ。
 やがて,このOSをめぐる裁判にも敗れたAMADAは,ベルゲンにトップの座を譲ることになる。2080年,ベルゲンはロボット産業のシェア95%を獲得し,「ロボット・タイクーン」と呼ばれる巨大企業となっている。

画像集#008のサムネイル/「Binary Domain」,各種設定資料の第2弾が公開。細かく作り込まれた世界観がゲームをよりドラマティックなものに


 そして,ロボット産業の発展は,戦争のあり方すら変えてしまった。人間にそっくりの「人近似ロボット」が作り出されたことで,これらを用いての潜入工作や,かく乱戦術が発展していったからだ。
 やがて,テロ組織などが人近似ロボットを用い,大量の犠牲者を出す事件を次々と起こすようになる。軍事目的のロボット利用を危惧する国際世論を背景に,150の国が「ニュージュネーブ協定」(軍事ロボット制限及び高次機能を有する人近似ロボット禁止条約)への調印を行った。

 ところで,トップの座をベルゲンに奪われてから,天田博士はどうしていたのだろうか。裁判に敗れてからというもの,彼は公の場に姿を見せなくなってしまった。そして2080年には,上記のニュージュネーブ協定の第21条(ジュネーブ・コード)に違反しているとの疑いがかけられているという。

 ……とまあ,今回公開された資料を元に,本作の舞台設定や,その背景にある歴史を要約してみたわけだが,これだけ見ても,かなりしっかりと作り込まれていることが分かる。

 今回はこのほかにも,「IRTA」(International Robot Technology Agency=国際ロボット技術機構)という組織や,その下で特殊任務にあたる部隊「ラストクルー」,そしてラストクルーのメンバーで,本作の中心的キャラと見られるダン(CV:山寺宏一さん)とボウ(CV:岩崎征実さん)の二人に関する情報も公開されている。

(左から)ダン,ボウ
画像集#010のサムネイル/「Binary Domain」,各種設定資料の第2弾が公開。細かく作り込まれた世界観がゲームをよりドラマティックなものに


画像集#009のサムネイル/「Binary Domain」,各種設定資料の第2弾が公開。細かく作り込まれた世界観がゲームをよりドラマティックなものに
 IRTAは,ニュージュネーブ協定の加盟国が,協定を遵守しているか監視するための組織であり,ラストクルーは,その査察任務を担当する部隊だ。
 公式サイトの「ストーリー」コーナーで本作のエピローグが紹介されているのだが,その中では,禁止されている人近似ロボット開発の容疑がかけられた天田博士の身柄を拘束すべく,ダンとボウが日本に密入国し,監視ロボットと戦う様子が描かれている。

 舞台背景について知れば知るほど,本作に対する期待感が高まっていくという人は多いはず。4Gamerでは,今後も新情報が入り次第お伝えするので楽しみにしてほしい。

「Binary Domain」公式サイト


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●ロボット産業

21世紀はじめから深刻度を増していった海面上昇により、かつて人口集積地であった海岸線を中心に、人類は上層都市の建設に着工。
過酷な環境での労働を余儀なくされるこの大事業に、多種多様なロボットが大量に開発されることとなった。
上層都市建設に自らの生存を賭けた人類は多くの予算資材をロボットに投入し、そのためロボット産業は急速に発展。2030年には、新世界建設に欠くことの出来ない基幹産業となったのである。
世界各国で熾烈な開発競争が行われ、21世紀はまさにロボットの時代となった。

ロボット産業発展の主要因は、もちろん上層都市建設のための労働需要であったが、やがて広範囲な分野に波及し、露天掘り掘削用の巨大な重機ロボットから特殊素材を大量生産するナノサイズ・ロボットの製作まで産業規模は拡大する。
家庭用ロボットはそれまでにも開発が試みられてきたが、こうしたロボット技術全体の発達の恩恵にあずかって開発競争が激化していった。
アニメや漫画の影響からか、特に日本では人型ロボット開発の情熱が高く、家事補助として家庭用人型ロボットが早くから普及する。これが世界の富裕層にも受け入れられ、人型ロボットが世界のロボット・スタンダードとなるキッカケを作ったと言われるようになる。

軍事面でのロボット運用は早い段階で研究開発が始まり、既存兵器のロボティクス化だけではなく、人間の兵士から人型戦闘ロボットの転換が図られた。しかし、人近似ロボットによる戦術で戦争の長期化泥沼化が強まり、アンダーグラウンドに流出した技術でテロが活発化されたことからロボット技術規制の声も上がり始めることとなる。


●AMADA社

画像集#005のサムネイル/「Binary Domain」,各種設定資料の第2弾が公開。細かく作り込まれた世界観がゲームをよりドラマティックなものに
天田洋二という天才の創設したAMADA社は世界に先駆けてヒト型ロボットの開発を進め、次々に優れた新製品を世に送り出した。国際的にも注目を浴び、その資金力からニューオーダーズを援助。その後、上層都市プロジェクトに参入し、さらに巨額の収益を上げた。
2039年にアメリカのベルゲン社に法廷闘争で敗れて以降、社長である天田洋二は公の場から姿を消している。


●初期型ロボット

AMADA社製2047年モデル。初の本格的な家庭補助用ロボットで、生活環境に適応しながら人間の命令通りに動くという、一見簡単に見えながら非常に困難な作業をこなせる製品で、AMADA社を支えるヒット商品となった。

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●ベルゲン社

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アメリカ合衆国ミシガン州デトロイトを本拠地とし、世界市場のシェア95%を独占するロボット製造会社。CEOであるアレクサンダー・ベルゲンとその一族による経営が続いており、政界や財界に絶大な影響力を有している。その経営方針は一企業だけではなく、アメリカの国益そのものと絡み合っているとまで言われている。
21世紀の「ロボット・タイクーン」と呼ばれ、巧みな会社経営でカルテル認定を避けながら、世界シェアで一人勝ちといえる成功をおさめ続けている。

※タイクーンは英語で「実力者」や「大物」を意味。


●IRTAとラストクルー

IRTA(国際ロボット技術機構)は、人近似ロボットの開発を禁じた条約・ジュネーブコードを締結国が遵守状況を査察ため、2040年に設立された国連傘下の国際機関。
ジュネーブコード違反を監視する世界的なネットワークを持ち、ジュネーブ本部の一般職員や査察官の他に、極秘の潜入査察部隊「ラストクルー」を擁している。
100名を越えるラストクルーのメンバーは世界各地に展開し、いずれも特殊部隊や諜報機関出身という経歴の持ち主である。
IRTAの査察チームは多国籍で編成されるが、これは情報漏えいの相互監視と特定の国に技術情報が偏らないためであり、ラストクルーの部隊編成もこれと同様に作戦ごとに行われ多国籍の隊員が選抜される。

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画像集#015のサムネイル/「Binary Domain」,各種設定資料の第2弾が公開。細かく作り込まれた世界観がゲームをよりドラマティックなものに
ダン・マーシャル 33歳・男・米国人(CV:山寺宏一)
アメリカ・ネブラスカ州出身。
母子家庭であり、苦しい経済状況から抜け出すために18歳でアメリカ陸軍に入隊。
逆境を楽しもうという生来の気質が幸いしてか、特殊部隊員として頭角を現し、生還者(サバイバー)の呼び名を得る。
やがてIRTAの誘いを受け、ラストクルーのメンバーとなるために退役。
他国への潜入査察という危険な工作を幾度もこなし、本名を知らなくてもサバイバーという異名はIRTA内でよく知れ渡っている。
ラストクルー在隊は4年。階級は一等軍曹。


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画像集#019のサムネイル/「Binary Domain」,各種設定資料の第2弾が公開。細かく作り込まれた世界観がゲームをよりドラマティックなものに
ロイ・ボーテン(通称ビッグ・ボウ) 36歳・男・米国人(CV:岩崎征実)
マサチューセッツ州出身。小さなロボット工場で働く父を持つが、経済的には厳しい少年時代をすごす。
学校の勉強は好きではないが、フットボールをやりたいために高校に進学。
その後、屈強な身体を活かしたいと考えて、高校卒業後に陸軍に志願入隊。
軍隊内では強面を自己演出しているが、ふと見かける動物や子供にはつい頬を緩めてしまう。
その性格から同性に人気はあるが異性にはモテない。
ラストクルー在隊はダンと同じく4年。一等軍曹。


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