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「スペシャルフォース2」日中韓によるエキシビションマッチのレポートを掲載。「次元の違う」強さだった韓国を相手に,日本はリベンジを果たせたか
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「スペシャルフォース2」はこれから
「スペシャルフォース2.1」と言うべき内容へと進化する
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| 「スペシャルフォース2」プロデューサー 佐野 亘氏 |
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佐野氏いわく,これからの「スペシャルフォース2」は「スペシャルフォース2.1」とでも言うべき内容へと進化していくとのことだ。もちろんゲームタイトルが変更されるという意味ではなく,「2.1」という言葉で新たな心構えを表現したわけである。
そして新要素として紹介されたのが,2014年1月には実装されるという「スピードブーツ」だ。これはゲーム内の通貨「SP」を消費して購入できるアイテムで,プレイヤーキャラクターの移動速度をアップする効果がある。また,スピードブーツの実装により,「サブマシンガンといった軽量兵器の優位性向上」などを見込んでいるという。
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続いて紹介されたのは,武器のバランス調整に関する内容だ。先日,公式サイトで行われた「【重要】武器バランス調整に関する緊急アンケート」が記憶に新しいところで,本作における武器のバランスには,多くのプレイヤーから意見が寄せられているという。緊急アンケートは,それを踏まえて,すでに韓国では踏み切っているバランスの改善を日本でも実施することに賛成か否かというものだ。
佐野氏によれば,アンケート回答者の約70%が「賛成」と答えたため,日本でも以下のとおり,バランスの改善を行うとのこと。なお,韓国では同様の改善で成果を上げているそうだ。
●「AK103」のダメージが増加
●マシンガンの有効射程距離を延長,距離によるダメージ減衰を緩和
●サブマシンガンやショットガンの有効射程を延長
●「SIG551」「K2」の両方の性能を見直し,ヘッドショットには,より正確に狙いをつけることが必要となる。また,「SIG551」は遠距離でダメージが減少
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これらバランスの改善は2014年1月〜2月にかけて段階的に実施されていくそうだ。なお,SIG551とK2はいわゆる“下方修正”になっているが,佐野氏は「精度が高く,反動が小さいため,サイトを覗かなくても簡単にヘッドショットを決められた」とそうなった経緯を説明していた。来場者の反応は良かった様子で,場内からは拍手も起こっていた。
さらに,「ゴーストタウン」「ブラックホークダウン(仮名)」という新マップ2つの追加も合わせて発表された。
ゴーストタウンは,佐野氏いわく「ちょっとウェスタン風」の爆破マップとのこと。炭鉱のような洞窟も特徴になりそうだ。実装は1月が予定されている。
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ブラックホークダウン(仮名)は,崩れたビルが建ち並ぶ市街地というチームデスマッチ用マップだ。こちらは正式名称,実装時期が共に未定。
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日本,中国,韓国が熱戦を繰り広げた
「SPECIAL EXHIBITION MATCH 2013 ASIA」
「SPECIAL EXHIBITION MATCH 2013 ASIA」は,日本と中国,韓国から出場した各国の代表クランがぶつかり合うトーナメント方式の大会だ。
日本からは「AX-Fivestars」「Rylaiz」「STRIFE」の3クランが代表候補として出場した。いずれも,「Hi-Speed Tournament -NewGeneration-」/「SUPER LEAGUE 2nd Season GRAND FINAL」/「Hi-Speed Tournament -CLASSIC-」で優勝し,今大会への出場権を勝ち取った強豪達である。この3者の中から勝ち上がったクランが,今大会で日本代表クランとなる。
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韓国を代表するクランとして出場したのは,日韓戦「SPECIAL EXHIBITION MATCH 2012」の出場者を擁し,現韓国最強チームという「Lunatic-hai」。そして中国からは,新旧のスタープレイヤーで構成されているという「NEW4」が代表クランとして出場した。本稿では,大会で繰り広げられた数々の試合の中から注目の対戦カードをピックアップして紹介しよう。
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試合形式は,前後半各5ラウンドの6本先取による3セットマッチだ。対戦マップは,「デザートキャンプ」(爆破),「工事現場」(脱出),「バイオ研究所」(奪取),「ピースホーク」(爆破),「衛星」(爆破)の5種類から指定できる。攻撃側が爆弾を仕掛ける爆破,ヘリを呼んで所定の位置から逃げる脱出,目標物を奪い取る奪取と,マップによって勝利条件が異なってくるという,スペシャルフォース2ならではの大会だ。
![]() 司会のハンゲ太郎氏 |
![]() 解説のYamatoN氏(左),実況のOooda氏(右) |
第1試合のAX-Fivestars対STRIFE。1回戦めのマップは,STRIFEが勝利を収める。巻き返したいAX-Fivestarsは,得意とするバイオ研究所(奪取)を選択したが,AX-Fivestarsの攻め方を徹底的に研究したというSTRIFEは,相手の得意マップという不利を跳ね返して続けて勝利をつかんだ。
![]() STRIFE |
![]() AX-Fivestars |
第2試合のSTRIFE対Rylaiz。Rylaizは,精密なエイムで撃ち合いを制して勝ちに持っていくという,個人の技量が高いチームだ。1回戦めのマップ,デザートキャンプでは,Rylaizが暴れて優位に立つものの,STRIFEがこれに食い下がる形で勝利した。
2回戦めのマップとなったバイオ研究所でも,もつれた勝負となった。両チーム1人ずつ生き残り,勝負は一騎打ちで決まるという状況になりながら,SylFy選手(Rylaiz)に対し,StanSmith選手(STRIFE)は一騎打ち前に視点を上下させて“一礼する”という品格さ(?)を示しつつ,勝利した。STRIFEが日本代表クランに決まった。
![]() STRIFE |
![]() Rylaiz |
■韓国代表のLunatic-haiが「次元の違う」強さ
韓国代表クランのLunatic-haiと中国代表クランのNEW4による試合では,Lunatic-haiが圧倒的な実力を見せつける形となった。というのも,試合開始後,たったの約20秒で1人も欠けることなくNEW4を全滅させたのである。これを皮切りとしたように,この試合では一つのラウンドも落とすことなく勝利した。
Lunatic-haiでなかでも活躍が目立ったのは,Jung young su選手だ。本来であれば,待ち構えて撃つのがセオリーとなるスナイパーライフルを,ガンガン前に出て相手を撃ち倒していくという“型破り”な使い方。それに加えて,NEW4のSUMMAN1G選手が操作するキャラクターの背後を取り,トマホーク(近接武器)を振り下ろして一撃で仕留めるプレイを披露し,あんまりな実力差にギャラリーが騒然とするほどだった。
![]() NEW4 |
![]() Lunatic-hai |
日本と韓国が激突した決勝戦
誰が見ても「強い」Lunatic-haiにどう挑むのか
日本代表のSTRIFE,韓国代表のLunatic-haiが激突した決勝戦。
昨年のリベンジを果たしたいSTRIFEと,先の戦いで「次元が違う」強さだったLunatic-haiのどちらが勝つのか。勝敗の行方がまったく読めないなかで,対決が始まった。
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1回戦めのマップは,Lunatic-haiがバイオ研究所を選んだ。Lunatic-haiにとってはプロリーグの試合で慣れたマップなだけあり,1回戦めは彼らが有利だと思われた。
しかし,STRIFEは大胆な立ち回りで,撃ち合いになれば,両チームの残り人数がほぼ同時に減っていくという,“互角”の展開に見えた。これをきっかけに,Lunatic-haiの雰囲気はガラりと変わり,大声で仲間とコンタクトを取るようになる。まるでSTRIFEの実力を認識し直したというような変貌ぶりだったが,STRIFEは一歩も引かずに,1回戦めの勝敗の行方は最終ラウンドにまでもつれ込んだ。そして激しい撃ち合いをギリギリで制したSTRIFEが勝利し,1回戦めの白星をつかんだ。
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強豪の韓国代表クランが選んだマップでポイントを先取できた意味は大きい。このまま勝負を決めたいSTRIFEだが,Lunatic-haiはそう簡単に勝利を譲らなかった。結果はイーブンとなる。
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3回戦めのマップ選択権は,2回戦めを落としたSTRIFEが持つことになった。彼らが選んだのは,韓国のプロリーグで使われていないマップ,デザートキャンプだ。
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初めのラウンドで勝利を重ねていったのはLunatic-haiだったが,STRIFEのStanSmith選手とでぶにぃ選手が巧みな連携を発揮し,中盤から連勝,6対3でSTRIFEが念願のリベンジを果たす形で優勝をつかみ取った。その瞬間,ギャラリーが喜びの声で一斉に沸き立ったのも印象的だ。
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エキシビションマッチとはいえ,昨年と同じクランが日本代表となり,強豪である韓国に勝利したわけだ。しかし,日本が昨年の雪辱を果たしたのと同様に,韓国も来年の日韓戦に向けて牙を研いでくるに違いない。来年に笑うのは果たして日本なのか,韓国なのか。それとも,まったく別の国なのか。新たな戦いを予感させるイベントでもあった。
●試合結果
優勝:STRIFE(日本)
準優勝:Lunatic-hai(韓国)
第3位:Rylaiz(日本)
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「スペシャルフォース2」公式サイト
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