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印刷2010/11/06 13:43

イベント

「星霜鋼機ストラニア」「まもるクンは呪われてしまった!」の開発秘話を披露! グレフ主催のトークライブ「『週刊グレフ通信』in ロフトプラスワン!」レポート

 11月5日,グレフは「『週刊グレフ通信』in ロフトプラスワン! グレフ新製品発表会スペシャル」を東京都内の新宿ロフトプラスワンで開催した。このイベントは,10月28日に発表された同社のXbox 360向けロボットアクションシューティング「星霜鋼機ストラニア」(以下,「ストラニア」)の紹介を中心に,関係者達が開発秘話など繰り広げるトークライブ。本記事では,その内容をレポートしていこう。

左からグレフ 代表取締役 丸山博幸氏,エンターブレイン「月刊ファミ通 Xbox360」編集長 松井宗達氏,エンターブレイン「月刊アルカディア」副編集長 霜田和人氏,ガルチ 代表取締役 茶谷 修氏,与猶啓至氏
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実機デモプレイやサウンド制作が披露された
「星霜鋼機ストラニア」コーナー


 イベントの冒頭では,グレフの代表取締役である丸山博幸氏が,「ストラニア」が2Dスクロール型シューティングゲームであることや,Xbox LIVE アーケードにて2011年初頭に配信開始予定であることを,あらためて紹介した。「久々のメカシューティングなので,好き放題やらせてもらった」と,丸山氏は思い入れを述べた。

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 続いて,丸山氏自ら開発中のバージョンで実機デモを披露し,まずはタイトル画面とエンディングに主人公らしきキャラクターが表示されることに言及。「ゲーム中には一切出てこないが,かなりハードな設定を持っている」と述べ,80年代の2Dシューティングゲームによく採用されていた懐かしい手法であると説明し,会場に集まった往年のゲーマー達を笑わせた。なお,キャラクターデザインは同社のアーケードゲーム「アンダーディフィート」でも起用した山本七式氏とのこと。
 また実際のゲームプレイに関しては「覚えてしまうと結構簡単」「攻略法を見つけるとアッサリ」と述べ,「ストラニア」が80年代の2Dシューティングゲームのようなレベルデザインとなっていることをアピールした。

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 続いて「ストラニア」のサウンドを担当した与猶啓至氏が登壇し,丸山氏とトークを繰り広げた。丸山氏によると,「ストラニア」は最初に披露したプロモーションムービーの反響が,海外を含めて非常に良かったとのことだが,与猶氏はここで使われた曲を作るのに非常に苦労したという。というのも,実はこの曲はゲームの6面で使われる──すなわちゲームのクライマックス直前で,非常に盛り上がる内容にしなければならなかったからだ。与猶氏は何パターンもの曲を作ったが,その都度,丸山氏に「単に画面や世界観に合っているだけではダメ」と指摘されたという。

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 とはいえ,そうした力の入ったやり取りの結果,「ストラニア」の曲は極めて満足のいく仕上がりになったと,与猶氏と丸山氏は述べる。また「ストラニア」は,もともとアーケードゲームとして開発していた経緯もあって,ゲームセンターの喧騒の中でも聴こえるよう,音色を重視したと説明した。
 与猶氏は,かつて2Dシューティングゲームの作曲を手がけ,今また久しぶりに挑戦したことを「単に振り返るのではなく,ゲーム音楽の現在と過去の良さをつなげる」「自分自身の中でも変わった部分,変わらない部分を再認識できる,いい機会だった」と表現し,やりがいのある仕事だったと述べた。


2Dシューティングの灯を絶やさないためにPS3移植を決断
「まもるクンは呪われてしまった!」コーナー


 次のコーナーでは,11月4日に正式発表されたサイバーフロントのPlayStation 3用シューティング「まもるクンは呪われてしまった! 〜冥界活劇ワイド版〜」について,開発元であるガルチの茶谷 修氏が,丸山氏とトークを繰り広げた。なお同タイトルは,もともとグレフとガルチが共同開発したゲームで,丸山氏は「グレフが漫画版の原作者で,ガルチがアニメ版を作っているような関係」と説明する。そのため,今回のPS3版に関しても,丸山氏が全面的に監修するとのこと。

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 さて「まもるクンは呪われてしまった!」は,アーケード版,Xbox 360版と来て,今回PS3版に移植されるわけだが,その意図を茶谷氏は「できる限り多くの人にプレイしてほしかったから」と説明する。実はPS3用ゲームタイトルには,これまで2Dシューティングが1本もないのだが,茶谷氏も丸山氏も,その状況に対して大きな危機感を覚えていたとのこと。すなわち,PS3で初めてコンシューマ機を所有するような若年層にとって,2Dシューティングゲームは「昔,そんなジャンルも存在したらしい」というものになりつつあるというのだ。

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 そこで茶谷氏は,自身が携わった2Dシューティングゲームのうち,キャラクターが可愛らしく,最も初心者向けの「まもるクンは呪われてしまった!」をPS3に移植することに決めたという。丸山氏は,市場の傾向など実現にはさまざまな困難があることを「マゾにしか耐えられない環境を乗り越えるような」と表現し,「しかしここでやらないと,このジャンルはどんどん厳しくなる」と,茶谷氏をバックアップする姿勢を表明した。
 なおPS3版は,サブタイトルに“ワイド版”と銘打っているだけあって,50インチワイドなどの大画面テレビで楽しめる仕掛けが施されるとのこと。

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 さらにコーナーの最後では,ガルチがコツコツと開発を続けているタイトル「ブラック・スティング(仮)」のムービーも初披露された。もともとアーケード用に企画していたということ以外,詳細への言及はなかったが,茶谷氏は「今は,よくできていると思っていただければ」「最終的にアクションパズルになっているかも」と述べていた。

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 そのほか会場では,「アンダーディフィート」の攻略DVD「INSANITY DVD 16 THE XXX UNDER DEFEAT(仮称)」の発売が,2010年末から2011年に予定されていると発表された。内容は「まもるクンは呪われてしまった!」の攻略DVDと同じINHが手がけており,価格は3980円とのこと。

 イベント後半では,アルコールの入った登壇者達によって,2Dシューティングゲーム事情にまつわるぶっちゃけトークや爆弾発言も多々飛び出し,会場は大いに盛り上がった。しかし,ほかのロフトプラスワンのトークライブ同様,酒の席で交わされた話ということで,詳細は割愛させていただきたい。丸山氏は,機会があればぜひまたトークライブを開催したいと述べていたので,2Dシューティングゲームの裏話を聞きたいという人は,ぜひ参加してみよう。

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「星霜鋼機ストラニア」公式サイト

「まもるクンは呪われてしまった! 〜冥界活劇ワイド版〜」公式サイト

  • 関連タイトル:

    星霜鋼機ストラニア

  • 関連タイトル:

    まもるクンは呪われてしまった! 〜冥界活劇ワイド版〜

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