「吉本無双」からライセンスの二人も参戦。「真・三國無双6」プレミアム体験会をレポート。真・三國無双3/4のコスチュームも無料配信に！

　コーエーテクモゲームスは本日（2011年2月19日），3月10日に発売予定のPlayStation 3用ソフト「真・三國無双6」のプレミアム体験会を，東京都内の恵比寿ガーデンホールにて開催した。この体験会には，事前の募集で選ばれた100名の一般ユーザーも招待され，本作の試遊を行った。
　なお，今回の試遊に使われたバージョンは，選択可能なモードとシナリオこそ制限されていたが，システム周りやプレイバランスなどは製品版と同等とのこと。また，3D立体視モードでプレイできる試遊台も用意され，注目を集めていた。

「真・三國無双6」公式サイト

製品概要紹介では「真・三國無双」シリーズ過去3作のコスチュームが無料配信されると発表！

　会場では，真・三國無双6の実機デモを交えた概要紹介と，各種のプロモーション施策のプレゼンテーションが行われた。
　まず3月上旬からショップ店頭などで公開される予定のプロモーションビデオが上映されたあとに，プロデューサーを務める鈴木亮浩氏が登壇し，真・三國無双6の製品版が完成していることを報告。続けて，同タイトルの概要をあらためて紹介した。

プロデューサー 鈴木亮浩氏

　鈴木氏は，真・三國無双シリーズが2010年8月で10周年を迎えたことに言及し，真・三國無双6はそれを記念したタイトルであり，過去最高の品質とボリュームを目指して開発を進めたと語っていた。また開発にあたっては，シリーズコンセプトの“一騎当千の爽快感”に加え，今回はタイトルコンセプトとして“シネマティック一騎当千”を掲げたとのこと。すなわち，これまでのシリーズの特徴を踏襲しながら，より臨場感や没入感を高めたというわけだ。


　ゲームの特徴はすでにお伝えしたものがほとんどだが，会場で紹介された要素をあらためて紹介しておこう。本作では三国志後期に登場する「晋」を新たな新勢力として登場させたほか，イベントシーンから切れ目なくアクションパートに移る「シームレスプレイ」の導入，そして「武器アクションシステム」と「クロニクルモード」が追加されている。

イベントからアクションパートへ，画面の暗転もなくスムーズに移行

　武器アクションシステムは，各キャラクターともほぼ全ての武器を戦場に持ち込むことが可能で，その中から2種類の武器を同時に装備できるというもの。装備した2種類の武器は随時持ち替え可能で，その際には，特殊なエフェクトを伴った「ヴァリアブル攻撃」が発動する。

　クロニクルモードは，いわゆるやり込み要素だ。マップに敷き詰められたヘックスごとに戦闘が用意されており，クリアするごとにキャラクターのパラメータが上昇したり，プレイアブルキャラが増えたりする。さらに，戦闘を手助けする「支援獣」として，「象」と「パンダ」も登場。
　また，拠点となる「都城」では，無双キャラとのイベントが発生する。無双キャラとの絆を高めることで，戦友として戦場に参加させることも可能になる。
　このほか，真・三國無双6のパッケージ予約特典となる特製ボールペンと，「こちら」の記事で紹介した初回特典ダウンロードコンテンツとなる「趙雲」のコスチュームについても，あらためて説明が行われた。趙雲のコスチュームは，1997年に発売されたPlayStation用対戦格闘ゲーム「三國無双」で採用されたデザインをリメイクしたものだ。
　同時発売の「真・三國無双6 TREASURE BOX」には，豪華特典が同梱されるが，その中でも「『真・三國無双』デジタルフォトフレーム」には，ほかでは観ることのできない映像とキャラクター画像が収録されているとのこと。
　また同タイトルの発売を記念し，発売日である3月10日から「真・三國無双5」に登場したコスチュームを無料配信することがアナウンスされていたが，さらに「真・三國無双3」「真・三國無双4」のコスチュームも無料配信することが，鈴木氏により発表された（関連記事）。正式な配信日は，追って発表される予定だ。


　続いて，鈴木氏による真・三國無双6の実機デモプレイが披露された。鈴木氏がチョイスしたのは，新キャラである晋の「王元姫」のシナリオで，装備している武器は「ヒョウ」（※金偏に票）と「青龍刀」。鈴木氏はヒョウのヴァリアブル攻撃を披露したり，あるいはプレイキャラに応じて，敵武将とのやり取りが変化することに言及したりしながら，シナリオを進めていく。

　各キャラクターには，得意武器の「Ex武器」が設定されており，設定されたコマンドを入力すると「Ex攻撃」が発動する。ちなみに，王元姫のEx武器はヒョウである。
　「無双乱舞」は，各キャラに2種類ずつ用意されているほか，「無双ゲージ」がストック制に変更されている。例えばゲージが2つ溜まっている場合には，2回連続で無双乱舞を出すことも可能だ。


　また敵武将を倒すとパラメータを上昇させるアイテムが出現するのだが，倒したときのコンボ数が多いほど，より効果が高いものが出るという。
　加えて，敵武将を素早く倒すと，新たな武器を入手できることもある。入手後は，ほかの武器同様，随時装備可能となる。さらに鈴木氏は，各キャラクターと武器には適性があると述べ，実際に王元姫に苦手武器の「砕棒」を装備させて，攻撃速度が低下する様子を披露した。
　またシリーズ初の試みとして，非力な女性キャラが砕棒などの武器を持つと，構えや移動モーションが，いかにも重いものを持っているかのように変化することも紹介された。

ほぼ全ての武器を使えるが，巨大な鉄球がついたような武器「砕棒」は，女性にはさすがに重そうだ……

Kinki Kidsによるイメージソングや，吉本芸人との企画などタイアップも盛りだくさん

　プロモーション関連では，さまざまなタイアップ企画が紹介された。まず真・三國無双6のイメージソングにはKinki Kidsの楽曲「Time」を採用。会場では，真・三國無双シリーズの長年のファンであるKinki Kidsから寄せられたコメントが披露され，鈴木氏もまた「シリーズを好きな人にお願いしたかった」と，タイアップの経緯を説明した。なお，この曲を使用したテレビCMは，3月6日から放映される予定だ。


　またソニーの液晶テレビ「BRAVIA」シリーズには，真・三國無双6の「公認画質・音質設定」が用意される。同タイトルの開発者とソニーの技術者によって作成された公認設定とのことで，この設定を使った店頭デモは，3月から家電量販店2000店舗にて公開される予定だ。
　ドラマ「三国志 Three Kingdoms」とのタイアップは継続となるが，3月にリリースされる最新刊からは，真・三國無双6のプロモーションビデオが収録されるという。
　さらにカバヤからは，真・三國無双6のキャラクターをあしらった「3Dチェンジングカード」付きの板ガムが，3月下旬から発売される予定だ。カードは全24種類で，角度を変えると同じキャラの過去シリーズのコスチューム姿が表示されるというものになる。なお新キャラに関しては，別ポーズが表示されるそうだ。
　そのほか，真・三國無双6のパッケージには，GREEから提供されるソーシャルゲーム「100万人の真・三國無双」用アイテムのシリアルコードが同梱されるとのことだ。


　ここでステージに，吉本興業とのタイアップ企画「吉本無双」から，特別ゲストとしてお笑いコンビのライセンスが登場。ライセンスの2人は，吉本無双のプレサイトが体験会当日，つまり本日からオープンしていることを報告し，続けてロンドンブーツ1号2号の田村 淳さんのビデオメッセージを紹介した。田村さんは，吉本芸人には真・三國無双シリーズのファンが多いと話し，自身が出演したテレビCMについても「かなりヤバイ」とコメント。またゲーム本編に関しても「ドラマの演出がグッと来る。文句なく最高傑作」と絶賛した。

お笑いコンビ，ライセンスの藤原一裕さん（左）と，井本貴史さん。「吉本無双」のロゴを着てアピール

10月の発表会で馬超好きを披露していた田村 淳さん。今回は，ビデオメッセージでの出演だ

　ライセンスの藤原一裕さんと井本貴史さんは，体験会当日の午前7：00から吉本無双のための収録を行っていたとのこと。この収録では藤原さんが趙雲に，ペナルティのワッキーさんが関羽に扮していたそうだが，なぜか井本さんは私服。その理由は後日，吉本無双のサイトで公開されるという。ライセンスの二人曰く，「ドラマかと思うほどたくさんのカットを収録した」とのことで，「バカっぽいカットでも爽快感があるもの」となっているそうだ。なお，根っからの三国志好きである井本さんは，体験会の楽屋で，プロデューサーの鈴木氏と「赤兎馬」の話で盛り上がっていたという。
　なお吉本無双のサイトは3月1日に正式オープン予定で，Ustreamを使った生中継なども予定している。

「吉本無双」公式サイト

　最後に，ライセンスの井本さんが「シリーズの中では抜群に面白い。新しいモードも『おおっ』と思う内容」と賞賛し，また藤原さんは「僕らは吉本興業の中では黄巾党のようなものですが，真・三國無双6の爽快感と楽しさをシリーズを知らない人にもきちんと伝えていきたい」と意気込みを見せた。また鈴木氏は，「今回も本気で取り組みました。過去最高の出来に仕上がったと自負しています」と話し，プレゼンテーションを締め括った。

　なお4Gamerでは，体験会終了後に真・三國無双6のプロデューサーである鈴木氏と，ディレクターの宮内 淳氏にインタビューを行っている。その模様は後日掲載する予定なので，ぜひお楽しみに。

「真・三國無双6」公式サイト