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Milestoneのラリーゲーム「WRC: FIA World Rally Championship」レビュー。ラリーの魅力を初心者でも味わえる1本
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印刷2011/05/24 11:07

レビュー

ラリー選手権の全カテゴリを収録。Milestoneが手がけたラリーゲーム

WRC: FIA World Rally Championship

Text by UHAUHA

 ドライブゲームの中でも独特の人気を誇る“ラリー”というジャンル。過去の作品ではコードマスターズの「Colin McRae Rally」シリーズ「Colin McRae: DiRT」シリーズ,そしてSCi Gamesの「Richard Burns Rally」などが有名どころだ。
 そんなラリーゲームに新作が登場した。2011年4月14日にサイバーフロントから発売された,「WRC: FIA World Rally Championship」PC/PlayStation 3/Xbox 360)だ。

 本作はラリーの最高峰である「世界ラリー選手権」(WRC)を題材としている。これまでWRCを扱ったゲームは多く登場しているが,本作では「世界ジュニアラリー選手権」(JWRC),「プロダクションカー世界ラリー選手権」(PWRC),「スーパー2000世界ラリー選手権」(SWRC)と,ラリー選手権のピラミッドを形成するすべてのラリーカテゴリが収録されているのが大きな特徴だ。

画像集#007のサムネイル/Milestoneのラリーゲーム「WRC: FIA World Rally Championship」レビュー。ラリーの魅力を初心者でも味わえる1本

 もちろん,国際自動車連盟(FIA)公認なので,収録されている自動車メーカーやチームはもちろん,セバスチャン・ローブ,ミッコ・ヒルボネン,キミ・ライコネン,新井敏弘など名の知れたドライバーのほか,ニコライ・ジェルギオ,ヘイデン・パドン,パトリック・サンデルなど,ラリーファンしか知らないようなドライバーまで,すべて2010年データに基づいた実名で登場する。

 ラリーカーは,シトロエン C4,フォード フォーカス 09 WRC,スバル WRC 07,フィアット プント,シュコダ ファビア,プジョー 207,スバル インプレッサ N4,ミツビシ ランサー X/IX,スズキ スイフト,シトロエン S2,ホンダ シビック R3など合計18車種が登場し,チームごとのカラーリング違いを含めると計53種類が収録されている。

 また,海外ではDLC(ダウンロードコンテンツ)となっていた,プジョー 205 T16,ランチャ デルタ S4,フォード RS200,シトロエン BX4 TC,ルノー R5 マキシターボといった,グループBを戦った往年の名車が,日本語版では最初から収録されているのは嬉しいところだ。

 開発は「Superstars V8 Racing「Superbike World Championship」シリーズなどで知られるイギリスのデベロッパ Milestoneで,ラリーゲームを手がけるのは初めてとなるものの,これまでのドライブゲーム開発で培ってきた技術や経験が,本作に注ぎ込まれている。

暴れるリアをコントロールしながらコーナーを攻めるラリーの醍醐味を味わえる本作。初心者でもプレイしやすいゲーム性と,美しいグラフィックスでラリーの魅力を思う存分に体験しよう
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ラリーカーはモデリングからカラーリングまで実車を忠実に再現。ドライバーの顔もしっかり再現されている
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コックピットビュー(2種類)でプレイすると,フロントガラスにヒビが入ったり破損したボンネットが振動で浮き上がったりと,雰囲気抜群
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ゲーム中のテキストはすべて日本語なので,ラリーカーのセッティング項目の解説なども分かりやすく,初心者でも安心してプレイできる
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リプレイやプレイ中にポーズをかけると利用できるフリーカメラモードでは,走行中のラリーカーをさまざまなアングルで眺められる


多種多様なラリーカーを乗りこなし
「キャリアモード」でWRCの頂点を目指そう


 本作には初心者から上級者まで楽しめる,充実したゲームモードが用意されている。JWRCから参戦してステップアップしながらWRCの頂点を目指す「WRCへの道」(以下,キャリアモード),WRCドライバーのゴーストと走りの勝負に挑戦しながら基本テクニックを学べる「WRCアカデミー」,個々のカテゴリやコースを選択してラリーやタイムアタックを楽しんだり,2010年WRCスケジュールでラリーを体験したりできる「シングルプレイヤー」,2〜4人の交代制でタイムを競い合う「ホットシート」,マルチプレイを楽しめる「オンライン」が用意されている。

下位グループからステップアップしながらラリーの最高峰WRCを目指して奮闘するキャリアモード。ラリーカーを購入してスポンサーを選び,WRCの頂点を目指して戦っていこう
画像集#008のサムネイル/Milestoneのラリーゲーム「WRC: FIA World Rally Championship」レビュー。ラリーの魅力を初心者でも味わえる1本

 メインとなるキャリアモードでは,まずフォード フィエスタ,シトロエン C2,スズキ スイフトの中から1台を選んで購入。そこからさまざまなラリーに挑戦してステップアップしていき,全部で9つあるレベルをクリアするのが最終目標となる。
 一つのレベルは6つのラリーで構成されており,最初に挑戦できるのはレベル1の最初のラリーのみだが,一つクリアするごとに次のラリーがアンロックされていく。

 コースについては(スペシャル・ステージは),2010年のWRCが開催された計13か国,各国6コースの合計78コースが収録されている。実際にWRCで使用されたコースレイアウトではなく,走行路面をターマック(舗装路)重視にしたり,グラベル(非舗装路)やマッドを多くしたりなど,開催国の雰囲気に合わせて特色を持たせたオリジナルコースとなっている。

 一つのラリー構成は,同一国のコースのみで構成されていたり,異なる国のターマックorグラベルコースの組み合わせで数戦したりなど,ラリーごとにさまざまなものが用意されている。実際のラリースケジュールのように1日3コースを3日間通して戦うようなラリーもあるため,ダメージを最小限にしつつコースを攻める走りも要求される。

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天候や時間帯の変化はなく,あるのはドライ,ウェット,スノーといった路面コンディションの違いだけ
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シングルプレイヤーでは最初からすべてのラリーカテゴリ,ラリーカー,コースを自由に選択できる。好きなコースを思う存分に走り回ろう

 キャリアモードを進めるためには,ラリーで優勝または上位入賞を果たすと手に入る賞金で,新たなラリーカーを調達していく必要がある。とはいえ,この手のドライブゲームでありがちな,同じコースを繰り返し走って資金稼ぎをするといった行為は必要なく,テンポ良くサクサク進められるのは好印象だ。

 また,順位による賞金だけでなく,3つの目標をクリアすると得られる「目標ボーナス」も用意されている。目標は規定順位内に入る,規定ポイント以上を獲得してラリーを終了する,指定されたドライバーのベストタイムを上回るなど,さまざまなものがある。目標は3つ同時にクリアする必要はなく,繰り返しチャレンジして1つずつ達成していけばいい。

 ラリーゲーム初心者ならば,キャリアモードの前に「WRCアカデミー」をプレイするのがオススメだ。12人のWRCドライバーに挑戦しながら,ラリーカーを走らせるための基本テクニックを学べる。ルールは簡単,規定のラリーカーを使って,規定のコースをWRCドライバーのゴーストカーより早くゴールするだけ。
 「ベーシックアカデミー」と「アドバンスアカデミー」それぞれ6レベルずつ用意されている。レベル1から順番に挑戦していき,ベーシックアカデミーをすべてクリアするとアドバンスアカデミーに挑戦できるようになる。

 アカデミーと名前は付いているが,ラリーの基本テクニックに関する詳細なレクチャーがあるわけではなく,コース上にあるWRCドライバーの走行ラインとブレーキングポイントを参考にしながら,実際に走って覚えるという実にシンプルなものになっている。

画像集#011のサムネイル/Milestoneのラリーゲーム「WRC: FIA World Rally Championship」レビュー。ラリーの魅力を初心者でも味わえる1本
WRCアカデミーでは,WRCドライバーのタイムに挑戦する。走行ラインやブレーキポイントを参考にして,ゴーストよりも早くフィニッシュラインを通過しよう。攻めすぎないのがコツだ

 とはいえ,ラリーゲーム初心者でも何度か挑戦すればクリアできると思うので,繰り返し挑戦すればラリーカーの走らせ方は身につくと思う。ちなみに筆者は,比較的簡単に全クリアできてしまったため,上級者でも苦戦するようなレベルがあっても良かったと思う。

画像集#012のサムネイル/Milestoneのラリーゲーム「WRC: FIA World Rally Championship」レビュー。ラリーの魅力を初心者でも味わえる1本
各ラリー間には前ラリーで受けたマシンダメージを制限時間内で修復するセッションもある。ダメージを最小限にしてコースを攻めよう
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ラリーの順位によりさまざまな賞品がアンロックされていく。順位に納得できなければ再挑戦して優勝を狙おう


ライバルとのタイムを競うオンラインプレイ
高レベルな対戦相手にも勝ち目はある


 本作では最大16人までのマルチプレイがサポートされており,参加できるゲームを探して手軽に対戦できる「クイックマッチ」,条件を設定して対戦ゲームを探せる「カスタムマッチ」,自分でコースなどのラリー構成を設定してゲームを作れる「ロビーの作成」が用意されている。
 ちなみにGameSpyサーバー経由でのマルチプレイのみサポートされているので,当然,GameSpyアカウントが必要だ。GameSpyのログイン情報を設定しておけば「オンライン」を選ぶだけで自動的にログインしてロビーに繋がるため,接続の手間はかからない。

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世界中にプレイヤーが多いせいか,クイックマッチを選ぶだけで対戦者探しに困ることはない。ライバルとのレベルの違いは気にしないほうが良い
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ライバルカーのゴーストを表示するかどうかは選択できる。回線ラグでライバルカーのゴーストがチラついて気になることも多い

 オンラインプレイでは,ゲームに参加している全員が同時にスタートしてフィニッシュラインを目指すわけだが,基本的にキャリアモードのラリーと同じなので,コース上にある区間計測ポイントを通過すると,順位や前後のライバルとのタイム差が表示されるようになっている。
 ただし先行するライバルカーがいる場合には,ライバルがゴーストとなって画面上に登場するため,引き離されれば焦りが出るし,相手がミスをしているのを見ればニンマリできるなど,毎回熱いラリーを楽しめる。意外と多いのが,先行するゴーストが気になってミスをすることだが,このゴーストは消すこともできる。

 オンラインモードだけの「経験値」も用意されている。ラリー結果により経験値が累積され,ラリーカテゴリごとにレベルが上がっていく。このレベルはカテゴリ・ランキングとしてラリー中のゴーストに名前と一緒に表示されるので,相手が高レベルだと勝ち目がないと諦めてしまいそうになるが,実際のところ“高レベル=うまい(勝ち目がない)”というわけではない。
 高レベルのプレイヤーを負かすのは気持ちが良いので,ぜひ挑戦してほしい。逆にレベル1などのプレイヤーに大差で負けると泣きたくなるが……。

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自分でラリー構成を作成すれば,一つのラリーが終わるごとに自分でコースを選択したり,次のコースを投票で決めたりできる
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マルチプレイではダメージ影響が大きく設定されているゲームが多い。クラッシュできない緊張感が,より高まるのだ

 筆者は自分でゲームを作らずにクイックマッチでゲームに参加してばかりだが,世界中にプレイヤーが多いせいか対戦者探しに困ることは一度もなかった。マルチプレイがしたくても相手の見つからないレースゲームも多いなか,少なくとも2011年5月時点で多くの対戦者がいるというのは,本作の大きなポイントだろう。

やっぱり人間同士の競い合いとなるマルチプレイは熱い! 区間タイムで負けていると,ついついコーナーで無理してタイムロスなんてことになる。どれだけミスなく冷静にコースを攻められるかがポイントになるだろう
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調整項目が豊富で初心者にもオススメ
コースの作りはやや物足りないかも?


 ラリーカーの挙動については,どちらかというとアーケード寄りの味付けだが,ラリーカーごとの排気量,馬力,駆動方式による挙動の違いはしっかり再現されている印象だ。ただし,どのラリーカーも比較的コントロールしやすい挙動特性になっているせいか,初挑戦のコースでさえ,大きなトラブルもなく完走できることが多かった。
 ラリーゲーム初心者でも,WRCアカデミーでしっかり練習し,キャリアモードで腕を磨いていくことで,最高峰のWRCカーでも乗りこなせるようになると思う。さすがに,グループBのラリーカーを乗りこなすのは上級者でも骨が折れるが。

 ラリーカーのセッティングについては,車高,ブレーキバランス,ギア比,ディファレンシャルギア,トラクションバランスなど9項目を,スライドバーで調整可能だ。
 基本セッティングとして,万人向けのスタンダード,もう少し攻め込んだエクストリームという2種類のセッティングが,ターマック/グラベル/スノー路面用に合計10種類用意されている。もちろん,この基本セッティングをアレンジして保存することも可能なので,微調整を繰り返して自分だけのセッティングを突き詰めたい。

画像集#025のサムネイル/Milestoneのラリーゲーム「WRC: FIA World Rally Championship」レビュー。ラリーの魅力を初心者でも味わえる1本
大小さまざまなダメージにより,加速性能,ハンドリングなどに影響が出る。走行不能になることはないが,ダメージは大きなタイムロスへと直結している。ダメージの影響をオフにすることもできるが,ここはオンにして緊張感のあるラリーを楽しもう

 微妙なステアリングコントロールを必要とするラリーゲームでは,ゲームデバイスも重要になるが,本作はゲームパッドでも十分プレイできると思う。ただし,グラベルはズルズル滑って楽しいものの,ターマックの挙動がクイックすぎて慎重な操作が必要になった。
 オススメはやはりステアリングコントローラで,グラベル,ターマック,スノーとすべての路面においてコントロール性能が格段に向上する。フォースフィードバックによる大小さまざまな振動も再現されており,用意すればプレイするのが一段と楽しくなるだろう。

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セッティング調整はスライドバーで行う。ベースとなる路面状況ごとのプリセットも用意されているので,セッティングが苦手な人は試してみよう
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マルチプレイだけのレベルも用意されており,各ラリーカテゴリのレベルや世界ランキングなど,対戦者の詳細データも見られる

 プレイしていて気になったのがコースの作りで,ターマックやグラベルなど,路面の違いや起伏などは付けられているものの,全体的に道幅が非常に広くて,ラリーのコースというよりは路面状況の異なる一般道を走っているような感じだった。ラリーコースを攻めているという印象が薄いコースが多く感じられたのは残念だ。
 ラリーゲーム初心者の人には遊びやすいコースが多いと思うが,走り終えたあとに疲労感や緊張感を感じるほどの走りを求めるプレイヤーは,物足りなさを感じると思う。

 なお,日本のコースも登場するが,ところどころに桜が咲き,竹林があり,お城が建ち……といった具合で,外国人のイメージする日本を詰め込んじゃいましたみたいな印象。もし,ラリー・ジャパンをリサーチしたのなら,もっとコース幅が狭いテクニカルなレイアウトで,コース脇には針葉樹が生い茂るようなコースが登場したはずだが。

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コースによっては道幅が狭く,油断すると簡単にコースアウトする場所も用意されている。リズミカルに駆け抜けるのがポイントだ
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日本人としては,日本のラリーコースについて「もう少し頑張ってほしかった」というのが正直なところ

 筆者はスカパー!でWRCを毎戦チェックしているほどのラリー好きだが,本作はWRCを全面的に押し出したタイトルのわりに,ゲームの内容がWRCと大きくかけ離れており,WRCの雰囲気を体感しようとプレイするとガッカリするかもしれない。
 問題はやはりコースの作りに尽きる。とにかく,世界各国を転戦している感が薄く,路面や風景の違うコースを淡々と走っているだけという,地味なゲームになってしまっている。コースの作りや全体的な雰囲気がWRCではなく,ヨーロッパのスポーツ専門放送局ユーロスポーツが主催/運営する「ラリー選手権IRC」(インターコンチネンタル・ラリー・チャレンジ)に近い印象を受けた。

 どちらかというとラリーゲーム初心者や,手軽にラリーゲームを楽しみたい人向けの作りになっているので,初めてラリーゲームに挑戦する人には,本作はプレイしやすいと思う。
 ラリーの雰囲気を感じつつ,豪快にドリフト走行したり,ラリーカーをコントロールしたりする楽しさは味わえると思うので,ラリーゲーム上級者も,割り切ってプレイすれば楽しめるだろう。
 まずは,本家公式サイトの「DOWNLOAD」より,デモ版(英語版)がダウンロードできるので,挙動やグラフィックスの再現,そして厳しい意見になってしまったコースの作りなどを実際に確認してみてほしい。

リアルに再現された,さまざまなラリーカーをドライブできるのが魅力の本作。手軽にドリフト走行も楽しめるので,ラリーゲーム初心者でも遊びやすい。ズルズルと滑るリアをコントロールしながらコーナーを綺麗に抜けられたときの気持ち良さがたまらない!
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「WRC: FIA World Rally Championship」公式サイト

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