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印刷2013/09/28 12:00

広告企画

【PR】厚み21.8mm。MSIの「GS70 Stealth」は,ついに登場した「薄いのに速い」ゲーマー向けノートPCだ


GS70 Stealth(型番:2OD-048JP)
メーカー:MSI
問い合わせ先:MSIサポートページ
マイルストーンのオンラインショップ「元気BUY」直販価格:19万9980円(税込,2013年9月28日現在)
G Series
 4Gamer読者の多くには釈迦に説法だろうが,3D性能の高いGPUはたいていの場合,CPU以上に消費電力が高く,かつ,発熱も大きい。そのため,ゲーマー向けを謳うPCの多くは,筐体を大型化して,十分な性能の冷却機構を搭載する方向へと進化することになる。一般ユーザー向けノートPCが,Ultrabookに代表される薄型化路線を突き進んでいるのとは対照的だ。
 ミドルクラス以上の単体GPUを搭載するゲーマー向けノートPCの見た目が,LEDイルミネーションの搭載で派手にはなっても,イマドキのモノっぽくならないのは,ある種の宿命のようなものなのである。

 ただここにきて,そんな“宿命”に抗ったゲーマー向けノートPCが,MSIから登場してきた。その名は「GS70 Stealth」(ジーエス70 ステルス)。MSIのゲーマー向け製品ブランド「G Series」で登場した新製品は,わずか21.8mm(※突起部除く)という薄さが最大の特徴だ。
 ただ,もちろん「薄いだけ」では話にならない。十分な3D性能があり,破綻のない冷却機構が用意され,拡張性が確保されていなければ,ゲーマーに広く勧めることはできないわけだが,GS70 Stealthはこれらの条件をクリアした薄型ノートPCになっているのだろうか。MSIの販売代理店であるマイルストーンから実機を入手できたので,その可能性を探ってみよう。


薄い17.3インチ筐体にHaswellとKeplerを搭載

筐体の上と下から吸気し,静かに冷やすのもポイント


G Series
 GS70 Stealthは,17.3インチワイドでノングレア(非光沢),解像度1920×1080ドットの液晶パネルを搭載するノートPCだ。冒頭で厚みはわずか21.8mmだという話をしたが,これは実のところ,10円玉の直径よりも薄い。
 横幅は428mm,奥行きは228mmと17インチクラスらしい大きさがあることも手伝って,全体は非常に平べったい印象だ。重量もバッテリー込み2.66kgと,17.3インチワイド液晶パネル搭載モデルとして見ればかなり軽い。

G Series
10円玉を重ねてみたカット。液晶パネルを閉じた状態で,本体(※突起部除く)の厚みは10円玉の直径より薄い
G Series
液晶パネルを開いた状態で横方向から。純然たるモバイルノートPCだと説明したら信じてしまう人も多いのではなかろうか
液晶パネルはノングレアゆえに写り込みの心配が無用で,発色も良好だ。かなり程度のよいTNパネルのようで,かなり斜めから覗き込んでも,色変化は少ない
G Series G Series

デバイスマネージャから確認したところ。Windowsはインテル® Core™ i7-4700HQプロセッサーを8コアCPUと認識している
G Series
 そんな薄型筐体に搭載されるCPUは,Haswell世代のインテル® Core™ i7プロセッサーだ。より正確を期すと,4コア8スレッド対応の「インテル® Core™ i7-4700HQプロセッサー」(以下,i7-4700HQ)である。
 2013年6月以降に登場したゲーマー向けノートPCだと,「インテル® Core™ i7-4700MQプロセッサー」(以下,i7-4700MQ)を搭載するのが一般的。それこそ2013年夏時点におけるMSIのフラグシップノートPC「GT70 2OD」(型番:GT70 2OD-209JP)もi7-4700MQを搭載していたりするのだが,i7-4700MQがCPUソケットを介してノートPCのマザーボードに取り付けられる仕様なのに対し,i7-4700HQは,マザーボードに直づけされているというのが大きな違いだ。
 当然のことながら,CPUのソケット分だけ,直づけ型CPUのほうが筐体を薄くできる。CPUのチョイス1つとっても,薄型化に向けた努力がなされているというわけである。

 ちなみに,定格クロック2.4GHz,「インテル® ターボ・ブースト・テクノロジー」有効時の最大動作クロックが3.4GHzで,共有L3キャッシュ容量が6MBという仕様は,両CPUで同じ。ただし,統合型グラフィックス機能「インテル® HDグラフィックス 4600」の最大動作クロックは,i7-4700HQのほうが50MHz高い1.2GHzとなっている。

NVIDIAコントロールパネルで,GS70 StealthのGPU情報をチェックしたところ
G Series
 そんなi7-4700HQと組み合わされるGPUは,Keplerアーキテクチャを採用する「GeForce GTX 765M」だ。CUDA Coreの数は768基なので,GPUの規模は,デスクトップPC向けの「GeForce GTX 650 Ti」(以下,GTX 650 Ti)と同じということになる。
 動作クロックはベース797MHz,ブースト863MHz。グラフィックスメモリは容量2GBのGDDR5 SDRAMで,動作クロックは4000MHz相当(実クロック1000MHz)だ。

 ちなみにGS70 Stealthでは,NVIDIAのスイッチャブルグラフィックス技術「Optimus」が採用されている。通常のデスクトップ描画はインテル® HDグラフィックス 4600が担当し,GTX 765Mは3Dアクセラレータ的に,必要なときだけ動く仕様である。

写真で電源ボタンとキーボードに挟まれた部分に網の目状の帯が見えるが,これがなんと吸気孔だ
G Series
 ただ,むしろ驚くべきは,主要パーツそのものよりも,両者の冷却が相当に考えられていることのほうだ。
 GS70 Stealthでは,本体底面だけでなく,キーボードの少し奥に設けられた吸気孔からも外気を取り入れるようになっているのだが,本体の底蓋を外すと,CPUとGPUの熱はそれぞれが2本のヒートパイプで放熱フィンへと運ばれ,本体一番奥の両サイドに設けられたブロワーファンで筐体外へ排出される格好になっているのも目を引く。CPUとGPU,片方に負荷がかかったときにも,もう片方のプロセッサには影響が出ないようにしながら,確実に冷却するという設計思想なのだろう。

G Series
本体底面奥には滑り止めのシートが貼られているが,シートの内側で2か所,手前に2か所,スリットが設けられている部分がある。当然,本体底面からも吸気するのだ
G Series
本体底面を上にした状態で,排気孔付近に寄ったところ。ゴム脚が意外に大きい。これによって本体底面のクリアランスを確保し,吸気能力を向上させているのだと思われる
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本体の底板を外したところ。二大熱源たるCPUとGPUが,本体の最も奥まったところにあることと,最短距離で本体外へ熱を排出する設計なのが分かる
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写真で中央よりも左に見える部分にGPUとグラフィックスメモリチップ,右にCPUが置かれているようだ。2本のヒートパイプがあるのも確認できる

 温度計測結果については後述するが,少なくとも,「ゲームを長時間していると,キーボード部が熱くなってくる」とか,「ゲーム中にシステム負荷が高くなると,ファンがとてつもない轟音を出し始める」といったことはまったくない。3Dゲーム中におけるファンの動作音も,「極めて静か」とまでは言わないが,うるさいとは感じないレベルで,この設計は実に見事といえる。

※注意
 分解はメーカー保証外の行為です。分解した時点でメーカー保証は受けられなくなりますので,本稿の記載内容を試してみる場合には,あくまで読者自身の責任で行ってください。分解によって何か問題が発生したとしても,メーカーはもちろんのこと,筆者,4Gamer編集部も一切の責任を負いません。また,今回の分解結果は筆者が入手した個体についてのものであり,「すべての個体で共通であり,今後も変更はない」と保証するものではありません。


打鍵しやすいキーボードに,考えられたインタフェース配置,広帯域のLAN周りは○


GS70 Stealthが搭載するSteelSeries製キーボード。LEDバックライトは光っているのだが,真っ正面から見ると,光はうっすら見える程度になっている
G Series
 前段でキーボードの話が出たため続けると,GS70 Stealthで採用されるキーボードは,従来のMSI製ゲーマー向けノートPCから引き続きSteelSeries製だ。プレイヤーからは手元が視認できる程度,脇から覗き込んでくる人には比較的強めに光って見えるように設計されたLEDバックライトを内蔵し,3ブロックに分けて,それぞれ異なる色で光らせることができるようになっている。

キーボードの左から順に赤・緑・青というデフォルト設定で光らせた状態(左)と,3ブロック全部を白に設定した状態(右)。斜め手前から覗き込むと,LEDバックライトはかなりの存在感がある。なお,LED設定はプリインストールの専用アプリケーション「Key LED Manager」から変更可能
G Series G Series

 配列は日本語フルキーで,SteelSeriesこだわりの,[Windows]キーが右[Alt]キーの右に移動したレイアウト。メインキーボードの[Enter]キー周辺が多少窮屈ではあるものの,主要キーのキーピッチは実測約18mm。ストロークは同1mmあるため,総じて打鍵は非常にしやすい。

G Series
左[Ctrl]キーの右は[Fn]キーとなり,ゲーム中に[Windows]キーを押さないよう,配慮されている
G Series
キーボードを斜めから見たところ。キーボードの土台に対して,キートップの高さがしっかりある

電源ボタンとMSIロゴの間,ヒンジ部分に2か所見えるメッシュ部にスピーカーが埋め込まれている
G Series
 ゲームを楽しむうえで重要となるサウンド周りだが,内蔵スピーカーは2.1ch仕様となっている。ヒンジ部に2chサテライト,本体向かって右手前側に0.1chサブウーファという構成だ。
 ヒンジ部のサテライトスピーカーは見るからに小さく,また,サブウーファが極端に右へ寄っていることから,不安を感じた人はいるかもしれないが,これがまた,いい意味で期待を裏切るものになっており,見た目からするとかなり良好なサウンドが得られる。
 また,Creative Technology製のソフトウェアスイート「Sound Blaster Cinema」がプリインストールされており,ヘッドセットやヘッドフォンをつなぐだけでバーチャルサラウンドサウンド出力を楽しめるのもポイントだ。

ACアダプターの“先端”はL字型で,ケーブルがマウスの操作スペースを邪魔しないようになっている
G Series
 つなぐといえば,GS70 Stealthでは,そのインタフェースすべてが左右側面に用意されている。具体的には,本体向かって左が1000BASE-T LAN×1,HDMI出力×1,Mini DisplayPort出力×2,USB 3.0×2,ヘッドセット入出力およびライン入力(3.5mmミニピン×3)。右はUSB 3.0×2,SD&MMCカードリーダー×1,ACアダプター接続用×1といった具合だ。主にマウスを置くことになる本体右側はシンプルにすることでケーブルマネジメントしやすくする配慮が見えるのはいい。
 ディスプレイ出力が充実しており,最大3画面出力に対応するのも見逃せないところだ。

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本体手前側(左)と奥側(右)の側面。手前側の左に電源などのインジケータが並ぶだけで,インタフェースは用意されない
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左側(左)と右側(右)の側面。必要十分なインタフェースに加え,最大3画面出力を可能にするディスプレイ出力も充実しながら,向かって右側はシンプルにし,マウス操作の邪魔になりにくいようにしてある点はポイントが高い

Killerコントローラの専用コントロールパネル
G Series
 もう1つ,LANコントローラが「Killer DoubleShot」仕様であることにも触れておく必要があるだろう。
 Killer DoubleShotというのは,有線LAN,無線LANともにQualcomm AtherosのKillerシリーズで揃えた構成のこと。GS70 Stealthは,1000BASE-T LANコントローラ「Killer E2200」と,IEEE 802.11 a/g/n対応の「Killer Wireless-N 1202」を搭載している。Killerシリーズの最新世代コントローラは広帯域幅がウリなので(関連記事1関連記事2),ここもGS70 Stealthの持つ優位性の1つということになる。

 ストレージはMSI自慢の,mSATA接続型SSDによるRAID構成「Super RAID」になっている。総容量は256GBと,複数のゲームをインストールしようとした場合にはやや心許ない面もあるので,BTOに対応したショップでHDDを追加するか,USB 3.0接続で外付けするか,(メーカー保証が切れるのを覚悟のうえで)自分で足すかするのを考えるのも手だろう。

入手した個体だと,2.5インチストレージデバイス用のスロット部分がぽっかりと空いていた。自己責任を覚悟すれば,ここに自分でSSDやHDDを追加できる。なお,そのすぐ近くに見える2枚の青いカードがmSATA接続のSSDである
G Series G Series

 そのほか主なスペックは表1のとおりだ。



エントリー〜エントリーミドルの

デスクトップPCと3D性能を比較


G Series
 3D性能検証のテストアップに入ろう。GS70 Stealthの性能を知るには,デスクトップPCと比較するのが分かりやすいという判断から,今回は,表2に示したとおりのデスクトップPCを用意した。CPUにはデスクトップPC向けの省電力モデルとなる「インテル® Core™ i7-477Tプロセッサー」(以下,i7-4770T)を選択し,動作クロックをi7-4700HQと近づけたうえで,前述のとおりGTX 765MとCUDA Core数が揃うGTX 650 Ti,あるいは同GPUの下位モデルとなる「GeForce GTX 650」(以下,GTX 650)と組み合わせたシステムを,GS70 Stealthと比較してみようというわけだ。

 なお,GTX 650 Ti搭載カードとして利用したPalit Microsystemsの「NE5X65T01301-1071F」は,メーカーレベルで動作クロックが引き上げられた,いわゆるクロックアップモデルであるため,今回はMSIのオーバークロックツール「Afterburner」(Version 2.3.1)を用いて,リファレンスレベルにまで動作クロックを引き下げて利用することになる。


 テスト方法は4Gamerのベンチマークレギュレーション14.0準拠。ただし,ゲーマー向けノートPCの用途として,「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア」のプレイを考えている読者が多いと思われることから,今回は同タイトルの公式ベンチマーク「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」(以下,新生FFXIVベンチ キャラ編)も加えることにした。合わせて,スケジュールの都合により,「Crysis 3」と「SimCity」はテスト対象から外している。

G Series
 テスト解像度は,GS70 Stealthでネイティブ対応となる1920×1080ドットと,アスペクト比16:9でその一段下になる1600×900ドットを選択。レギュレーション14.0採用タイトルでは,できる限り高いフレームレートを得るべく,「高負荷設定」のテストを省略し,「標準設定」もしくは「エントリー設定」でテストしていくことになる。
 新生FFXIVベンチ キャラ編のテストにあたっては,「グラフィック設定プリセット」の選択肢「標準品質(ノートPC)」と「最高品質」を選択。解像度ごとにテストを2回連続で実行し,その平均をスコアとして採用することにした。

 なお以下,本文,グラフ中とも,比較対象のデスクトップPCは「i7-4770T+GTX 650」「i7-4770T+GTX 650 Ti」と,CPU名+GPU名で表記するので,この点はここでお断りしておきたい。


そのベンチマークスコアは

GTX 650搭載のデスクトップPCを確実に上回る


 順にテスト結果を見ていこう。グラフ1は「3DMark」(Version 1.1.0)の結果だが,ゲームPC向けとされる「Fire Strike」テストにおいて,GS70 Stealthは,i7-4770T+GTX 650以上,i7-4770T+GTX 650 Ti未満の場所に収まっている。GS70 Stealthに搭載されたGTX 765Mが,GTX 650 Tiと同じGPU規模を持つというのは先に紹介したとおりだが,ノートPCへ搭載するにあたって,たとえばメモリクロックがGTX 650 Tiの5400MHz相当に対してGTX 765Mでは4000MHz相当といった具合で大幅に引き下げられていることを踏まえるに,順当な結果になっていると述べていいだろう。


 一方,ハイエンドGPU環境を対象とした「Extreme」プリセットだと,GS70 Stealthのスコアがなぜか最も高いが,これは別記事で宮崎真一氏が指摘しているとおり,GS70 Stealthで2GB,比較対象のデスクトップPCで1GBという,グラフィックスメモリ容量の違いが影響している可能性が高そうだ。
 実際,スコアの詳細をまとめた表3を見てみると,とくにメモリ負荷の高い「Graphics test 2」で,ExtremeプリセットにおけるGS70 Stealthとi7-4770T+GTX 650 Tiのスコアに逆転現象が生じている。


 エントリー設定で実行した「Far Cry 3」のテスト結果がグラフ2だが,ここでは,1600×900ドットでGS70 Stealthが40fpsを超えてきた点に注目したい。レギュレーション14.0では快適にプレイできるレベルを40fpsとしているが,グラフィックス設定を適切に行えば,最新世代のFPSでも,GS70 Stealthは十分なフレームレートを確保できるのである。
 ちなみにデスクトップPCとの比較では,i7-4770T+GTX 650より37〜40%高いスコアとなり,対i7-4770T+GTX 650 Tiでも85〜86%程度に迫っている。エントリークラスのゲーマー向けデスクトップPCを大きく超える性能を持っていると評してよさそうだ。


 グラフ3は「BioShock Infinite」の結果だが,ここでも注目は1600×900ドットだ。GeForce搭載環境における合格ラインとされる平均60fpsへあと一歩のところまで迫っている。「High」設定はその名のとおり,かなり高いグラフィックス設定になるのだが,実際にゲームをプレイしても,アクションシーンで特別な違和感を覚えることはないので,十分にプレイできると断じていいだろう。
 i7-4770T+GTX 650に対して6〜13%程度高いスコアを示している点も押さえておきたい。


 「The Elder Scrolls V: Skyrim」(以下,Skyrim)をエントリー設定で実行した結果も,BioShock Infiniteと似た傾向になった(グラフ4)。レギュレーションで「かなり快適なプレイが可能」とする平均60fpsを,1600×900ドットで上回っている。
 i7-4770T+GTX 650 Tiと比べるとスコアは若干離され気味だが,一方でi7-4770T+GTX 650に対する優位性は失っていない。


 グラフ5は「F1 2012」のテスト結果で,GS70 Stealthは,グラフィックスメモリがボトルネックになっていると思われるスコアの頭打ちが見られる。ただ,それでもスコアは平均60fps超え。1920×1080ドット設定でも,快適にプレイできるレベルにあるわけだ。


 新生FFXIVベンチ キャラ編のテスト結果はグラフ6,7のとおり。GS70 Stealthは,標準品質(ノートPC)だと,スクウェア・エニックスが「非常に快適」とする指標である7000を,1920×1080ドットでも軽々と上回った。
 最高品質だとさすがにスコアは下がるが,それでも1600×900ドットで示した5245というスコアは,スクウェア・エニックスの指標でいう“上から2番め”となる「とても快適」をクリアしている。フレームレート重視でも画質重視でも,GS70 Stealthであれば満足できるだろう。

※いずれもグラフ画像をクリックすると,平均フレームレートのグラフを表示します
G Series
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 最後にゲームからは少し離れるが,mSATA接続のSSD計2枚によるSuper RAIDの性能もチェックしておきたい。定番のストレージ性能ベンチマーク「CrystalDiskMark」(Version 3.0.2 x64)で,テストサイズ「1000MB」,テストパターン「デフォルト(ランダム)」,テスト回数「5回」という,CrystalDiskMarkのデフォルト設定におけるテストを行うことにした。

GS70 Stealthが搭載するSSDは東芝製の「THNSNF128GMC5」だった。コントローラも東芝製である
G Series
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 デフォルト設定ではスコアが揺らぎやすいため,今回は3セット行い,以下にすべての結果をスクリーンショットで掲載しているが,ご覧のとおり,逐次読み出し性能は970MB/s超え。512KB単位のランダムアクセスでは読み出しが平均634.7MB/s,書き込みが530.5MB/sで,4KB単位のランダムアクセスをQD(Queue Depth)=32で実行するテストだと読み出しが平均425.9MB/s,書き込みが159.5MB/s。2枚のSSDに分散して書き込んでいくこともあって,書き込み性能こそ最新世代の単体SSDに一歩譲るものの,2枚のSSDから一気に読み出していける読み出し性能は極めて高速だ。
 Serial ATA 6Gbpsの限界を楽々と超えてくる読み出し性能は見事と言ってよく,実際,OSの起動も非常に速い。高速に起動させたいゲームを選択してインストールすれば,ゲームの起動速度なども間違いなく短縮できるだろう。

CrystalDiskMarkをデフォルト設定で3回実行した結果。画像中「Seq」が逐次(Sequential),「512K」が512KB単位のランダム,「4K QD32」が4KB単位のランダム(QD=32)となる。なお本文では触れていないが,「4K」は4KB単位のランダムアクセスをQD=1(≒Native Command Queueing無効)で実行したときの結果だ
G Series G Series G Series


光るアイドル時の消費電力

バランスに優れるファン設定も「納得」の一言


 ノートPCである以上,消費電力とバッテリー駆動時間は気になるところだ。また,本稿の序盤で後述するとした温度周りも気になるが,以下はそれらをチェックしていこう。

 まずは消費電力からだ。
 今回も,4Gamerの消費電力測定でお馴染み,ログの取得が可能なワットチェッカー「Watts up? PRO」を用いて,システム全体の消費電力を計測する。テストにあたっては,OSの起動後30分放置した時点を「アイドル時」,各アプリケーションベンチマークを実行したとき,最も高い消費電力値を記録した時点を,タイトルごとの実行時とした。なお,GS70 Stealthは,基本的にバッテリーパックの交換ができないので,今回,バッテリーパックは取り付けたままテストを行っている。

 その結果がグラフ8で,アイドル時におけるGS70 Stealthのスコアはさすがの一言。ノートPCであるため,液晶パネルの消費電力が“乗る”のだが,それでも比較対象のデスクトップPCと比べて約半分というのは見事だ。
 また,アプリケーション実行時の消費電力が,3D性能で勝るi7-4770T+GTX 650と同等以下という点にも注目しておきたい。総じてノートPCらしい消費電力に抑え込まれている印象だ。

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バッテリーはシート型で,メーカー保証が切れる覚悟で底板を外さない限り交換不可だ。5400mAhという仕様になっていた
G Series
 では,その低消費電力で,どの程度のバッテリー駆動時間を期待できるのか。PC側の電源プランを「バランス」としたうえで,Futuremark製のバッテリーベンチマーク「PowerMark」(Version 1.1.1)を実行してみることにした。

 PowerMarkはバッテリーの残量が100%から5%に減るまでの時間を計測するもので,ワークロードは「Productivity」「Entertainment」「Balanced」の3つ。Productivityはワープロソフトによる文書編集とWebブラウジングを交互に実行したときのもの,Entertainmentは3Dアプリケーションの実行とビデオ再生を交互に実行し続けたときのもの,BalancedはProductivityとEntertainmentを繰り返すものとなっているため,バッテリー駆動でゲームをどれくらいの時間プレイできるかを知りたい場合は,Entertainmentワークロードの結果が参考になる。

 その結果がグラフ9で,Entertainmentワークロードのスコアは79分だった。17.3インチワイド液晶を搭載するノートPCとしては妥当な数字になっていると述べていいだろう。家庭内でちょっと持って移動するには十分な時間といえる。

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 最後は気になるCPU&GPU温度だ。今回はアイドル時と3DMark時に加え,ストレスツール「OCCT」(Version 4.4.0)のCPUモードと3DMarkを同時に実行して30分経過した時点(以下,高負荷時)の3条件で,CPUとGPUの温度を取得してみたい。
 CPU温度の取得にはモニタリングツール「HWMonitor Pro」(Version 1.17),GPU温度の取得にはTechPowerUp製のGPU情報表示ツール「GPU-Z」(Version 0.7.3)をそれぞれ用いる。なお,テスト時の温度は24℃で,GS70 Stealthは(バッテリーを取り付けた状態で)そのまま,比較対象のデスクトップPCは,PCケースに組み込まない状態で,いずれも机上に置いている。

 その結果はグラフ10,11のとおり。アイドル時だと,GS70 StealthはCPUとGPUの両方で比較対象のデスクトップ機よりも温度が高くなっているが,これはおそらく,40℃前後の温度を許容しつつ,ファン回転数を下げて静音化するためだ。
 GS70 Stealthに2基搭載されるファンは,「Cooler Boost」と呼ばれる機能により,温度に応じて回転数が自動的に制御されるのだが,実際,アイドル時における静音性はかなりのものなので,この推測は間違っていないと思われる。

 3DMark時と高負荷時の温度もGS70 StealthはデスクトップPC比で高めだが,ここでは,本稿の序盤で述べた「3Dゲーム中におけるファンの動作音がうるさくはないレベル」であることを思い出してほしい。要するにGS70 Stealthでは,一定レベルの静音性を確保するために,CPUおよびGPU温度が多少高く出ることを許容しているというわけだ。
 音を聞いて確認した限り,左右のファンで回転数は揃えられているが,これは,エアフローを整える効果もあるのではないかと思う。こういった配慮によって,音がうるさくなく,熱がキーボードに伝わらない薄型ノートPCになっているのではなかろうか。

G Series
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史上最も薄い「ちゃんとゲームが動く」ノートPC!?

性能だけでなく,見た目にもこだわりたい人に


製品ボックス
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 従来のMSI製ゲーマー向けノートPCは,他社のものよりもさらに分厚く,ゴツい筐体を採用してきた。よく言えば「重厚感がある」,悪く言えば「イマドキのノートPCっぽくない」外観だったわけで,そんなMSIが,最新世代の3Dゲームが問題なく動作するレベルの性能を持った薄型PCを,ここまで穴のない形で実現してくるとは,失礼ながら筆者は思っていなかった。GeForce GTXクラスのGPUを搭載し,4コア8スレッド対応のCPUと組み合わせたゲーマー向けノートPCとして,国内でいま最も薄いのではないかと思われるが,それがこの完成度だと,競合他社にはプレッシャーとなりそうだ。

標準オプションでG Seriesロゴ入りの耐衝撃性バッグが付属する。持ち運びたいときに便利
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 マイルストーンの直販サイト「元気BUY」における価格も19万9800円(税込)と,得られる満足を考えれば,(デスクトップよりは高いかもしれないが)はっきり言って安い。前述のとおり,ストレージ容量だけは多少心許ないが,最も簡単な方法である「USB 3.0接続のHDDを利用」なら,プラス1万円程度から対策が可能なので,そう大きな問題ではないだろう。

 3Dゲームが満足に動くレベルのノートPCがずっと欲しかったけれども,野暮ったさのある分厚い筐体はイヤだというわがままな人にとって,ついに登場した絶好の選択肢。GS70 Stealthというのは,そんなノートPCである。

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