「Mortal Kombat」が再び映画化。YouTubeで人気の“モーコン”ビデオ「Mortal Kombat: Rebirth」はファンメイドムービーではなかった

　北米の映画会社Warner Bros. Entertainmentが，1990年代に大きな人気を博した格闘ゲーム「Mortal Kombat」の映画化に乗り出した。動画投稿サイトのYouTubeで，昨年（2010年）6月から「Mortal Kombat Rebirth」と題されたムービーが公開されており，ファンメイドの作品だと思われていたが，実はこれ，映画公開に向けたパイロットムービーだったのだ。


　確かに，このMortal Kombat Rebirth，YouTubeで公開される多数のアマチュア作品とは比較にならないほどのクオリティの高いカメラワークやアクションが確認できる。ともあれ，アメリカの映画情報誌Hollywood Reporterによれば，制作が予定されている映画のタイトルも同じく「Mortal Kombat Rebirth」であり，マドンナさんやブリトニー・スピアーズさんの振付を担当し，2009年には映画「Fame」で監督デビューを果たしたKevin Tancharoen氏がメガホンを取るとのこと。2013年，公開予定だ。

「Mortal Kombat」公式サイト（要年齢認証）

　シリーズの最新作「Mortal Kombat」（PlayStation 3/Xbox 360/Wii）は，Mortal Kombatの生みの親でもあるEd Boon（エド・ブーン）氏らが在籍するNeverRealms Studiosによって開発が進められており，Warner Bros. Entertainment傘下のWarner Brothers Interactive Entertainmentをパブリッシャとして，北米では2011年4月19日にリリースされる予定だ。オンライン対戦を実装しているというウワサなどもあるものの，現時点では情報がきわめて少なく，ヤキモキしているファンも多い。


　YouTubeにアップされているMortal Kombat Rebirthは，Johnny CageとBarakaが激しく戦う姿を中心にしたもので，短編映画として2011年春に公開される予定だ。さらに，本編の劇場版公開まで，いくつかのシリーズに分けて制作が続けられる見込みだという。
　1995年に，B級っぽい映画版が登場したこともあるMortal Kombatシリーズだが，Mortal Kombat Rebirthは，最近のアメコミヒーロー映画で主流になっているダークでシリアスな雰囲気になっており，見ごたえある作品になりそうな気配がしてくる。