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[TGS 2010]ひと狩り行こうぜならぬひと風呂行こうぜ!? 温泉などユクモ村の施設が実機デモで紹介された「モンスターハンターポータブル 3rd」ステージイベントをレポート
このイベントに登壇したのは,MHP3rdプロデューサーの辻本良三氏と,同ディレクターの一瀬泰範氏のお二人。
辻本氏は来場者に向けて挨拶するとともに,「僕が珍しく台本を持っているということは,何か発表があることだと思います」とコメントし,本ステージで新情報が公開されることを匂わせつつイベントはスタートした。
辻本良三氏 |
一瀬泰範氏 |
まずは,初公開となるムービーが上映された。このムービーは,ブースの巨大スクリーンで上映されていたムービーとはまた違うもので,まだ見たことのないモンスター達が数多く登場。
すると,辻本氏は「まだ発表していないモンスターが入っていたりしますけど,詳細は後日ということで,まずは映像としてお楽しみください」と話し,それ以上のコメントは控えた。
なお,TGS 2010の一般公開日である9月18日(10:30〜)と9月19日(15:30〜)にも,MHP3rdのステージイベントが実施される。このときにもこのムービーが上映される可能性があるので,来場予定の人は,開始時間前にはカプコンブースのステージ前に集まろう。
最初のお題はMHP3rdのメインモンスターになるジンオウガについてだ。ジンオウガは雷狼竜と呼ばれており,“帯電”という特徴を持っている。TGS 2010のプレイアブル出展バージョンでも,中級の大連続狩猟【渓谷】でアオアシラの後に登場。会場で実際にプレイしてみるとお分かりいただけると思うが,ジンオウガは帯電すると攻撃方法が変化する。
辻本氏によれば,ジンオウガは雷光虫を呼び寄せて電気を蓄積するのが特徴とのこと。一瀬氏からさらに解説が加えられ,電気を蓄積して雷撃をまとってより強くなる性質を持っているので,ゲームとしては,雷光虫を呼び集めさせないことが,一つのポイントになるとのことだ。
お次は,黒轟竜・ティガレックス亜種について。「モンスターハンターポータブル 2nd」以来,モンスターハンターポータブルシリーズを代表するモンスターであるティガレックスに,いよいよ亜種が登場するというわけだ。
ティガレックス亜種は轟竜の名にふさわしく,通常種にはなかった咆哮を使った新たな攻撃がいくつか追加されているそうだ。一瀬氏によれば,よりカッコよく,強力な技になっているとのこと。
ティガレックス亜種は,TGS会場の上級クエストで遊ぶことができるので,腕に覚えのあるハンターは,ぜひ挑戦してみてほしい。
辻本氏は,MHP2ndGと比べるとさまざまな面で追加されていることがあるので,MHP2ndGをやり込んだ人が同じ武器を使っても,新たな発見ができるだろうと話した。
一瀬氏は,片手剣であれば連続攻撃,狩猟笛であれば旋律によるサポートといった各武器カテゴリの特徴は変わっていないが,遊びの部分で新しいものが入っており,操作面などはMHP3rd用に新しくなっていると述べた。
一瀬氏のコメントによれば,2匹連れて行けるようになったことで,心強さがかなり変わってくるようだ。その半面,2匹ともやられて地面に潜ってしまい,1人になったときの寂しさも格別らしい。
また,MHP3rdではオトモアイルーの装備をカスタマイズできるのだが,その一部がスクリーンに映し出された。
辻本氏によれば,カスタマイズできるのは頭と胴と武器の3か所で,自由にコーディネートできるとのこと。今回紹介された装備は全体のごくごく一部だそうだ。中にはアイルーかどうかもわからないほど原型(?)を留めていないような装備もあるが,これはアイルーだからこそ作れた装備なのだと一瀬氏は話す。
まずは,ハンターの名前にひらがな,カタカナ,漢字が使えるようになり,オトモアイルーの名前もプレイヤーが変えられることが明らかに。辻本氏は,「ちょっとイヤな上司の名前をつけて,オトモアイルーを攻撃して吹っ飛ばしたり……はやめてください」と述べて会場の笑いを誘った。
続いて,MHP3rdの拠点となるユクモ村の施設が紹介された。農場,アイテム屋,武具屋といったシリーズでおなじみの施設があり,1人用のクエストを受けられる村長の姿やネコバアの姿も確認できた。なお,一瀬氏はさらりと流したが,「まだ紹介できないんで」と飛ばした場所があったので,ユクモ村にはまだ秘密がありそうである。
そして,ただ温泉につかるだけではなく,お湯から上がるとスタミナが上がるなどといった効果が発生する。つまり,アイルーキッチン的な役割を果たすのが浴場というわけだ。集会所で食事効果が得られるようなものであると辻本氏は説明した。
そして,ここでクエスト準備に入り,ジンオウガに挑戦することに。
まず目を引いたのが,2人でプレイする場合,それぞれが1匹ずつオトモアイルーを連れて行ける仕組みとなっていること。自分の育てたオトモアイルーを,一緒にプレイする人に見せられるわけだ。
クエストでは,辻本氏が双剣,一瀬氏が狩猟笛を装備。それぞれの武器の新要素を見せてくれた。
双剣においては,鬼人化中の回避行動がランスのステップのように,見た目からして違うものになっている。通常攻撃においても攻撃がいろいろと変わっているとのことだ。
また,双剣では新しいゲージが追加されており,鬼人化中に攻撃するとゲージが溜まっていく。ゲージが溜まると「鬼人強化状態」になり,鬼人化を解いても,鬼人化時の回避行動のような,通常ではできない行動が取れるようになる。
鬼人化と鬼人強化状態でどう違うかについて具体的な説明はなされなかったが,一瀬氏は「力の鬼人化,技の鬼人強化」と,その違いを説明した。
次に狩猟笛についてだが,一瀬氏曰く今までとは一番違っている武器カテゴリとのこと。
今までの狩猟笛は,演奏で音符を並べることで旋律効果が発動していたが,MHP3rdではすべての攻撃で音符が並ぶようになった。ただそれだけでは旋律効果は発動せず,ある程度音符が並んだ状態でRボタンを押して演奏することで,効果が発動するという形になる。つまり,より攻撃とサポートを両立しやすくなったといえるだろう。
そして,ジンオウガに遭遇して超帯電状態になるまでをデモで見せたところでクエストは終了となった。
ここでイベントはお開きの時間となった。一瀬氏は,プレイアブルで見せることができて安心できたが,大阪では開発の佳境に入っているので,発売を楽しみにしてほしいと述べた。
辻本氏は,まだまだ隠された情報がいっぱいあるので,発売までの約2か月半,今後の情報公開に期待してほしいと述べ,約1時間にわたるイベントを締めくくった。
「モンスターハンターポータブル 3rd」公式サイト
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モンスターハンターポータブル 3rd
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