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「ArcheAge」のCBTスケジュールやビジネスモデルの展開が発表に。青山迎賓館にて開催されたプレスカンファレンス詳報
カンファレンス会場となった青山迎賓館は,普段は結婚式などに用いられる華やかな場所である。会場内ではArcheAgeの各種族に扮したコンパニオン達がArcheAgeの世界観を再現しており,この趣向に対する来場者からの反応も上々であった。
ArcheAgeは,これまで「リネージュ」や「風の王国」を手がけ,韓国では“MMORPGの父”とも呼ばれるジェイク・ソン氏が率いるXLGAMESが,7年もの歳月をかけて作り込んだMMORPGである。プレイヤーは戦闘のみならず,生産やハウジングなどさまざまな遊び方を楽しむことができ,そのプレイスタイルの幅広さには同氏も満足しているようだ。
ゲームオンを2001年に設立し,これまで数多くのMMORPGを運営してきたが,それらの経験やノウハウをすべて生かし,全力でArcheAgeの日本サービスに取り組みたいと意気込みを語った。
チェ氏によると,ArcheAgeを海外向けに初めて展開するのが,この日本だという。今回のカンファレンスで日本サービスを無事に発表できることを光栄に思い,日本有数のオンラインゲームパブリッシャであるゲームオンと共に,これから頑張っていきたいと抱負を述べた。
韓国では1月中旬にArcheAgeの正式サービスが始まっており,ハウジングや釣りなどといった生活型コンテンツが好評を博しているという。また,PvEやPvP関連も随時アップデートを行っており,4月には初の攻城戦イベントも行われたそうだ。
こういった各コンテンツは,サービス元が一方的に提供するのではなく,プレイヤーが参加して共に世界を作り上げていく。それこそがArcheAgeならではの醍醐味であり,この部分にジェイク氏は大きな手ごたえを感じているようだ。
プロデューサーらが語るArcheAgeの自由度の高さ
続いては,ArcheAge日本運営プロデューサーの野田真央氏と,XLGAMESで日本担当マネージャーを務めるシン・スンチョル氏がステージに登壇。ArcheAgeのゲーム概要や魅力などについて,カンファレンス参加者に向けてあらためて紹介していった。
ArcheAge日本運営プロデューサー 野田真央氏 |
XLGAMES日本担当マネージャー シン・スンチョル氏 |
本作のゲーム内容は4Gamerで何度も紹介しているが,それらの中で2人が今回とくに強調していたのは,ゲームプレイの自由度の高さである。
モンスターを倒し,レベルアップするのもMMORPGとして十分楽しいが,ArcheAgeではそれ以外にも農業,貿易,住宅建築,空中戦などといった膨大な量のコンテンツが用意されている。プレイヤーは望みさえすれば,誰にも束縛・強制されることなく,英雄,職人,紳士/淑女,何にでもなれるのだ。
プレイヤーが,個性豊かな遊び方を行い,そういった人達が集まって織り成されるのがArcheAgeの世界なんだと野田氏は力強く語っていた。
その話を受けたシン氏も,韓国のプレイヤーの遊び方は千差万別で,一言では言い表せないと同意。シン氏は現在,XLGAMES社内で日本向けのローカライズ・カルチャライズのために30名以上のスタッフを束ね,日本で必ずや成功させるべく奮闘しているという。野田氏とは毎日のようにミーティングを行っているが,お互い,このゲームが心底好きで,思わず長時間話し込んでしまうことも多々あるそうだ。
クローズドβテスト含むサービススケジュールなどが発表!
今回のカンファレンスでは,ファンが待ちわびていたであろう今後のサービススケジュールなどの情報が数多く発表された。
まずは,昨日の速報記事でもお伝えしているように,クローズドβテストの具体的な内容が発表された。テスター募集はすでに始まっており,その締切は6月21日まで。CBTの実施期間は,6月26日から7月4日までだ。
テスターの総数は1万名で,4Gamerでは3000名のテスター枠も用意している。気になった人は,こちらの記事を確認したうえで登録を行っておこう。
以前行われた“ファミリーテスト”からの変更箇所も紹介された。クエストやカットシーンなどにおいて,日本語ボイスが吹き込まれるという。各種族ごとに豪華声優陣を起用しており,詳しいラインナップは掲載したスライド画像を参照してほしい。
そのほかには,さまざまな不具合修正や各種バランス調整も行われる。例えば,住宅内に設置できる“家具”の数が増えており,一番小さな家でも40個。設置可能な数は,家の規模に応じて段階的に拡張されるという。
クローズドβテストの終了後は,“オープンサービス”を2013年7月に予定していることも発表された。このオープンサービスは,一般的にいうところのオープンβテストに近い内容だと思われるが,詳細はカンファレンスでは明らかにされなかった。続報に注目したい。
それともう一つ,正式サービス後のビジネスモデルだが,社内ならびにXLGAMESと議論を重ねた結果,“定額制”を採用したという。価格が気になるところだが,野田氏の言葉を借りると「より多くのお客様にご満足いただくための価格帯にしたい」。また,CBTやオープンサービスを通じての反響次第では,ゲームバランスを大きく崩さない前提で,追加の課金プランの導入も検討しているとのことだ。
そして最後に,正式サービスに向けて,豪華特典が付いたプレミアムパッケージを,7月5日に発売することも発表された。主な特典内容は,オープンサービスの開始前に一足早くキャラクター作成できる権利(キャラクター名称を含む),1か月分のプレイチケット,そのほか各種インゲームアイテムなど。プレミアムパッケージの価格は4980円(税込)で,本日(6月11日)より予約開始だ。
ArcheAge原作者らが語る,この世界の魅力とは
ArcheAgeのストーリーは緻密に作り込まれており,MMORPGでありながら“原作”が用意されている。今回のカンファレンスでは,ArcheAgeの原作小説を執筆するファンタジー作家のジョン・ミンヒ氏と,「ロードス島戦記」などでお馴染みの水野 良氏によるトークセッションも行われた。
ジョン・ミンヒ氏 |
水野 良氏 |
ArcheAgeの原作小説は日本でも6月14日に出版される予定で,水野氏はその推薦文を書くことになったそうだ。実際読み進めてみたところ,ストーリーの続きが気になって仕方ないという。ミンヒ氏の文章は,キャラクターが生活する情景が思わず浮かんでくるかのようで,元々ハイファンタジー好きな水野氏にとって大好物なのだそうだ。
一方のミンヒ氏は,約7年前にXLGAMESのジェイク・ソン氏と出会ったエピソードを紹介。ArcheAgeの世界観は古代から中世,近代までが複雑に入り組んでおり,それにプレイヤー自身が参加し共に作り上げていくというコンセプトは,当時から一貫していていたそうだ。緻密なストーリーにプレイヤーが想像力を加えることで,ArcheAgeの世界は完璧になるので,ぜひ一緒に楽しんでほしいと述べた。
原作小説は6月14日以降,電子書籍で随時出版予定。これらは重厚なファンタジーを踏襲しているが,実は現在韓国で続いている次のシリーズでは,一転してライトな雰囲気になっているという。こちらも期待したい |
そのほか,各種タイアップも続々と行われる。下記に画像でまとめておくので参照してほしい。
さて,いよいよ,正式サービスに向けての具体的な動きが明らかになってきたArcheAge。注目している4Gamer読者も多いと思うが,何はともあれCBTの登録を忘れずに行い,今後の展開に備えておこう。
人気アニメ「翠星のガルガンティア」と,2013年内にタイアップを予定。詳細は現在検討中とのことだが,やはりArcheAgeのグライダーや滑空に関連するのだろうか? |
ALIENWARE,GALLERIA,G-Tuneを通じて,ArcheAge推奨PCの販売も決定。ArcheAgeのグラフィックスはDirectX 11にも対応しているので,より高品質で楽しみたい人は要チェックか |
「ArcheAge」公式サイト
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