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宮本茂氏やGACKTさんも駆けつけた! Wii「戦国無双3」発表会の模様をレポート
戦国無双3は,伊達正宗や織田信長といった人気武将を操り,敵の兵や武将を次々と討ち取っていく爽快感が魅力の“タクティカルアクション”,「戦国無双」シリーズの最新作だ。Wiiで展開されている「戦国無双」シリーズは,2007年9月20日に発売された「戦国無双 KATANA」に続いて2作目となる。
発表会では,開発者による本作のプレゼンテーションが行われたほか,サプライズゲストも登場し,大いに盛り上がった。本稿では,その模様を詳しくお伝えしていこう。
次世代ハードの中からWiiを選んだ理由に関しては,「一番普及しているハードなので,たくさんのユーザーに楽しんでもらえるのではないかと考えた」とし,開発側からも「ぜひWiiでやりたい」との声が多かったことを明らかにした。
さらに鯉沼氏は戦国無双3について,「本作はシリーズのコンセプトである“一騎当千”を踏襲したタイトルです。据え置き型家庭用ゲーム機でナンバー1の普及率を誇るWiiで発売することによって,幅広いお客様に無双シリーズのキモである一騎当千の爽快感を味わっていただきたいと考えています」と述べた。
鯉沼氏は,「物語は多くのキャラクターが出てこないと盛り上がらない」とし,戦国無双3のプレイアブルキャラクターが35人以上であることを発表した。ちなみに今回の発表会で公開された新キャラクターは,黒田官兵衛,甲斐姫,加藤清正の三人だ。
これらのキャラクターの詳しい説明はされなかったが,鯉沼氏は「彼らは戦国時代に華々しい活躍をしたキャラクター達です。作品内で彼らのストーリーがどのように描かれるのか,ご期待ください」とアピールした。
また真田幸村,石田三成,直江兼続を筆頭に,これまでのシリーズで活躍してきた既存のキャラクター達も,すべてモデルを一新して登場することが明らかになった。キャラクター人気が高いタイトルだけに,こういった要素はファンには嬉しい限りだろう。
村雨城と聞いてピンときたという人も,少なくないかもしれない。このモードは1984年に発売されたディスクシステム対応ソフト「謎の村雨城」を軸に開発されたもので,戦国無双3と謎の村雨城のコラボレーション企画となる。
宮本氏によると,鯉沼氏から「村雨城を戦国無双3で使いたいんです」と直訴されたとのこと。それを受け宮本氏は「気持ちよく遊べるゲームにしてくださいね」と,村雨城の使用を許諾したらしい。
宮本氏は謎の村雨城の開発当時のエピソードとして,一緒に「謎の村雨城」を制作したアニメーション会社が,すばらしいアニメーションを作ってくれたのだが,当時は8ビットマシンでの開発ということもあって,なかなか格好いいポーズのグラフィックスを描けなかったということを明かした。
またBGMについては,作品のテイストが和風だったので「仕置き人」風の音楽や,マカロニウエスタン風の音楽を目指して曲作りを進めていったとのことだ。
さらに開発当時,ディスクシステムで新しい音源ができたということもあり,村雨城にマッチするような,三味線と尺八の音を取り入れたのだそうだ。
鯉沼氏は「私も,あの三味線と尺八の音は大好きです。今回のモードでは,三味線と尺八を生音で入れたいと思っています」と,村雨城モードの構想を語った。
そしてさらに戦国無双3の発売日が11月であることも発表。今後は発売に向けて大規模なプロモーションを展開していくとのこと。
9月に行われる東京ゲームショウでは,本作がプレイアブル出展される予定なので,ファンはぜひ楽しみにしていてほしい。
その後はフォトセッションを挟み,歴ドルの美甘子さんと,小日向えりさんが登壇した。お二人はコスプレをするほどの戦国無双ファンで,今回の発表会をとても楽しみにしていたと,かなり高いテンションで話していた。ちなみに美甘子さんは阿国の衣装,小日向さんはお市の衣装をそれぞれ身に纏っており,司会の女性から「とても可愛いですね」と絶賛されていた。
その後,戦国無双3のディレクターである遠藤融氏が登壇して,実機でのデモプレイを開始。歴ドルのお二人は,食い入るようにモニターを見つめており,その表情は真剣そのもの。また遠藤氏にさまざまな質問をぶつけるなどして,本作に対する期待をさらに高めていた様子だった。
鯉沼氏は,本作のテーマソングをGACKTさんにお願いした理由について,「本作はシリーズ最高の大作として開発されていますので,プロモーションに関しても,ビッグな方と組みたいなと考えていました。そして,やはり戦国時代のイメージに合った方にお願いしたいなというのがありましたので,大河ドラマで上杉謙信を演じられた経験のあるGACKTさんに,ぜひお願いしたいと思いました」と経緯を語った。
GACKTさんはその件について,「ただ単純に楽曲を提供するのではなく,共に作品を作っていく姿勢で構わないのであれば,お引き受けしますという形で決まりました」と静かに語った。
その後は,戦国無双3のテーマソングとして使用される楽曲の映像が上映され,報道陣や関係者の注目を集めた。テーマソングは途中までしか聴けなかったが,戦国時代ならではの激しさや切なさが詰まった,戦国無双に非常にマッチした楽曲であった。
GACKTさんは楽曲について,「男であれば,何かに対して戦っている意識ってあると思うんです。その中で自分を見つけることや,自分は何のためにここにいて,何のために戦っているのか,というのが,この曲のテーマです」と述べ,「この曲は,スピード感を出したいというのがあって,変拍子を結構取り入れました。正直カラオケではまったく歌えないなって(笑)。この曲をカラオケで歌う人がいるなら相当チャレンジャーだなと思いますよ(笑)。えらい難しい曲を作ってしまったなって感じました。まあ,僕らしくていいんじゃないかなと」と,GACKTさんらしいコメントを述べていた。
加えてGACKTさんは,「戦国無双をきっかけに歴史に触れて,過去に存在した勇者(武将)を知ってもらえたら嬉しいです。このゲームを通して,楽しむだけではなく,キャラクターそれぞれの生き方や考え方に触れて,自分たちの励みにしてくれればいいですね」と,ファンに向けて想いを述べた。
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戦国無双3
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