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印刷2010/06/07 19:42

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海外ゲーム四天王 / 第47回:「Hazen: The Dark Whispers」

海外ゲーム四天王 〜戦うおじさん〜
第47回:今週の“ハゼン”と読むな:「Hazen: The Dark Whispers」
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 ヨーグルトでおなじみのブルガリア。そのブルガリアのゲームデベロッパである,Dagger Gamesの新作,「Hazen: The Dark Whispers」は,モンスターを斬って斬って斬りまくり,経験値を稼いスキルを得たり,さらにレアな武器を手に入れたりして強くなり,強くなった勢いでまた斬って斬って斬りまくるという,典型的なハック&スラッシュタイプのゲームだ。
 細かい説明なしでいきなりゲームが始まったり,職業が用意されていなかったり,育成要素がシンプルだったりと,清々しいほどハック&スラッシュに特化した本作を,4Gamer編集部のgingerが紹介しよう。

ここはどこ? 私は誰? ……そんな細かいことは気にせず ひたすらモンスターを倒していけるブルガリア生まれのゲーム

 

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 今回の「海外ゲーム四天王」は,ブルガリアのデベロッパDagger Gamesのハック&スラッシュ系RPG「Hazen: The Dark Whispers」を紹介する。本作は四つに分けられたエピソードの第一弾にあたり,エピソード2以降は(うまくいけば)順次発売されていく予定だ。

 各エピソードはそれぞれスタンドアロンでプレイできる形式となるようだが,公式サイトはちょっと説明不足で,キャラクターデータの引継ぎや,ストーリー的なつながりについてはよく分からない。まあ,普通に考えれば,何らかの引継ぎ要素があることを期待したいところだ。

 

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 全体的に説明不足な感があるのはゲーム本編についても同様で,「プロフィール」に名前だけを入力してゲームを開始すると,何の前置きもなく,いきなりモンスターに襲われている村の前に放り出される。キャラクターメイキング? それって食べられるの?

 

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 ここがどこで,自分が何者なのかも分からないうちに敵に襲われることになるが,ハック&スラッシュ系RPGでやるべきことと言ったらただ一つ。目の前の敵をやっつけてアイテムを拾い集め,キャラクターを強化していくことだ。
 本作では,左クリックで敵を攻撃したりアイテムを拾ったりでき,右クリックで指定した場所まで移動する。最初に襲ってくるガイコツ共を全滅させたら,すぐそばにある村に入ろう。

 

 村では,NPCからクエストを受けたり,武器やアイテムを購入したりできる。クエストをくれるNPCは頭上に「!」マークが表示されているので,近寄って左クリックで話しかけよう。ゲームは基本的に一本道で進行し,行く先々で出会うNPCから受けたクエストをこなしながら,全部で5つのエリアを冒険していくことになる。

 

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 また,RPGの醍醐味の一つでもあるキャラクター育成は,レベルアップによって得たポイントを,任意のステータスとスキルに割り振ることで行う。キャラクターのステータスは,Strength,Intelligence,Dexterityの3つのみと,非常にシンプルだ。

 本作にはキャラクターの職業が存在せず,装備している武器によって,使用できるスキルや魔法が変化する方式。武器には,片手武器,両手武器,杖,弓の4系統が存在し,例えば魔法を使うには,杖を装備していなくてはならないといった決まりがある。お金を支払えばいつでもステータス/スキルポイントをリセットして振り直しできるが,最初にメインで使う武器を決めておいたほうがいいだろう。

 

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 全体的に,ゲームのできは普通といったところで,グラフィックスのレベルもまあまあ。各エリアのマップの狭さや,キャラクター育成の幅がそれほど広くないことから,小ぢんまりとまとまっている印象というゲームだ。また,どうも目先のクエストを追うばかりで,ゲーム全体の大きなストーリーの流れが分かりにくいのも少々難アリではある。

 

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 では,つまらないゲームなのかというと,決してそんなことはない。基本的なゲームシステムがしっかりしているだけに,安心して楽しめるのもまた事実だ。もちろん,ただ淡々とクエストをこなしていくだけでなく,ゲームの要所でカットシーンが挿入されたり,巨大なボスモンスターが登場したりといった要素もあり,それなりの見せ場も用意されている。

 あっと驚くような目新しさや,これといって突出した部分はないが,ため息をつくほどヒドイ部分もないという,なんとも評価しにくいゲームだが,ひたすら敵を倒し,装備を集めていくというハック&スラッシュ系RPGの王道がしっかり守られており,本作もやめどきを見つけにくい中毒性を持っている。筆者も「なんというか,普通だなあ……」などと思いつつ,ついつい遊び続けてしまった。

 

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 数あるハック&スラッシュ系RPGの中には,その気になればそれこそ何百時間もやり込めるような大作もあり,あえて本作を選ぶ理由は少ないかもしれないが,あれこれ考えずに楽しめる,ほどほどにシンプルなゲームシステムと,9.99ドルというお手頃な価格に魅力が感じられる人ならば,遊んでみよう。

 ちなみに,タイトルにある“Hazen”というのは,200年前にどこからともなく現れて,とある野心家の王子のアドバイザーとなり,魔物やアンデッドの軍勢を築いてその戦いを後押ししたという,怪しげな人物の名前のことのようだ。それ以上の詳しいことは分からないが,今後のエピソードでは,このHazenなる人物にまつわる,さらなるストーリーが展開されていくのだろう。

 

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■■ginger(4Gamer編集部)■■
 「ゲーム四天王の中で,ボクが一番活躍しているんじゃないですかね,四天王でもないのに。あははは」と言う4Gamer編集部のgingerは,週刊連載「インディーズゲームの小部屋」もたった一人で担当しており,たまに順番が回ってくるだけという三人の四天王に比べ,確かに活躍しているかもしれない。まあ,本人には黙っておこう。
  • 関連タイトル:

    Hazen: The Dark Whispers

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