オンラインカードゲーム「Chaos TCG Online」発表！　あの内藤大助選手もステージに上がった「ブシロード カードゲーム戦略発表会」レポート

ブシロード副社長 黒川文雄氏の挨拶で始まった戦略発表会

　ブシロードは本日（2月26日），オンラインゲーム「Chaos TCG Online」の正式サービスを，2009年7月から開始する予定であると発表した。これは，東京の秋葉原UDXシアターにて開催された「ブシロード カードゲーム戦略発表会」の中で明らかにされたもの。

　Chaos TCG Onlineは，下記のトレーディングカードゲーム「Chaos TCG」をオンライン化するもので，ほぼ同じルールが適用されるという。FLASHベースで動作するためインストールなどは不要で，ビジネスモデルには基本プレイ無料のアイテム課金制を採用と，プレイを始めるまでのハードルは低めに設定されている。またカードのイラストは，リアルカードのものとは別に，新たに描き下ろしたオリジナルカードを採用する可能性もあるとのこと。会場では，実際の対戦の模様が動画で公開された。
　Chaos TCG Onlineについて，ブシロードの社長である木谷高明氏は「ブシロードとしては新しい試み」と意欲を見せる。

Chaos TCG Onlineの画面イメージ

　なお，すでに本作の公式サイトも公開されており，同時にβテスターの募集が開始されている。テスターへの応募は，“初めての方はこちらへ”を選択し，ユーザー登録を行うだけだ。テスターの募集数や詳細などは明らかにされていないが，本作に興味がある人は応募してみよう。（2月27日12：00追記）

「Chaos TCG Online」公式サイト

　会場では，このほか五つのカードゲームタイトル（以降は，リアルカード）について発表があった。以下，簡単に触れていこう。

●Chaos TCG
　美少女ゲームに登場する，自分の好きなキャラクターをパートナーとして進めるカードゲームで，第一弾は3月21日に，Chaosトライアルデッキ「OS：ニトロプラス1.00」「OS：アクアプラス1.00」の二つが発売される。会場のスクリーンにはキーワードは「俺の嫁」と大々的に表示されたが，これについて制作を担当するウェッジホールディングス 斉藤龍太氏は「当初はパートナーと呼んでいたのだが，いつの間にか“嫁”になっていた」というエピソードを明らかにした。


　またステージには，参加タイトルを提供するニトロプラスからは“最凶広報”ジョイまっくす氏が，アクアプラスからは歌手のSuaraさんが相次いで登場。Suaraさんは，PlayStation 2版「うたわれるもの 散りゆく者への子守唄」のテーマソング「君だけの旅路」を披露してくれた。
　さらに4月からはChaos TCGのインターネットラジオが配信されるとの発表もあった。パーソナリティは漫画原作者・脚本家の是空とおるさんと，声優の橘田いずみさん。番組のテーマソングは，Suaraさんが手がけるとのことだ。

「君だけの旅路」を熱唱してくれたSuaraさん

（左から）斉藤龍太氏，ジョイまっくす氏，Suaraさん，是空とおるさん

●アリス×クロス
　10〜30代の女性をターゲットにしたカードゲーム。プロデューサーを務めるブシロードの朝倉千絵美氏によれば，カードゲームに馴染みのない女性層に訴求するため，専門用語を極力簡単な言葉に置き換えるなどの配慮がなされているという。こちらもインターネットラジオで番組を配信する予定となっており，声優・舞台俳優の堀江一眞さんと，声優の鈴木裕斗さんがパーソナリティを務める。会場では，堀江さんは同タイトルのキャラクター「Joker」，鈴木さんは同じく「Queen」をイメージしたファッションで登壇。フォトセッション時には，熱心なファンから声援が送られていた。

（左から）朝倉千絵美氏，鈴木裕斗さん，堀江一眞さん

●ジュエルペット
　世界初の女児向けカードゲーム。サンリオとセガトイズが共同開発した女児向けキャラクターシリーズのカードゲーム版で，じゃんけんをモチーフにした簡単なルールが採用されている。プロデューサーを務めるブシロードの水越香織氏によって，今後のスケジュールなどが発表された。

ジュエルペットのキャラクター“サファイア”のヌイグルミを抱いて，紹介してくれた水越香織氏

●ヴァイスシュヴァルツ
　アニメやさまざまなゲームタイトルのキャラクターを使ったカードゲームで，今回は新たに追加される「ペルソナ4」「リトルバスターズ！エクスタシー」「ザ・キング・オブ・ファイターズ」「Phantom -Requiem for the Phantom-」「戦国BASARA」「らき☆すた」「アイドルマスター」の7タイトルが紹介された。制作を手がける遊宝堂の中村 聡氏は，ヴァイスシュヴァルツについて「友達を誘いやすいシステムを目指した」とコメント。加えてブシロードの島村匡俊氏は，無理に多数のカードを集めなくとも，自分の好きなタイトルのカードだけで対戦できるような新ルールを適用した大会を企画していることを明らかにした。
　またヴァイスシュヴァルツに参加しているアニメ「宇宙をかける少女」で獅子堂 秋葉を演じる声優のMAKOさんがステージに登場し，役に対する熱意や和気あいあいとした収録現場の雰囲気などについて話してくれた。

（左から）中村 聡氏，MAKOさん，島村匡俊氏

●サンデーVSマガジン
　週刊少年サンデー/週刊少年マガジンの50周年を記念に制作されたトレーディングカードゲーム。今後のブースターパック発売スケジュールのほか，ボクシングのWBC世界フライ級チャンピオン 内藤大助選手をスペシャルサポーターとして起用したことと，その関連プロジェクトが発表された。ステージでは，ブシロード社長の木谷氏と，同タイトルのインターネットラジオでパーソナリティを務めるお笑い芸人のはりけ〜んず前田さん，声優の橘田いずみさんが，内藤選手を迎えてスペシャルサポーターとなることについての意気込みなどを聞いていた。そのなかでサンデーやマガジンの漫画について聞かれたところ，実は学生時代に剣道部だった内藤選手は「六三四の剣」を愛読していたという。ボクシング漫画は「B・B」や「はじめの一歩」を読んでいたと語っていた。一歩のストーリーに関しては，当時は「所詮漫画」だと思っていたが，今となっては「（内藤選手の経歴が）一歩を抜いちゃったよ」と笑顔でコメントしていた。

スペシャルサポーターとなった内藤選手もカード化！　これはそのサンプルなのだけど，一歩の通常時の攻撃力2000に対して，内藤選手カードはなんと攻撃力8000だ

はりけ〜んず前田さんにアッパー炸裂！？　ということはなく，ちゃんと寸止めだったのでご安心を（？）

　また内藤選手は，秋葉原が大好きという裏話を披露。といっても，電化製品を買うのが好きということで，帽子やマスクを着用し，大きなリュックを背負うなど，いわゆる“アキバ系”に変装して秋葉原を徘徊したこともあるそうだ。さらに機会があれば，ぜひメイド喫茶にも行ってみたいと抱負（？）を語っていた。
　ステージ上では若干シャイな印象のあった内藤選手だが，発表会後に行われたフォトセッションなどの合間では，20年前にボクシングをやっていたというはりけ〜んず前田さんをはじめ，ゲストの面々と楽しそうにボクシング談義をしていたのが印象的だった。

（左から）橘田いずみさん，はりけ〜んず前田さん，内藤大助選手，木谷高明氏

　このほか，戦略発表会では上記のブシロードタイトルを中心に扱うインターネットラジオポータル「響〜HIBIKI〜」の設立と，トレーディングカード専門テレビ番組「カード学園」が4月からTBSで放映されることが発表された。
　これらに関してブシロード社長の木谷氏は「2009年は，カードゲームを単なるジャンルとしてだけでなく，一つの業界として定着させたい」と熱い意気込みを語り，発表会を締め括った。