カプコン，スマートフォン向けソーシャルゲームの世界展開に向け子会社設立

　カプコンは，主にスマートフォン向けソーシャルゲームに特化した子会社「ビーライン・インタラクティブ・ジャパン」を設立することを発表した。

　スマートフォンは，飛躍的に性能を向上させつつ，2012年にはPCを超える普及台数が出荷されることが見込まれており，PCやコンシューマゲーム機に次ぐ，新たなゲームプラットフォームとしても期待されている。すでにカプコンでは，スマートフォンへのゲーム提供を進めているが，今回の新会社はスマートフォンゲーム市場の半分を占めるといわれるソーシャルゲームに特化した会社となる。
　カプコンはスマートフォン向けのソーシャルゲームも展開しており，とくに「Smurfs' Village」は，55か国でiPhone向けアプリの売上高ランキングNo.1に輝くなどの成果をあげている。
　今回の子会社設立に伴い，新たに「ビーライン」というセカンドブランドを立ち上げ，ソーシャルゲーム開発の中心になっていたカプコン・インタラクティブ・カナダやカプコン・インタラクティブ（米国）をビーライン・インタラクティブ・カナダ，ビーライン・インタラクティブと社名変更し，新ブランドの浸透を図る。
　日本に設立されるビーライン・インタラクティブ・ジャパンの社長には，これまで海外向けソーシャルゲーム開発などを統括していた世古 学氏が就任する。新会社は，日本およびアジア向けのスマートフォン用ソーシャルゲーム開発を行い，ビーラインブランド全体で世界展開を行っていく体制となる。とくに日本の開発拠点では，最新端末が真っ先に導入される日本・アジア市場をターゲットにしているということで，ゲームの内容にも期待できそうだ。今後の発表に注目しよう。

カプコン公式サイト：「開発インタビュー　06世古 学」

http://www.capcom.co.jp/ir/interview/2009/vol06/index.html