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印刷2009/02/05 22:32

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[OGC 2009#07]ニコニコ動画は動画配信サイト“ではない” ニワンゴの杉本氏が語る「ニコ動が今考えていること」

 もはやオンラインゲームの枠に留まらず,Webサービス全般にまで領域を広げているOGC 2009。講演者には,国内の有名Webサービスの責任者がずらりと居並んでいるわけだが,中でも,もっとも注目されているサービスの一つが,ここ2年ほどで急激な成長を果たした「ニコニコ動画」だろう。

 OGC 2009では,そんなニコニコ動画を運営するニワンゴの代表取締役 杉本誠司氏が登壇。ニコニコ動画の現状についての説明や,ニコニコ動画の新サービスについて,そして同サービスが今後目指すものについての話を聞くことができた。開口一番,「ニコニコ動画は,動画配信サービスではない」とぶちかました杉本氏の講演内容をお届けしよう。

関連記事:
ニコニコ広場が目指す次世代コミュニケーション。ニコニコ動画 運営長に聞く「テキストベースで群衆を表現する挑戦」


 上でも触れているのだが,講演が始まるや否や,杉本氏は,まず「ニコニコ動画というと,いわゆる動画配信サービスだとか,動画共有サービスという見られ方をしていると思うが,我々としては,自分たちのサービスが単純な動画サービスだとは考えていない」と,いきなりの爆弾(?)発言。ニコニコ動画を「インターネット上の感情共有の場」としながら,「動画は,非常に重要なコンテンツだとは考えているが,あくまでそのため(感情共有)の手段の一つでしかない」と説明する。
 
 これは,先日行った中野氏のインタビューでも感じたことだが,ニコニコ動画の方向性が「動画」のみに絞られなくなってきたのは,同サービスを利用しているユーザーなら肌で感じている通り。ニコ割ゲームやニコニコ広場といった,ことさら同報性を意識するサービスを追加してきているのも,「動画」という視点からの発想ではなく,この「コミュニケーション」という視点あればこその方向性だといえるだろう。

 続いて杉本氏は,会員登録者数1030万人,うち有料会員数が22万7000人,そしてモバイル会員数が275万人に達しているなど,ニコニコ動画の現状を報告。利用者層に関しては,モバイルでの展開の影響が大きく,10代のユーザーが大幅に増えてきているなどとしながら,ニコニコ動画が今なお拡大し続けるサービスであることを強調した。
 一日の利用者数が230万人,PVは約6500万だというから,その規模感には圧倒されるばかり。ちなみに4Gamerでさえ(?),PVが“月間”で約3000万PV前後だといえば,その規模がどれほどのものかが伝わるだろうか(まぁ,4Gamerと比べても仕方がないのではあるが)。

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 ともあれ,ニコニコ動画の大枠の説明を行ったあと,杉本氏は,昨年末にリリースした新サービスについて話を進めた。杉本氏は,「ニコニコ動画は,これまでは非同期的なコミュニケーションを軸に展開してきて,おかげさまで1000万ユーザーというところまで来ました」と語りながら,「しかし,我々としてはもっと伸びしろはあると考えているし,チープな言葉にはなるが“一般化”“マスメディア化”というものを目指していきたい」と解説。
 そして,それを実現していくために「間口を広げなければならない」点や,ほかにも「社会的な有用性」や「即時性/同期性」の具備といったことが必要であることを認識しているとのことであった。
 従来の非同期的なコミュケーションから一歩進んだ,よりアクティブさが求められる同期的なコミュニケーションを志向することで,さらなる発展/新展開を目指していくというわけだ。

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 さて,同期的なコミュニケーションを実現するための手段として,「ニコニコ生放送」「ユーザー生放送」「ニコニコ広場」「ニコ割アンケート」といった各種サービスの説明がなされたのだが,個人的に興味深かったのがユーザー生放送の話。これは,いわゆるWebカメラなどを使ってユーザーがリアルタイムに動画を配信できるというサービスなのだが,12月にサービスインして以来,すでに約3000もの“番組”が作られているのだという。「これだけの数のコンテンツが生まれるのは,ユーザーさんたちの力があればこそ」だと杉本氏は語る。

 まぁ,リアルタイムの動画配信といえば,PeerCastなどといったツールを介して,昔から根強いコミュニティを築いていた分野なのだが,ユーザー生放送は,そういったニーズをより広く,あるいはさらに深く掘り起こす試みなのだろう。ユーザー生放送の常時視聴者数は約3000人とのことで,これはニコニコ全体からすると少ない数値のように見えるが,オンラインサービスという観点でみれば,すでにそれなりといえる規模。
 ニコニコ動画というと,「動画をそういう風に使うのか」という,動画の妙な使い方を“発明”する文化があるのが興味深いところでもあると思うのだが,この生放送もどんな風に使われていくのか,今後の発展が楽しみなサービスではあるだろう。

 杉本氏は,最後に「非同期の良さを残しつつも,同期の良さを取り込み,コミュニケーションの場を広げていきたいと思っている」「今後は,ちゃんとしたメディアを目指す」として,今回の講演を終了。「今後の展開についても,そうした方向性に則ってやっていく」と締めくくった。




 さて,今回の講演を聞いて改めて分かったのは,ニコニコ動画の目指す先が「もはや動画サービスではない」という点に尽きるだろう。これは、先日行ったインタビューでも感じたことだが、社長である杉本氏からも同様の発言がされたことで,サービス/会社としての方向性がよりハッキリと見えたという印象だ。

 そもそも,会員数1000万を誇るニコニコ動画が「より広く」利用されていくにあたって,いったい何が必要なのか。よくよく考えてみれば、それはもはや単なるコンテンツ(動画の数)やパブリシティの話ではなく,もっと本質的な便利さや有用性,面白さを磨き上げないといけないという話なのかもしれない。去年末にインタビューを行った野島氏の言葉を借りれば、ネット上における「よりよい体験」の創出と演出が,ニコニコ動画の今後の目指すべき方向性……といったところだろうか。

 現在,ネット上の同期型サービスという意味では,オンラインゲームがまさにその代表的な事例でもあり,そういう観点からも,ニコニコ動画の今後に注目したい。


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