アメリカで大人気のアニメ「スポンジ・ボブ」が，オンラインゲームになって日本でもサービス開始

　MTV Network Asiaは，北米で大人気のアニメ「スポンジ・ボブ」（原題 SpongeBob SquarePants）をモチーフにしたMMOG（多人数参加型オンラインゲーム）を制作し，日本を含めたアジア地域で2011年にローンチすると発表した。日本では，日本語によるサービスが行われる予定だ。
　開発を手がけるのは，韓国のGigaMediaで，アニメシリーズを制作する北米のテレビネットワーク，Nickelodeon Animation Studiosも開発をサポートするという。

　スポンジ・ボブは，1999年から放送されている子供向けのアニメ番組で，海の底にあるビキニタウン（Bikini Bottom）に暮らす主人公スポンジ・ボブを中心に，友人であるヒトデのパトリックやレストランのオーナーのカーニ氏ら，個性的なキャラクター達がドタバタ劇を繰り広げる。甲高い笑い声がスポンジ・ボブのトレードマークで，2006年には映画化されるなど，アメリカの子供達の間では定番のアニメである。
　日本でも2005年からNHKの衛星放送で，2007年からはNHK教育テレビで放映されていたがすでに終了。現在はMTV Japanで放送されている。

　MTV Networkの親会社であるViacomは，Nickelodeonも傘下に収める総合メディア企業で，アジア地域でも広く展開している。今回のプロジェクトは，Viacomが北米以外で同社IPの使用を許可する初めてのものであり，アジア地域におけるスポンジ・ボブのフランチャイズを強化する目的があるのは間違いない。

　MMOG版スポンジ・ボブは，Flashベースのブラウザゲームになり，Free-to-Play（基本プレイ料金無料）のアイテム課金というビジネスモデルが採用される模様だ。日本のほか，韓国，中国，台湾，東南アジア諸国，そしてインドでサービスが行われ，それぞれの言語にローカライズされるが，現在のところアメリカでのサービスは予定されていないという。