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コーエーとテクモ,2009年4月1日にコーエーテクモホールディングスを設立。経営統合へ
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印刷2008/11/18 16:10

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コーエーとテクモ,2009年4月1日にコーエーテクモホールディングスを設立。経営統合へ

 コーエーとテクモは本日(2008年11月18日),2009年1月26日に開催予定の両社の臨時株主総会における承認を前提として,2009年4月1日(予定)に,株式移転によりコーエーテクモホールディングスを設立し,経営統合を行うことについて合意に達したと発表した。共同持ち株会社の設立時の株式移転比率は,コーエーの普通株1株に対して,テクモが0.9株という割り当てだ。

画像集#023のサムネイル/コーエーとテクモ,2009年4月1日にコーエーテクモホールディングスを設立。経営統合へ


 コーエーとテクモは,今年9月に「経営統合に関する協議の合意」をアナウンスしていたわけだが,今回の発表は,その結果と詳細が公開された形。統合の詳細は追って説明していくが,今回の統合によって,単純計算で売上400億円超のゲーム会社グループが誕生することとなり,規模としてはカプコンなどに次ぐゲーム会社となる。新たに設立されるホールディングス会社の主な役員体制は,以下の通り。

代表取締役会長:柿原康晴(テクモ)
代表取締役社長:松原健二(コーエー)
取締役:襟川陽一(コーエー)
取締役:襟川恵子(コーエー)
取締役:阪口一芳(テクモ)
常勤監査:長田延孝(テクモ)
常勤監査:森島悟(コーエー)
監査役(社外):山本千臣(テクモウェーブ)
監査役(社外):大内卓(コーエー)


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画像集#002のサムネイル/コーエーとテクモ,2009年4月1日にコーエーテクモホールディングスを設立。経営統合へ
 コーエー側とテクモ側それぞれから役員が選ばれる形になっているわけだが,統合の経緯などから推測するに,おそらくは実務面では現コーエー代表取締役である松原氏が指揮を執っていくものと思われる。発表会の質疑応答に関しても,終始一貫して松原氏が主に説明をする形をとり,経営統合後に双方の会社の長所を生かした戦略を取っていけるのかなど,今後の松原氏の手腕が注目される。

 経営統合の目的などに関しては,「グローバル展開の推進」「経営資源分配の最適化」などが挙げられていたが,双方共に強力なブランドを有する企業だけに,それぞれの長所を生かした新たな展開が期待されるところ。ほかにも,各事業毎の大まかな説明が行われていたが,具体性のある解説というよりは,「シナジー効果による」「ノウハウを共有し」などといった大枠の説明に終始。また,事業所などの統合などを含めた開発/営業体制などの本格的な再編は「今後の案件」だとし,具体的な展開に関しては「これから相談する」と説明した。
 まぁゲーマー諸氏の気持ちを代弁していえば,“ビーチバレー無双”とかそういう展開を期待したいところ……かどうかは分からないが,今後,何かしら双方のブランドを利用したタイトル/展開は出てくるものと思われる。

 なお,新しい会社の経営目標としては,2011年に売上700億円以上,営業利益160億円以上,経常利益210億円以上を目指す模様。松原氏は「詳しい事業プランは今は発表できないが,“以上”という部分から意図を汲み取ってもらいたい」とし,新体制下での事業展開に自信を覗かせていたのが印象的であった。

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 さて,今回の統合自体は,発端がちょっと特殊というか,テクモと同社の看板ゲーム開発者である板垣伴信氏の間で起こったトラブルに端を発していると思われるわけだが,近年のゲーム業界の流れとして再編が加速しているのは事実であり,コーエーとテクモの統合も,大枠で言えばそうした時代の潮流に則ったものだといえる(板垣氏の問題がなくても,いずれは統合の話は出た可能性が高い)。吸収合併という形にはせず,新たにホールディングス会社を立ち上げた(すなわち新しい親会社が作られて,事実上の合併はなされない)のも,今後,さらなるM&Aなどを積極的に行い,事業拡大をしていく意志の表れと見て間違いないだろう。
 世界規模に広がりつつあるゲーム開発競争において,コーエーテクモホールディングスがどのような戦略を取っていくのか。同社の発展を期待しつつ,その展開に注目したい。

■「テクモ株式会社と株式会社コーエーとの共同持株会社設立(株式移転)による経営統合に関するお知らせ」(PDFファイルが開きます)
※両社のWebサイトで同一と思われるPDF文書が公開されており,この記事からはテクモ公式サイト上のファイルにリンクしています。

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