4Gamerの1週間を振り返る「Weekly 4Gamer」6月14日〜6月20日分

「完美世界」で7月に最大規模のアップデート「神々の伝承」が。前から思っていたがこのお姉さん，ジョヴョヴィッチさんに少し似てる？

　ゲーマーの間ではCPUより人気の高いGPUの歴史に，新たな1ページが書き加えられた先週，6月14日（土）〜6月20日（金）の間，4Gamerに掲載された記事数は226本であった。まず月曜日にNVIDIAが超大物新製品「GeForce GTX 280/260」を発表。同じくNVIDIAが木曜日に「GeForce 9800 GTX＋」を，そして金曜日にはAMDが「ATI Radeon HD 4850」を発表した。4Gamerのハードウェア番長こと佐々山は体じゅうGPUまみれになりながら，涙目で駆け回っていたのであった。がっはっは。
　あまりにもまぶしい新GPUのせいで影が薄まってしまったが，実はPCゲーム業界では，もう一つのトピックでも賑わっていた。そう，「SPORE クリーチャー クリエイター」がとうとう発売されたのである。もともとは「SPOREって面白いのかなぁ，だってクリーチャーじゃん？」などと懐疑的だったくせに，クリーチャー クリエイターのあまりの面白さに「こ，こりゃ9月まで辛抱たまらん！」なんて，みっともなく騒ぎ立てたのは私である。面白くって面白くって。

先週のランキング

第1位
モンスター，再来。「GeForce GTX 280/260」のレビューを掲載

第2位
NVIDIA，GeForce 9世代の新GPU「GeForce 9800 GTX＋」を発表

第3位
次世代GPU「RV770」は来週に正式発表。公開された「Ruby」の新ムービーをUp

第4位
NVIDIA，新世代ハイエンドGPU「GeForce GTX 200」シリーズを発表（1）ワンビッグGPUの夢よ，再び？

第5位
AMD，新世代GPU「ATI Radeon HD 4850」を正式発表

第6位
新機軸はさておき，封建社会をリアルに再現した「天下統一V」のレビュー

第7位
シムシティ最新作が無料で楽しめる！　「シムシティ ソサエティーズ」の日本語対応体験版をUp

第8位
演算能力1TFLOPS，GDDR5採用の次世代ATI Radeonは間もなく登場

第9位
NVIDIA，新世代ハイエンドGPU「GeForce GTX 200」シリーズを発表（2）CUDA 2.0＆PhysXでGeForceは生まれ変わる

第10位
NVIDIA，GeForce GTX 200シリーズ用技術デモ「Medusa」公開



　そういう週だったとはいえ，ものの見事に新GPUの記事で埋め尽くされた。NVIDIAとAMDの，すさまじい火花が飛び散っている。両雄が激突するなか，ゲーム記事の入る隙間もなかったといえよう。毎度のことだが，いいんだろうかそんなことで。

GeForce GTX 280

ATI Radeon HD 4850

　1位，4位，9位，10位が「GeForce GTX 200」シリーズ，2位が「GeForce 9800 GTX＋」，そして3位，5位，8位が「RV770」（ATI Radeon HD 4800シリーズ）の記事だ。
　新GPUだが，値段で整理すると分かりやすい。まずGeForce GTX 280が8〜10万円，GeForce GTX 260が6〜7万円と，この二つは高価なウルトラハイエンドシリーズ。
　これに対して「GeForce 9800 GTX＋」と「ATI Radeon HD 4850」が2万円代（予想価格も含む）と，一般ゲーマー向けなミドル〜ミドルハイクラスの製品である。

　当初，月曜に発表されるGeForce GTX 200シリーズへの牽制としてか，同じ日にAMDは199ドルのRV770を「来週発表する」と声明。しかし木曜日に同価格帯の「GeForce 9800 GTX＋」がNVIDIAから発表されてしまったため，あわてて金曜にATI Radeon HD 4850を発表せざるをえなかったのではないか。……なーんて憶測しちゃったりもしたが，事情通の佐々山いわく，発表が繰り上がったのは「AMDによくある事故」のせいらしい。なーんだ，あっはっは。
　とはいえ，これはかなり効果的だっただろう。ある意味，いつもどおり最速＆最高級の更新を目指してきたNVIDIAに対し，AMDは見事なまでにコストパフォーマンス重視。ゲーマーが全員コスト度外視でGPUに投資できるわけではないし，最終的には処理速度ではなくシェアが勝敗を決めるのである。うーむ，実に楽しみな一戦となった。

6位「天下統一V」のレビュー。3作目と4作目は厳しい評価を受けてきたが，果たして5作目の評価はいかがなものでしょ

7位「シムシティ ソサエティーズ」の体験版。日本語でも遊べるのが嬉しい。ソサエティーっぷりを体験しよう

先週の注目記事

6月16日（月）

「攻速機戦LANDMASS」CP販売を一時停止，サービスは無料で継続

　日本にもオンラインFPSブームが到来し，多くの作品が話題となったものの，その実態は明るい話ばかりではない。LANDMASSは現時点では無料で運営が続けられているが，このまま収益の見通しが立たないのであれば終了の可能性もあるだろう。「Paperman」といい，人気が高くても困難は起こりうるのだ。

6月17日（火）

どんなクリーチャーも思いのまま。「SPORE クリーチャー クリエイター」の体験版が公開

　どうして欧米人は原色の奇妙なキャラを可愛がるのだろう。理解できない。と思っていたけど，自分で作ったクリーチャーのマァ可愛いこと。「SPORE」ってのはつまり，こんなのが宇宙から突然やって来て，我々を皆殺しにしようとするゲームなのかなぁ。たったの185MBなので，ぜひ遊んでみて。


［週刊連載］「AoC暗黒大陸血まみれ紀行」第1回掲載

　「Age of Conan」が予想外に大人気なので連載することにしましたよ。しかしConan，ゴアやセクシーもさることながら，ゲームとしてえらい面白いらしいですな。「オンラインゲームは作品ではなくサービスだ」なんて言うけど，ゲームはやっぱり本質的には作品であるべきだな〜なんて思った次第。

6月18日（水）

6月20日に「北斗の拳ONLINE」の期間限定オープン負荷テストがスタート。新フィールドや新生業も公開

　5月15日にひっそりオープンβテストが中断され，ヒャハハと笑いながら恐怖と暴力を振りまいていた諸兄諸姉をしょんぼりさせた「北斗の拳ONLINE」。ようやく再開の目処が立ったらしく，6月20日から4日間「オープン負荷テスト」を実施，問題なさそうならオープンβテストを再開させるとのことだ。


「Diablo II」をCD-ROMなしでプレイできるようになるパッチがリリース

　「Diablo II」ほど長い間，アップデートパッチがリリースされ続けているパッケージゲームもそうそうないだろうと思うのだが，ついに公式なNo-CD Patchまでリリースされてしまった。当時は英語版と日本語版とマッキントッシュ版を買ったんだけど，今や1本も手元にないなあ。どこにいったんだろう。

6月19日（木）

「GTO」，一年戦争終了！　本日9：00PMスタートのアンリミテッドモードに「Z」のカミーユ・ビダンや「ZZ」のグレミー・トト登場

　6月19日でGTOのファーストシーズンが終わり，7月16日からセカンドシーズンが始まる。それまでの1か月間は，技術制限のない「アンリミテッドモード」が楽しめるのである（7月16日以降も楽しめるが）。これはつまり現状のシーズン（一年戦争）の制限を超え，「Z」「ZZ」のMSも使えるモードだ。


銃撃レース＋美少女キャラ。「C-1バトル」クローズドβテスター募集開始

　今年は10月の東京ゲームショウで「PCオンラインゲームコーナー」なるものが用意されるせいか，この夏は新作オンラインゲームの動きが少ない。そんな中，数少ない新作の一つ「C-1バトル」がβテスター募集を開始した。山本和枝さんのイラストばっかり記憶に残るが，バリバリ撃ち合うレースゲームである。

6月20日（金）

「キノスワールド」の“プレミアサービス”（CBT）参加者募集が本日スタート。4Gamer読者枠は400名分

　「メイプルストーリー」系の横スクロールMMORPG「キノスワールド」がようやく動き始めた。ちなみに運営元は「韓国ではすでにサービス中であり，テストなど不要」とし，今回の募集は「βテスター募集」ではなく「先行プレミアサービスに1000名様ご招待」である。既成概念の破壊ですな。


動くアクラ・ヴァシムやマイトレ管理人の夏服が確認できる「MHF」“シーズン3.0”プロモムービーを4Gamerにアップ

　7月2日実装の大型アップデート「シーズン3.0」に向けて，現在プロモーションが激しく行われている。すでに情報第1弾と第2弾が公開されてるが，「記事を読むのが面倒だニャ〜」というアイルー気味な人のために，ムービーというものがある。マイトレ管理人の新衣装が，うん，いいんだわぁ。


レビュワー向けに配布されたPhysXドライバで「3DMark Vantage」をテストする

　AGEIAといえば物理演算用チップ「PPU」まで開発した，物理エンジン「PhysX」のデベロッパ。ここが2008年2月にNVIDIAに買収され，NVIDIA GPUが「PPU」を兼ねるようになる，という話になったのだ。その話がいよいよ本格的に形となり，「GeForce PhysX」として姿を現した。その効果たるや，すげー。

トライアルおたより

　映画の話ばっかりで恐縮ですが，19年ぶりの「インディ・ジョーンズ」を観てきました。いやーなんといいますか，スピルバーグ監督ったら“それ”がお好きですねえ。
　さて，「今週のプレゼント」の応募フォームに「4Gamerへのコメント」という欄があるので，4Gamerへのご意見ご要望，親が知ったら悲しむような愉快な一言などをお寄せください。コメントを掲載させていただいた方には，謝礼として電子マネー「BitCash」500円分を贈らせていただきます。

■私の注目タイトルは「マビノギ英雄伝」なのですが，プレイムービーみたいな血の表現とかそのまんまで日本に来るのかな？　と疑問に思いました（そのまんま来てほしいです）。日本はなんか規制が多そうだし。もしかしたら仕様変更になるかもしれませんね。（にゃんぴよさん）

　まさに次世代を感じさせる「マビノギ英雄伝」ですが，日本に来るかどうかすら，まだ分からないですよ〜。

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■万年睡眠不足はどうやったら治せますか？（kusakiさん）

　1万年後には治るんじゃないでしょうか。

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■最近，いわゆる「硬派な」FPSって見かけませんね。「Hidden & Dangerous 2」みたいなのはウケないんでしょうか。オジさんは寂しくなります。（ToeCutterさん）

　あら，実は私もソッチ系のFPSが大好きでして「Hidden & Dangerous」は全シリーズクリアしたものです。レインボーシックスも途中からすっかり路線変更してしまったし，最近は「まるで戦争映画の中にいるみたい」なゲームばかりで，「まるで本物の戦場にいるみたい」なゲームが減ってしまいました。我々オジさん世代は「カーまったく最近の若ぇもんは，本物の戦争ゲームってもんを知らねぇ」と，戦争帰りっぽく飲み屋でくだをまいて過ごすしかないんですかねぇ。

「ヘルゲート：ロンドン」「バイオショック」ついに発売

「ブルーブラスター」と「ブルーフロウ」がセットになった「BB Twin Pack」のバスタオルっぷりもあなどれない

　先週は凄まじいGPU合戦だったけど，来週はさらに「ATI Radeon HD 4870」が発表されることが予想される（もともと6月25日発表予定だったし）。こちらは3〜4万円となりそうで，昨年冬からの超ヒット商品「GeForce 8800 GT」と同じ価格帯に乗り込んでくることになるわけだ。いやーまだまだ熱い戦いが続きそう。
　さて，来週は6月25日に「C-1バトル」のクローズドβテストが，そして6月27日に「風林火山」のオープンβテストが開始される。
　そしてパッケージゲームはもう大変。6月26日に「ヘルゲート：ロンドン（完全日本語版）」「ザ・シムズ2 IKEAホームパック」が，そして6月27日には「バイオショック 日本語版」「トラックマニア ユナイテッド フォーエバー」「BB Twin Pack」「POWER DoLLS2 COMPLETE BOX」「SPORE クリーチャー クリエイター 完全版」（パッケージ版）が発売される。
　海開きも近いし，新しい水着でゲーム三昧だ！