ユーザー制作ダンジョンと水着が,各国のMMORPG開発者の注目を集めている「ルナティア」
|
先週,
9月22日(土)〜9月28日(金)の間に4Gamerに掲載された記事数は,
212本であった。先週は「CEDEC」(CESA DEVELOPERS CONFERENCE)や「コ・フェスタ ゲーム開発者セミナー」が開催された関係で,なんだか難しい記事がたくさん掲載されている。「ゲーム開発者が普段何を考えていようが知ったことか! とにかく作るものを面白くしてください!」という厳しめの意見の人以外は,いくつか目を通してみるといいだろう。
それでは1週間の人気記事を見てみよう。
先週の人気記事
いよいよ明日からプレオープン開始,「三國志 Online」のベンチマークソフトを4Gamerに掲載
「ガンダムタクティクスオンライン」,10月29日にクローズドβテスト開始
「モンスターハンター フロンティア オンライン」,同一アカウント内でアイテム共有などができる“エクストラコース”などを実装
AMD,動作倍率制限を解除した“FX仕様”の「Athlon 64 X2 5000+」を発表。そのポテンシャルを検証する
「King of the World」で,なりすまし女性プレイヤーに厳しい処置
本当は東京ゲームショウ関連の記事が,まだいくつか上位にあったのだが,先週も紹介した「ファイナルファンタジーXI アルタナの神兵」や,「コンパニオン写真集」だったので省いている。というわけで,先週掲載された人気記事を見てみるとしよう。
コーエー看板作,最大最強の「三國志」が,ついにMMORPGとして歩み出した。筋肉隆々おひげモジャモジャな豪傑達の世界……という雰囲気ではないが,往年の三國志ファンもこれを機にMMORPGデビューするしかあるまい。しかしちょっと高スペックなマシンが必要なので,まずはベンチマークを試してみよう。
おそらく日本で最も成功したオンラインゲームの一つに数えられると思われる,「GNO」シリーズの最新作「ガンダムタクティクスオンライン」。「GNO2」も3Dではあったが,最新作は見てのとおり飛躍的にパワーアップしている。クローズドβテストが10月29日から始まるので,まずはテスターに申し込んでみるべきだろう。
「モンスターハンター フロンティア オンライン」は大規模アップデートと,中規模のリファインアップデートを1か月おきに繰り返す計画である。今回は10月に実施されるリファインアップデートに関する記事だ。新たに実装される装備をどーんと写真付きで紹介しているので,お気に入りを探してみよう。面白いのが多いです。
オーバークロッカー必見,動作倍率制限が解除された「Athlon 64 X2 5000+」を,さっそく3.0GHzで動かしてみちゃおうというテストレポートである。もし3.1GHzや3.2GHzで動けば,実勢価格1万6000円前後のCPUで,2万円以上するAthlon 64 X2 6000+に匹敵するCPUが手に入るかもしれないけど,煙が出ても知りませんよ。
ある意味,先週で一番面白かった記事である。そもそも
「King of the World」ってどんなゲームかなーと思って検索してみても,同じニュースの各国語版が出てくるばかり。アイテム課金が主流の日本では,同じことはまず起こらないでしょう。女性キャラの衣装をガンガン買ってくれる大切な男性プレイヤーを処罰なんて,ねえ。
そのほかの注目記事
まずは冒頭でも触れたCEDEC関連の,愉快な記事を紹介しよう。
[ゲーム開発者セミナー]MMORPGへのユーザークリエイトコンテンツ導入の必要性と実装のアイデア
[ゲーム開発者セミナー]ラフ・コスター氏が考えるWeb時代のゲームデザインの答え。ついにベールを脱いだAreaeの「metaplace」とは?
[CEDEC 2007]Counter-Strikeにニコニコ動画。ゲームをネタにユーザーが作ったコンテンツを“中の人”はどう捉えているのか?
上は,Nexonで数々のMMORPGの開発に携わってきた亜州大学メディア学部助教授,Gyuhwan Oh氏の講演。氏はMMORPGというものを,助教授らしくクールに分析しているが,その話題がいちいち一般のゲーマーによく分かる点がオススメ。いっぱしのゲーマーなら,氏の言っていることはとりあえず全部理解できるだろう。
真ん中のは,各国の講演でいつも歯に衣着せぬ辛辣な発言をする,ラフ・コスター氏という愉快なおじさんのお話。これまで「Ultima Online」「EverQuest II」「Star Wars Galaxies」といった大作を手がけてきた氏が,今回は自身の新作「metaplace」と「ユーザー参加型のゲーム制作」について語っている。
下は「ユーザークリエイトコンテンツ」(UCC)の話。……と書くと難しそうだが,要はMODとか,ニコニコ動画の爆笑ムービーとか,「フォルツァ2」の痛車とか,ああいうのって開発者的にはどうなの!? という話だ。思わぬ大儲けにつながることがある一方で,著作権や性描写が問題になったりもする,それがUCCなのだ。
→「CEDEC 2007」特設ページへ
→「ゲーム開発者セミナー」特設ページへ
続いて,東京ゲームショウ開催中に実施されたインタビュー記事の中から,面白いものを。
[TGS 2007#70]究極のクルマゲームがついに登場? 実車を駆り,実在のパーツを組み合わせるオンラインレースゲーム「E-Racing」
記事中にゲーム画面がないので油断しがちだが,イギリスの「E-Racing」は凄い。「グランツーリスモ」や「フォルツァ モータースポーツ」の上をいく,実在200車種だけでなく,それらの“カスタムパーツもメーカーライセンス”で収録しようという意欲作である。記事中はダレン・ジョブリング氏の写真だけだが,車ファン必読だ。
いつもは個人的な趣味で,記事中はゲームの女性キャラの絵でいっぱいだが,今回は我慢なさい! というわけで,ハードウェアの記事も2本ほど紹介してみよう。
“Nahalem+Larrabee+SLI”への壮大な伏線。Skulltrailの全容が見えてきた
Futuremark,次世代PCMark「Vantage」のカウントダウンページを公開
上はIntelが開発中の,ゲーム用プラットフォーム「Skulltrail」のお話。これはワークステーション用のシステムをゲーマー向けに転用した,なんというか,超パワフルとしか言いようがない製品だ。Penryn世代のクアッドコアCPUが2個と,NVIDIA SLIを標準サポートするシステムがそう遠くない将来,店頭に並ぶことになりそう。
システム総合ベンチマークソフト「PCMark」の最新版が発表され,カウントダウンページが公開されたという記事(カウントダウン自体はまだ)。さすがは天下のFuturemark,お馴染みのカウントダウンをする気満々で,今回もじれったいことをしてくれる。ちなみに最新版はWindows XPには非対応。もうそんな時代なんですね。
今年も残すところあと3か月
突然ですが,4Gamerのトップページをちょっと軽くしてみました。……実感できます? できなかったらごめんなさい。というわけで,今年ももう10月ですよ。あっという間だなぁ。いわゆる2007年Q4というやつで,海外ではこれから年末商戦に向けて,大作やら話題作やらがどっかんどっかん発売される……はず。日本ではどうでしょう。海外ゲームも頑張って紹介していくので,洋ゲーファンの皆さんは「MMORPGばっかりだ」なんてふてくされず,これからも4Gamerを応援してください。