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インディーズゲームの小部屋:Room#499「AngerForce: Reloaded」
最近はみんなで,つむじ風が吹くティーグラウンドでグリーンを狙っている筆者がお届けする「インディーズゲームの小部屋」の第499回は,Screambox Studioの「AngerForce: Reloaded」を紹介する。本作は,スチームパンクな世界観の縦スクロールシューティングだ。紅蜂さん,可愛かったよねえ(遠い目)。
本作の舞台となるのは,ロボット達が反乱を起こした架空の19世紀。プレイヤーは,何者かに育ての親を殺された少年Samhill,祖父がロボットの反乱の元凶であると思われている少女Echo,ロボットのAsimo,何だかよく分からない生き物のShinという,異なるバックグラウンドを持った4人(?)のうち,一人を選んでロボット軍団に戦いを挑むことになる。
4人の主人公は,攻撃力やHP,装備している武器やスキルがそれぞれ異なり,HPがいわゆる残機にあたる。敵の攻撃を受けてHPがゼロになるとゲームオーバーだ。
スキルはエネルギーを消費して行う特殊攻撃で,各キャラクター2つずつ持っている。スキルに必要なエネルギーは時間と共に少しずつ回復するが,チャージボタンを長押しすることで一気に溜めることもできる。このほかに,画面内の敵を一掃する爆弾の使用や,低速/高速移動など,使うボタンはかなり多いので,ゲームパッドでのプレイをお勧めしたい。
本作は1990年代の日本のアーケードシューティングゲームにインスパイアされたという作品で,ハイスコアのカギを握るのはスキルの使い方だ。スキルを敵に命中させるとコンボボーナスが発生し,スキルで敵を撃破するとボーナスランクが上がって,さらに得点倍率がアップする。また,スキルを使って消費したエネルギーが一定量に達すると,爆弾が1つ追加されるので,出し惜しみせずにスキルを活用していこう。
ノリのいいハードロックのBGMをバックに,怒涛のように押し寄せてくるロボット軍団を次々と撃破していく爽快感を味わえる本作だが,見どころはやはり,多彩なボスとの戦闘だろう。レトロフューチャーな雰囲気の敵メカのデザインはなかなかにカッコよく,ボスのHPを削りきるたびに次の形態に変形していくギミックも,メカ好きにはたまらないものがある。
さらに本作は日本語に対応している点も嬉しいところ……なのだが,よく見ると漢字が繁体字だったり,一部のメッセージウインドウが見切れて文字が読めなかったり,キャラクターボイスがなぜか中国語になっていたりするのが,やや残念なところ。とは言え,シューティングゲームとしての完成度はかなり高く,オンラインスコアボードやリプレイ機能,ローカルでの協力プレイといった機能も備えているので,シューティングファンはぜひどうぞ。そんな本作は,Steamにて980円で発売中だ。
■「AngerForce: Reloaded」公式サイト
http://www.screambox.net/- この記事のURL:
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