インディーズゲームの小部屋：Room＃419「Medusa's Labyrinth」

　最近はまた，せっせと軍艦擬人化娘の収集と育成に勤しんでいる筆者がお届けする「インディーズゲームの小部屋」の第419回は，Guru Gamesの「Medusa's Labyrinth」を紹介する。本作は，たいまつを片手に真っ暗な迷宮を探索していくという，一人称視点のステルス系ホラーアドベンチャーだ。今回は第8艦隊まで運用できるので，より多くの艦を活躍させてあげられるのがいいですね！


　本作の舞台となるのは古代ギリシャ。プレイヤーはたった一人でとある神殿にやって来た主人公となって，不気味な怪物がうろつく神殿内を探索していく。詳細なストーリーなどは明かされていないが，ゲームを開始するとすぐに，2人の人物が残した手記を発見する。そして，この先もあちこちで見つけられるこれらの手記を一つずつ読み進めることで，徐々に物語の背景が解き明かされていくという趣向だ。


　手記を残した人物の一人は，Alyonaという女性。彼女は神殿の巫女に選ばれたことを喜んでいるが，父親はなぜかそのことを喜んでいない様子であることが手記から分かる。そしてもう一人の手記の書き手はArcasという男性で，この人物は神殿の巫女に選ばれた娘を取り戻そうと考えているようだ。内容から推し量るに，Alyonaの父親がArcasではないかと思われるのだが，はっきりとしたことは不明だ。


　操作方法は一般的なFPSと同じで，W/A/S/Dで移動，Spaceバーでジャンプ，Shiftキーを押しながらの移動でダッシュ，Ctrlキーでしゃがみ動作が可能。また，Q/Eキーで遮蔽物に身を隠したまま，上体を傾けて前方を覗き込むこともできる。プレイヤーが探索することになる神殿内は迷路のように入り組んでおり，さらに正体不明の怪物がうろついている。怪物に遭遇するとたちどころにやられてしまうので，足音が近づいてきたら見つからないように慎重に行動しよう。


　Unreal Engineで描かれたグラフィックスは雰囲気満点で，暗闇に怯えながら，たいまつのわずかな明かりだけを頼りに歩を進めていく怖さをたっぷり味わえるのが，本作の大きな魅力。おまけに，たいまつはある程度時間が経つと燃え尽きてしまうという点も，恐怖感や焦燥感を倍増させている。物悲しく不気味なBGMや環境音とあいまって，良質なホラー体験が満喫できるゲームに仕上がっている。


　もともとは，より大きな作品として企画していたものの一部を切り出し，無料で公開したとのことで，ゲームボリュームはゆっくり遊んでも1〜2時間程度と短めだが，ホラーゲームファンならプレイしておいて損はないだろう。ぜひ，このゲームのフルバージョンも遊んでみたいと思わせる一本だ。そんな本作はSteamにて無料で公開されているので，興味を持った人は今すぐダウンロードしてみよう。

■「Medusa's Labyrinth」公式サイト

http://gurugames.se/games/medusa/