連載
インディーズゲームの小部屋:Room#412「Princess Remedy in a World of Hurt」

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本作の主人公は,医学校を卒業したばかりのRemedy王女。そんな王女に,重大な使命が与えられる。それは,病気にかかってしまったHurtlandのHingst王子を治療するというもの。そこで王女は,すぐさまHurtlandに向かい,国中を旅して病気の人々を癒しながら,王子のもとへと向かうことに……。
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基本的なゲームの流れは,RPG風のフィールドを移動しながら途中にある町に立ち寄り,病気になっている人や動物や植物などに話しかけ,彼らを治療していくというもの。病原菌との戦いはアクションシューティング仕立てになっており,ショットは自動で発射される。また,数に限りがあるものの,フラスコを投げて敵を攻撃することもできる。すべての病原菌を退治すると治療完了だ。
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王女には,Hearts(体力),Power(攻撃力),Multi(マルチショットの性能),Regen(体力の回復速度),Flasks(フラスコの数)という5つのステータスがあり,人々を助けるとこれらのうち1つがアップする。また,ステータスはあちこちにある宝箱を開けることでも上げられ,少しずつ王女が強くなっていく。Hurtlandには王女のHeartsが一定以上でないと通れない場所があるので,病気の人はすべて治療して,宝箱もどんどん開けていこう。
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本作は,2014年に開催されたチャリティゲームジャム「Games Against Ebola」で制作されたゲームに若干修正を加えて遊びやすくしたもので,病気になった人々を癒していくという温かいテーマと,ほのぼのとした世界観が大きな魅力。MSXのゲームを思わせる,これぞ8bitなレトロテイストのグラフィックスと,いい意味でチープなBGMも個人的に非常に好みだ。
全体的にいじわるな仕掛けなどは一切なく,アクションも難しすぎず,簡単すぎずの適度な手ごたえがあり,楽しく遊べる本作。普通にプレイしても1時間程度でクリアできるボリュームだが,シンプルで小粒ながらもきっちりまとまった作品だ。果たして,Remedy王女はHingst王子を助けることができるのか? 本作はSteamにて無料で配信されているので,ちょっとした気分転換にぜひ遊んでみてほしい。
■「Princess Remedy in a World of Hurt」Steam紹介ページ
http://store.steampowered.com/app/407900/![]() |
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