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インディーズゲームの小部屋:Room#378「Don’t Shoot Yourself!」
伝説のギターを手に入れて,サウンドワールドですごくぷるぷるな筆者がお届けする「インディーズゲームの小部屋」の第378回は,Silverware Gamesの「Don’t Shoot Yourself!」を紹介するぴゅる〜。本作は,ステージに閉じ込められた自機を操作し,壁を破壊して脱出するのが目的のアクションゲームですぞ。キャラが混ざりすぎて自分でもワケが分からないけど,故に龍剣伝。
本作のゲーム内容は,前フリで1行で紹介してしまったように,自機を操作してステージからの脱出を目指すというもの。繰り返しになってしまうが,シンプルすぎてほかに書きようがない。操作方法はマウスで自機を移動させるだけとこちらも簡単で,自機を動かすと後方に弾が発射される。画面は一見するとシューティングゲーム風なので,ゲームパッドをつなげて準備万端だった筆者だが,そんなものはまったく必要なかった。あれー?
発射された弾は壁に当たると跳ね返り,一定時間経過すると消滅する。しかし,この弾を使ってステージの壁を破壊するのかというと,実はそうではない。ステージを破壊するための弾は,100発の弾丸を発射することで初めて撃てるようになるのだ。弾をひたすら発射し続けると,ステージ内は自分で撃った弾だらけになってしまうが,当然ながらこれに当たるとミスになるので,うまく避けながら100発の弾を撃つべし。
弾は自機を動かすと自動的に発射され,自機を停止させると発射も止まる。しかも,一定時間経過すると消滅するので,少しずつ撃っては止まり……を繰り返せば良さそうに思えるが,事はそう簡単ではない。脱出まであと何発,撃つ必要があるかは画面右上あたりに表示されており,厄介なことに,自機を止めるとこの数字が猛スピードで回復してしまうのだ。つまり,常に動き続けなければならないのである。
このときに注意すべきなのは,ただやみくもに動き回るのではなく,常に逃げ場所を作るように意識して移動するという点。そもそも,弾を避けるために動いただけで新しい弾を発射してしまうので,考えなしに動いていると,あっという間に追い詰められてしまう。ゲームを進めるとステージがだんだん狭くなり,形も複雑になってくるうえ,弾が当たるとすごい勢いで跳ね返してくる壁や,ステージの形そのものが変化するといった,イヤらしいギミックが追加されていく。
ゲーム難度は,NORMAL,HARD,IMPOSSIBLEの3段階あり,NORMALモードは弾の速度が遅く,すぐに消えるので楽勝だ。しかし,HARDになると弾のスピードが上がり,なかなか消えなくなるので,一気に難しくなる。NORMALモードはあまりにも簡単なので,このゲームの場合,ここからが本番といえるだろう。最高難度のIMPOSSIBLEになると,筆者ごとき凡人の手には負えなくなるので,人類の限界を超えた動体視力と反射神経の持ち主は,挑戦してみるといいかもしれない。
ゲーム内容は非常に単純だが,それだけについつい熱中してしまうところがあり,筆者も思わず時間を忘れてのめり込んでしまった本作。Steamでの販売価格は498円と大変お手頃なので,ちょっとした空き時間に遊べるゲームを探している人は,ぜひお試しを。まあ,ちょっとだけのつもりが,気づけば「もうあと1ゲームだけ……」ということになりかねないので,その点はお気をつけください。
■Silverware Games公式サイト
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