連載
インディーズゲームの小部屋:Room#376「Finding Teddy 2」

まるで何事もなかったかのように,通常運転でお届けする「インディーズゲームの小部屋」の第376回は,可愛らしいドット絵が魅力的なアクションアドベンチャー「Finding Teddy 2」を紹介する。タイトルからもお分かりのとおり,本作は本連載の第309回で紹介した「Finding Teddy」の続編にあたる作品だ。最終回って,何のこと?
![]() |
前作は,大事なテディベアを盗まれてしまった女の子が,それを取り戻すためにクローゼットの向こう側にある不思議な世界を冒険するという内容だったが,皆さん,覚えているでしょうか? 記憶力に定評のある筆者はもちろん覚えていた(棒読み)。
念のためにおさらいしておくと,女の子のテディベアを盗んだのはタラントという名前の大きな蜘蛛(のようなモンスター)で,最終的にテディベアは持ち主の手に無事戻り,改心したタラントと女の子は友達になりました。めでたし,めでたし。と,ここまでが前作のお話。
![]() |
![]() |
![]() |
しかし,その後,邪悪な魔法使いによって2つの世界をつなげるためのエネルギーが4冊の本の中に封印されてしまったから,さあ大変。魂のみの存在となったタラントは,助けを求めてどうにか人間の世界にたどり着き,女の子のテディベアに潜りこんだのだった。こうして女の子は,悪い魔法使いの企みをくじくため,タラントと共に再び不思議な世界へ旅立つことに……。
![]() |
実は,本作は日本語に対応しており,ゲーム開始時にあらすじが流れるので,前作を知らない人でも大丈夫。今回,クローゼットではなく地下室の扉の奥からもう1つの世界へ旅立った女の子は,スコップと何かのフタ(?)を装備しており,これを剣と盾の代わりにして,襲い来るモンスターをバッサバッサと切り伏せていく。
前作は,気を抜くとあっという間に女の子が死んでしまうポイント&クリックアドベンチャーだったが,本作ではアクションゲームに生まれ変わり,しばらく見ないうちに,女の子もずいぶんヤンチャになったのだ。
![]() |
![]() |
また,メロディを奏でて仕掛けを動かしたりするという前作でおなじみのギミックは本作でも健在。今回は,一度耳にしたメロディの音階とその意味が辞書(?)に登録され,いつでも参照できるようになった。ゲームは,ステージを探索してメロディを鳴らすための音符(?)と,正しいメロディのヒントを集めるのがメインで,アクションゲームとしての難度はそれほど高いわけではないが,ボス戦などもあるのでゲームパッドでのプレイがオススメだ。
![]() |
![]() |
![]() |
そして,本作のもう1つの見どころは,カラフルで温かみのあるドット絵。前作でも,女の子の可愛らしい仕草が大きな魅力となっていたが,本作ではグラフィックスにさらに磨きがかかっており,ドット絵好きの筆者としては嬉しいばかり。さらに今回から,倒した敵や宝箱から入手した宝石を使って女の子の装備を強化するといった要素も加わり,全体的なボリュームやゲームとしての遊び応えも,ぐっと増している。
今回も,注意深く観察しないとヒントを見落としがちな謎解きにはなかなか苦労させられるが,アクションと探索のバランスもよく,気持ちよくプレイできるゲームに仕上がっている。ドット絵や,じっくり遊べるアクションアドベンチャーが好きな人なら楽しめること間違いなしのゲームなので,興味を持った人はぜひお試しを。そんな本作は,Steamにて1480円で発売中だ。
■「Finding Teddy 2」公式サイト
http://www.lookatmygame.com/![]() |
![]() |
![]() |
- この記事のURL:





























