連載
インディーズゲームの小部屋:Room#345「Hangeki」

仕事に行き詰まると編集部をうろうろして,ほかのスタッフにちょっかいをかけている筆者がお届けする「インディーズゲームの小部屋」の第345回は,Pentaveraの「Hangeki」を紹介する。本作は,隊列を組んで出現する敵の集団を,1機残らず撃墜していく固定画面シューティングだ。みんなには申し訳ないけど,しばらく筆者の気晴らしに付き合ってもらいますよー。
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本作をひと言で表現するなら,超ド派手になった「ギャラクシアン」や「ギャラガ」といったところ。ただし,自機は左右にしか動けないというわけではなく,上下左右に無制限に移動できる。ストーリーらしいストーリーはないが,大まかに言ってしまえば,エイリアンが攻めてきたので反撃しよう! という設定だ。うん,とても分かりやすい。
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1つのステージはいくつかのウェーブ(敵の集団)で構成されており,画面上の敵をすべて倒すと次の集団が現れる。そして,すべてのウェーブを撃退するとボスが現れ,これを破壊するとステージクリアという仕組みだ。本作でちょっと変わっているのは,シューティングゲームでありながらスコアが存在せず,ステージをクリアするまでのタイムを競うという点。また,このほかにエンドレスモードやボスラッシュといったゲームモードも用意されている。
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さて,そんなわけでいかに素早く敵を倒せるかが本作における焦点となるのだが,自機は出撃時に4つのスロットに好きな武器を選んで装備できる。ゲーム開始時には4種類の武器しかないが,ステージをクリアすると新たなものがアンロックされ,最終的には50種類以上にもなる。これらの武器をどのように組み合わせて戦うかが,クリアタイムを短縮するためのカギだ。
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本作では,通常ショットは何もボタンを押さなくても自動で連射されるが,スロットに入れた武器を使うためにはいくつかの条件がある。その1つが画面右下にあるパワーメーターで,これは敵にショットを当てることで増加していく。また,敵を倒したときに出現する黄色のコインを取ることでもメーターがアップするので,できる限り回収しておきたい。
それぞれの武器には,使用するために必要なエネルギーの量が決められており,1度使うとそのぶんのゲージを消費する。しかも,パワーメーターは敵にショットを当て続けないとどんどん減ってしまうため,とにかく攻撃の手を休めないことが重要だ。
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もう1つの条件は,敵を撃破することで上がっていく自機のレベル。武器スロットは上述のとおり4つあるが,出撃時は最初の1つしか使用できず,残りのスロットは自機のレベルを上げることで順番に解放されていくのだ。出撃の際は,どの武器を装備するかだけでなく,どの順番でスロットに入れるかも考えて作戦を立てよう。
そして,本作における切り札とも呼べる攻撃が,その名もずばり“Hangeki”アタックだ。敵を倒すと,画面最上部にあるHangekiゲージが上昇し,ゲージがフルになったら準備完了。Hangekiアタックを発動すると,ド派手なエフェクトと共に画面上の敵を一掃できる。後半ステージになると,敵の攻撃はもはや回避できないほど激しくなるので,いかに迅速に,弾を撃たれる前に相手の数を減らし,ゲージを溜めてHangekiアタックで全滅させるかの勝負になる。
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上に掲載したムービーでもお分かりのとおり,よくある固定画面シューティングのようでありながら,とんでもなくハイテンポかつ爽快感抜群のゲームに生まれ変わった本作。一体どうやってクリアしたのかと思うほどのクリアタイムを叩き出している,世界中のプレイヤーとのタイムアタックも熱いゲームなので,シューティングファンにはぜひお勧めしたい。そんな本作は,Steamにて9.99ドルで発売中だ。
■「Hangeki」公式サイト
http://pentavera.com/![]() |
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