連載
インディーズゲームの小部屋:Room#307「Beast Boxing Turbo」
先日新車を購入し,振り込みも済ませてあとは納車を待つばかりの筆者がお届けする「インディーズゲームの小部屋」の第307回は,Goodhustle Studiosの「Beast Boxing Turbo」を紹介する。本作は,「パンチアウト!!」シリーズを彷彿させる,昔懐かしい感じのボクシングゲームだ。まあ,都内に住んでると電車のほうが圧倒的に便利なんですけどね……。
最強のモンスター達が集い,富と名声のために戦うモンスターボクシングリーグ。今だかつて,このリーグに人間が参加したことはない。だが,子供の頃から不良モンスターと喧嘩をしてきた主人公のCharは,適切なトレーニングとチャンスさえあれば自分でも十分通用すると考えていた。そしてついに,いかしたモンスターのコスチュームを手に入れたCharは,正体を隠してモンスターボクシングリーグに参加するのだった……。
というわけで,プレイヤーはCharを操作してモンスターのボクサーとの対戦を繰り広げていくのだが,Charは何とびっくり細腕の女の子。かつてはゲームの中で何度もマイク・タイソンをノックアウトしてきた筆者でも思わず戦慄してしまう,無謀な挑戦だ。Charの操作方法は,方向キーの左右でステップ,下キーでガード,Z/Xキーで左右のパンチを放つというもの。さらに,左右の方向キーとパンチを組み合わせることでフック,上キーを押しながらだとアッパーが繰り出せる。
試合は3ラウンド制で,先に2ラウンドを取ったほうが勝利となる。時間制限はなく,ラウンドを制するには相手をノックダウンさせるしかない。画面上部には,それぞれ自分と相手のヘルスゲージとパワーゲージがあり,パンチを食らってヘルスが無くなるとK.O.だ。
また,パワーゲージはパンチの威力と同時に選手のスタミナを表しており,パンチを打つたびに減少していく。パワーゲージはパンチを止めるとかなりの速度で回復するが,ゲージが下がっているあいだはパンチの威力が減少し,ゲージを使い切ってしまうとスタミナ切れで移動速度まで遅くなるので,ペース配分に注意しよう。
そして,パワーゲージを切らさず,かつ相手の攻撃を受けずにこちらのパンチを連続ヒットさせていくと,画面左下にあるストリークゲージが上昇していく。ストリークゲージがいっぱいになると一定時間パワーゲージが減少しなくなるので大チャンス,一気にラッシュを叩き込んでやろう。試合に勝つとファイトマネーを入手でき(負けてもちょっぴりもらえる),これを使って攻撃や防御のスキルをトレーニングしたり,パンツやグローブなどの装備品を購入したりできる。
主人公のCharはお世辞にも美人とは言えず,対戦相手も見るからにアクの強い連中ばかりという点は好みが分かれるところかもしれない。しかし実際にプレイしてみると,試合中はそんなことはまったく気にならないどころか,だんだん「やっぱり敵のモンスターはこれくらい愛嬌がないとね」などと思うようになってしまう。まあ,それでもCharはもう少しくらい可愛いほうが良かったけど……。
それはともかく,冒頭で触れた「パンチアウト!!」シリーズのように,お手軽に熱い殴り合いが楽しめる一本なので,見た目だけで敬遠してしまうのはもったいない。そんな本作はSteamやDesuraにて4.99ドルで発売中。価格もお手頃なので,思いきりモンスターを殴ってスカッとした気分を味わいたい人はぜひどうぞ。
■「Beast Boxing Turbo」公式サイト
http://www.beastboxing.com/- この記事のURL:
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